マンションを高く・早く売るコツ!マンション売却の流れと10のコツとは?

マンション売却 高く売るコツを解説!

マンションを高く・早く売りたいと考えているなら、2024年(令和6年)はベストタイミングであるといえるでしょう。
この記事では、2024年(令和6年)のマンション市場の動向にふれながら、マンションを高く・早く売るコツや売却の流れなど、マンション売却の「成功のコツ」についてわかりやすくお伝えします。

マンションの売却を基礎から詳しく知りたい方は「【完全版】マンション売却の注意点!流れや費用、失敗例、税金特例を紹介」もご覧ください。

Contents

マンションを高く売る完全ガイド!この記事のポイントまとめ

マンション 高く売る

不動産価格指数の推移をみても、2024年(令和6年)はマンションを売るベストタイミングであるといえます。
その詳しい理由については「1.2024年(令和6年)はマンション売却のベストタイミング」「2. マンションの価値が上昇を続けている理由」をご覧ください。

また、マンションを高く・早く売るためのコツや、マンションを売却する際の全体の流れについては、「3.マンションを高く・早く売る10のコツ」「4.マンション売却の流れ」で解説しています。

マンションの平均売却期間は、3カ月程度といわれています。その根拠とマンションを売る際の注意点については、「6.マンションを売るための平均期間」「8.マンション売却時の注意点」で解説していますので、ぜひご一読ください。

「マンションを売りたい」と悩んでいる方へ
  • 「何から始めたらいいか分からない方」は、まず不動産会社に相談を
  • 「不動産一括査定」で複数社に査定依頼し、”最高価格”を見つけましょう
  • 「NTTデータグループ運営」のHOME4Uなら、売却に強い不動産会社に出会えます

1.2024年(令和6年)はマンション売却のベストタイミング

マンション売却のベストタイミングを見極めるには、国土交通省が公表した不動産価格指数を参考にしましょう。

不動産価格指数

出典:“不動産価格指数(令和5年10月・令和5年第3四半期分)を公表~不動産価格指数、住宅は前月比0.2%上昇、商業用は前期比1.1%上昇~”. 国土交通省. 2024-01-31. (参照2024-03-14)をもとに、HOME4Uが独自に作成

上記のグラフからもわかるように、マンションの価格は戸建て住宅を大きく上回って上昇を続けています。

2023年(令和5年)以降、戸建て住宅についてはややピークを過ぎたともいえる価格推移ですが、マンション価格は上昇傾向が継続している状況です。

東日本不動産流通機構の「首都圏不動産流通市場の動向」をもとに、首都圏の中古マンション市場を見ると、成約物件価格は前年比で7.0%上昇しています。

1平米当たりの単価でも前年比6.9%アップとなっており、ともに11年連続の上昇となっています。

こうした上昇傾向は、首都圏にとどまらず、全国的に見られます。

参考:“首都圏不動産流通市場の動向(2023年)”. 東日本不動産流通機構

2.マンションの価値が上昇を続けている理由

2024年(令和6年)がマンションの売りどきである理由としては、主に以下のような事情が考えられます。

  • 住宅ローンの低金利化
  • 建築資材の価格高騰

それぞれ詳しく解説します。

2-1.住宅ローンの低金利化

昨今の不動産価格の上昇は、物価高騰のほか、日銀のマイナス金利政策による住宅ローンの低金利が大きく影響しています。

2024年(令和6年)1月22日・23日に開かれた金融政策決定会合で、日銀はマイナス金利政策を継続することを決定しました。

しかし、植田総裁は「マイナス金利政策の出口に向けた確度は少しずつ高まっている」としており、近い将来、金利政策を転換していく可能性を示しています。

参考:“当面の金融政策運営について”. 日本銀行. 2024-01-31

長期金利・短期金利の上昇によって住宅ローン金利が上がれば、住宅ローンの借り入れをするハードルが高くなり、住宅需要に影響をおよぼすことも考えられます。

2-2.建築資材の価格高騰

ここ数年、新型コロナウイルスの流行や、ロシアのウクライナ侵攻などを発端とする資源価格の高騰が続いています。

さらに円安の影響もあり、壁紙・セメント・床材・建築用ガラスなどの建築資材が軒並み高騰し、住宅価格の上昇につながっています。

また、資材不足から納期や工期の遅延もしばしば見られます。
原因としては、コロナ禍だった数年間の影響による輸送コンテナ不足や製材所の休業、アメリカにおける住宅購入ブームが挙げられます。

しかし、ここにきてようやく価格の上昇傾向が緩まってきています。

日本銀行調査統計局の「企業物価指数」によると、2023年(令和5年)12月の速報では一戸建て住宅に使用される「木材・木製品」の指数は、前年比15.5%のマイナス、マンションに使われる「鉄鋼」においても前年比3.4%のマイナスでした。

前年に比べると価格が低下したとはいえ、依然として原材料価格が高止まりしていることに変わりありません。

したがって、今後しばらくは新築物件やリフォーム物件の価格が高い状態が続くと考えられるでしょう。

参考:“企業物価指数(2023年12月速報)”. 日本銀行調査統計局

2-3.経済状況より、築年数を考慮したベストタイミングで売るのも一案

金利動向や価格高騰の高止まりをはじめ、住宅市場を取り巻く環境は不透明な状況です。

しかし、損することを怖がって売るタイミングを渋っていると、マンションを売るベストなタイミングを逃してしまうかもしれません。

一般的に、不動産は築20年を過ぎると物件の価値が大きく下落するといわれています。

また、大規模修繕工事は12~15年に一度行われるため、大規模修繕を終えて外見がよくなったタイミングで売りに出すのもよいでしょう。

中古マンションを高く売りたいなら、築年数は1年でも浅いほうが有利です。経済状況と折り合いをつけて、自分にとってベストなタイミングで売り出しましょう。

自分の保有するマンションを売却するベストタイミングを知るには、まずはいくらで売却できそうかを知ることが大切です。
そのためには、不動産会社から査定を受ける必要があります。

NTTデータグループが運営する不動産一括査定サイト「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」なら、不動産会社に足を運ばずとも、インターネットから無料で査定を申し込むことができます。

厳しい審査を通過した約2,300社の登録企業の中から、マンション売却のベストなタイミングについて相談できる不動産会社が見つけられます。

3.マンションを高く・早く売る10のコツ

マンションを高く・早く売るには、以下のコツを意識しましょう。

それぞれのコツを詳しく解説をします。

3-1.複数の不動産会社に査定を依頼して比較する

複数の不動産会社に査定を依頼して比較する

はじめに、複数の不動産会社に対して、売りたいマンションの査定を依頼しましょう。どの不動産会社に仲介を頼むかによって、売却価格は大きく変わります。

同じマンションでも、不動産会社によって査定額はさまざまです。
マンションを高く・早く売るためには、複数の不動産会社に依頼し比較検討することが大切です。

複数の不動産会社に査定を依頼することで、平均的な相場や最安値、最高値を把握することができます。
その際には、一括査定サービスを利用するのがおすすめです。

3-1-1.比較のコツ:不動産会社の得意分野に注目

不動産会社を選ぶ際には、得意分野に注目しましょう。

不動産会社にはそれぞれ得意分野・苦手分野があるため、専門分野外の実績はあまりない、ということも考えられます。

また、一口に不動産会社といっても、大手企業から地域に根差した中小企業まで、さまざまな会社があり、各社の強みは異なります。

不動産会社を選ぶ際には、査定金額だけでなく、その不動産会社が「中古マンションの仲介や売却を得意としており、豊富な実績があるかどうか」を見るようにしましょう。

不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」は、中古マンションの査定も数多く取り扱っています。累計55万件以上を誇る豊富な査定データをベースにした「HOME4Uマンションプライス」では、マンションやエリアごとに相場・成約期間・売り出し物件などの情報を検索できます。

所有するマンションの売却価格や売却タイミングを検討する際は、ぜひ参考にしてください。

3-1-2.比較のコツ:不動産会社の精通エリアに注目

前述のとおり、不動産会社には大手企業から中小企業までさまざまあるため、すべての会社が日本全国のエリアに精通しているわけではありません。

不動産会社には、それぞれの得意エリアがあります。
そのため、売却したいマンションがあるエリアに精通している不動産会社を見つけることも、マンション売却のコツといえます。

エリアに強い不動産会社を見つけるには「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」の一括査定が便利です。簡単な情報を入力するだけで、約2,300社の中から、所有するマンションの条件に合った不動産会社を自動的に選び出してくれます。

不動産売却 HOME4U」は、NTTデータグループが運営する無料のサービスで、登録されている不動産会社は厳しい審査を受けているため、安心してご利用いただけます。
マンション売却を検討している方は、ぜひ「HOME4U」をご利用ください。

3-2.掃除やリフォームは不動産会社に相談する

掃除やリフォームは不動産会社に相談する

掃除やリフォームを自己判断で行わないことも、上手にマンションを売るコツです。気になる欠点があっても、一度そのまま査定を依頼してみましょう。

ハウスクリーニングや傷んだ部分をどの程度修理してから売るかは、自己判断せず不動産会社に相談してください

不動産売却のプロである不動産会社は、価格査定や売却活動に影響がある家の傷みを熟知しています。プロの意見を聞いて、リフォームするかどうかを決めましょう。

家が散らかっているから狭く見える、掃除が行き届いていないから印象が悪くなるのでは、といった心配は無用です。

通常の使い方で居住していて、築年数相当の傷み具合であれば、想定の範囲内の劣化です。また、通常の掃除では査定額はさほど変わらないでしょう。

買主の中には、安く購入した物件を自分の意向でリフォームしたいという方も少なくありません。したがって、売主がリフォームしなくても問題なく売れるケースもあるため、ますは不動産会社に相談することが大切です。

3-3.信頼できる不動産会社を選ぶ

信頼できる不動産会社を選ぶ

マンションを高く売りたいからと、査定額の高さだけで不動産会社を選ぶのはおすすめできません。信頼できる不動産会社かどうかの見極めも大切です。

営業担当者の対応から信頼できる不動産会社を厳選するためには、次の4点を意識してみましょう。

ポイント4選

3-4.「専任媒介契約」か「専属専任媒介契約」をする

媒介契約とは、売却の仲介を不動産会社に依頼する際に、売主と不動産会社とが結ぶ契約のことです。

媒介契約には、一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介の3つがあります。

3つの媒介契約の違い
一般媒介契約 専任媒介契約 専属専任媒介契約
2社以上の不動産会社と契約できるか × ×
自分で買主を探して直接取引できるか ×
不動産会社から受ける活動報告の頻度 法令上の定めなし 2週間に1回以上 1週間に1回以上
不動産会社のレインズへの登録義務 法令上の定めなし 媒介契約から7日以内 媒介契約から5日以内
契約期間 法令上の定めはないが、行政指導では3カ月以内 3カ月以内 3カ月以内

マンションを早く・高く売るには、「専任媒介契約」もしくは「専属専任媒介契約」で契約を結ぶことをおすすめします。

3-4-1.一般媒介契約では、熱心に営業活動をしてもらえない可能性がある

売主が複数の会社と契約できる「一般媒介契約」では、最終的に買主を見つけて売買を成立させた不動産会社だけが仲介手数料を受け取れます。

そうなると、他の会社に先を越されてしまった会社は、どれだけ熱心に販売活動をしていたとしても、仲介手数料を得られません。

そのため、専任媒介契約や専属専任媒介契約と比べると、営業活動に力を入れてもらえない恐れがあります。

3-4-2.専任媒介契約・専属専任媒介契約のメリット

一社としか契約できない「専任媒介契約」と「専属専任媒介契約」では、売却が成立すれば不動産会社は確実に仲介手数料を得られます。

したがって、より熱心に売却活動を進めてくれる可能性が高いでしょう。

また、専任媒介契約や専属専任媒介契約を選ぶと、以下のような特典を受けられる会社もあります。

特典の例

  • マンションをモデルルームのようにコーディネートして魅力的に見せる「ホームステージング」を受けられる
  • 一定期間、買主が現れなかったときにマンションを買い取ってくれる「買取保証」を利用できる

信頼できそうな不動産会社や営業担当者が複数いて、どうしても1社に絞れない場合には、一般媒介契約にして2社と契約するのもよいかもしれません。

納得できる結果が出なければ、契約終了のタイミングでどちらか一方の会社との契約を「専任媒介契約」に切り替えたり、別の会社と新たに媒介契約を結んだりすることも可能です。

3-5.値引き交渉前提で売り出し価格を設定する

値引き交渉前提で売り出し価格を設定する

少しでも早くマンションを売るには、売り出し価格を適切に設定することが重要です。ただし、中古マンションの売買では、値引き交渉がある可能性が高いと考えておきましょう。

値引き交渉をどう防ごうかと考えるより、「値引き交渉ありき」で売り出し価格を決めることが大切です。

例えば、売却希望価格が2,500万円の場合は、実際の売り出し価格を2,580万円に設定するなど、希望より少し高めに設定するのも1つの方法です。

その際に、買主から「80万円値下げできないか」と交渉されたら、交渉に応じることでお得感を演出でき、お互いに満足した価格での売却になるでしょう。

また、値引きなしで購入してもらえれば、希望よりも80万円高く売れるということになり、売主にとってはメリットとなります。

しかし、価格設定を高くしすぎると、売却のチャンスを逃してしまうリスクもあるため注意しましょう。

マンション売却に精通している不動産会社に相談しながら、適切な売り出し価格を決めることが大切です。

3-6.内覧前に物を減らして掃除を行う

内覧前に物を減らして掃除を行う

内覧までに、部屋にある物を整理して不要なものを処分し、丁寧に掃除をしておくことも、マンションを早く売るためのポイントです。

購入希望者(内覧者)は、事前に間取りや広さを把握した上でわざわざ足を運んでいるため、購入意欲は高いといえます。

しかし、部屋が汚く物が多い状態では、内覧者に悪い印象を与えることになり、成約につながりにくくなってしまいます。
特に水回りは目立つ部分なので、内覧前に適宜ハウスクリーニングを利用するのもおすすめです。

また、「におい」への対策も忘れてはいけません。タバコやペットなどのにおいにも注意してください。

内覧前には、以下のような項目を確認しておきましょう。

チェック項目 チェックポイント
水回り・キッチン・トイレ
  • 水あかがない
  • 油汚れがない
リビング・部屋
  • 整理整頓されている
  • 物が少ない
  • 部屋が明るい
玄関・ベランダ・庭
  • 玄関が整理されている
  • ベランダに埃が落ちていない
  • 排水溝が詰まっていない
収納スペース
  • 整理整頓されている
におい
  • トイレのにおいが気にならない
  • 外の排水溝のにおいがしない
  • タバコのにおいが気にならない

内覧が決まってから部屋を慌てて片付けるのではなく、少しずつ準備を進めておくと、引っ越しや引き渡しもスムーズになります。

内覧時のポイントについて詳しくは、「家を売る際、内覧者を迎えるときのポイント」も参考にしてください。

3-7.住宅ローンが残っているなら銀行に連絡

住宅ローンが残っているマンションには、抵当権が設定されています。

抵当権が残っていると、原則そのまま売却することはできないため、抵当権の抹消登記をしなければなりません。

住宅ローンが残っているなら銀行に連絡

住宅ローンが残っている場合は、マンションの引き渡し日に住宅ローンの残債を返済し、抵当権を抹消してから引き渡しを行います。

その際に、借入先の銀行員にも同席してもらえるよう、引き渡し日が決まったら金融機関に日程を伝え、関連書類の準備を依頼しておきましょう。

3-8.管理費や修繕積立金、税金の清算

管理費や修繕積立金、税金の清算

マンションに住むと、管理費や修繕積立金など、一戸建てにはない独自の維持費用がかかります。

さらに、一戸建てと同様に毎年固定資産税や都市計画税を納めなくてはなりません。

管理費・修繕積立金・固定資産税・都市計画税は、マンション引渡し前日までは売主負担、引き渡し日以降は買主負担とするのが一般的です。

引き渡しまでにマンションに関するお金を清算しておけば、スムーズに売却できるでしょう。

<マンション引渡し前に清算する費用>

  • マンションの管理費
  • 修繕積立金
  • 固定資産税
  • 都市計画税

なお、管理費や税金は日割りで精算します。

これらの費用はすべて先払いとなるため、売主側で一度立て替えして、売却後に買主負担分が清算金として返還されます。

3-9.3,000万円の特別控除を賢く利用

3,000万円の特別控除を賢く利用

マンションを売却して利益が出ると譲渡所得が発生し、所得税や住民税、復興特別所得税が課されます。

しかし「マイホームを売却して利益が出た場合」には、最大3,000万円を譲渡所得から控除できる制度があります。

これはマイホームを売却した売主の負担を軽くするための措置であり「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例(以降、3,000万円の特別控除の特例)」といいます。
3,000万円の特別控除を利用するには、売却した翌年に確定申告をしなければなりません。

確定申告

3,000万円の特別控除の主な適用条件は、次の通りです。

  • 自分が居住していた家を売ること(別荘や投資用物件は対象外)
  • 居住しなくなってから3年経過する日が属する年末までに売却すること
  • 親子や夫婦間、親族など特別な関係での売買ではないこと
  • 売却した年を遡って2年間に、この特例の適用を受けていないこと

参考:
“No.1440 譲渡所得(土地や建物を譲渡したとき)”. 国税庁
“No.3302 マイホームを売ったときの特例”. 国税庁

3,000万円の特別控除について、詳しくは「自宅の売却で使える「3,000万円控除」とは?必要書類や要件を解説」をご覧ください。

3-10.売却損の損益通算を賢く利用

売却損の損益通算を賢く利用

家を買い替えるためにマンションを売却して損失が出た場合は、損失分をその年の給与所得やほかの所得から控除できる特例があります。

これは「マイホームを買い換えた場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例」といい、その年で控除しきれない損失分は、翌年以降3年以内であれば、繰越しが可能です。

また、住宅ローンが残っているマンションを売却した利益がローン残高を下回る場合も、給与所得などほかの所得から控除できます。
これは「特定のマイホームの譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例」といいます。

いずれも、売却した翌年の2月16日~3月15日の1カ月間に確定申告を行うことで適用される特例です。
このような特例を上手に利用して、マンション売却を賢く行いましょう。

なお、これらの特例は2023年(令和5年)12月31日までに売却されたマイホームが対象です。2024年3月時点で、代替の特例なども公表されていないため注意が必要です。

参考:
“No.3370マイホームを買い換えた場合に譲渡損失が生じたとき(マイホームを買い換えた場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例)”. 国税庁
“No.3390住宅ローンが残っているマイホームを売却して譲渡損失が生じたとき(特定のマイホームの譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例)”. 国税庁

4.マンション売却の流れ

マンション売却の流れ

マンション売却を成功させるには、全体の流れを把握しておくことが重要です。売却の流れを把握していれば、不動産会社との話し合いや内覧をスムーズに行えます。

本章では、不動産売却が初めての方にもわかりやすく、全体の流れを解説します。

4-1.情報収集する

情報収集する内容としては、以下の2点を押さえておきましょう。

  1. 相場
  2. 売却のおおまかな流れ

少なくとも、マンションの大まかな相場と流れを自分で調べてから、不動産会社に相談することをおすすめします。
事前知識があれば、不動産会社の提案や査定額が適正かどうかを判断できます。

マンションの相場は、下記のサイトで調べることができます。

土地総合情報システム 不動産の取引価格や、地価公示・全国の地価調査の価格が検索できる
レインズ・マーケット・インフォメーション 全国に4つある国土交通大臣指定の流通機構で、実際に売買された価格情報を検索できる
「不動産売却HOME4U」周辺売出事例 不動産売却HOME4U」で周辺の売出事例から相場を調べることができる

さらに余裕があれば、売却の手続きや売却にかかる費用・税金などの知識もつけておくと、不動産会社との取引をしっかりとした理解のもと進めることができます。

4-2.不動産会社の査定を受ける

売りたいマンションのおおよその相場を把握したら、不動産会社に査定を依頼してみましょう

不動産査定には、主に以下の3種類があります。

不動産査定

匿名査定・AI査定 物件情報に基づいてAIが査定価格を算出する
簡易査定 物件の所在地、面積、築年数などから査定価格を算出する
訪問査定 物件や周辺状況を実際にチェックして査定価格を算出する

訪問査定は、より正確な売却価格がわかるので、詳細を知りたい方におすすめの方法です。

不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」では、大手企業から地域密着型の企業まで、全国約2,300社の優良不動産会社の中から、最大6社を選んで一括で査定を依頼できます。メールで査定価格を取り寄せできるため、忙しい方におすすめのサービスです。

4-3.媒介契約を結ぶ

査定金額の妥当性、営業担当者との相性、対応の親切さなどを総合的に判断して、不動産会社と契約方法を選びます。

媒介契約には、以下の3種類があります。

媒介契約

それぞれの特徴を理解して、最適な媒介契約を選びましょう。

4-4.マンションを売り出す

媒介契約の内容に沿って、不動産会社がマンションの売り出しをスタートします。
広告やチラシ、社内外のWebサイトへの物件情報掲載などを実施し、広く営業活動を展開します。

媒介契約締結後は不動産会社がメインで売却活動を行い、売主は不動産会社からの状況報告を受けるかたちになるでしょう。

4-5.売却活動・内覧

売却活動で購入希望者が現れた場合は、内覧を実施します。
内覧では、売主は清掃、整理整頓をしてイメージアップに努めます。

水回りや庭、収納などの細かいところまで見られるため、場合によってはハウスクリーニングをお願いするのも一つの方法です。

内覧について、詳しくは「家を売る際、内覧者を迎えるときのポイント」もご覧ください。

4-6.売買契約を結ぶ

購入希望者と条件や価格で折り合いがつけば、売買契約を結びます。
その際、宅地建物取引士が重要事項説明を行って契約の条件を確認し、問題なければ、買主・売主双方が売買契約書に署名捺印を行います。

一度契約書にサインすると、契約内容違反は契約解除や違約金支払いの対象となりかねないため、注意してください。

不明な点は必ず質問して、契約締結前にクリアにしておきましょう。
不動産売却の必要書類については「不動産売却の必要書類はこれでバッチリ!全ての書類を一挙紹介」をご覧ください。

4-7.決済・引き渡し

売買契約を結んで決済が終わったら、物件の引き渡しを行います。
契約締結時に決めた引き渡し日までに、片付けと新居への引っ越しを済ませておきましょう。

住宅ローンの残債がある場合は、引き渡し時に抵当権抹消手続きも併せて行います。

4-8.確定申告する

マンションを売却したら、利益が出る・出ないにかかわらず、必ず確定申告をするようにしましょう。

確定申告

どちらの場合でも、税金の控除が受けられる特例があります。
マンション売却に関する主な特例は、以下の通りです。

  • 3,000万円の特別控除の特例
  • マイホームを売った時の軽減税率の特例
  • 特定の居住用財産の買換えの特例
  • マイホームを買い換えた場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例(※)
  • 特定のマイホームの譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例(※)

※2024年3月時点で2024年1月以降の売却に関しては適用外

制度の概要や適用期限などについては、下表を参考にしてください。
また、これらの特例を適用させるには、確定申告が必要です。

制度の名称 利用タイミング 制度の概要 適用期限 併用できる制度
マイホームを売ったときの特例(3,000万円の特別控除の特例) 売却益が出たとき 3,000万円までの譲渡所得が非課税になる なし マイホームを売った時の軽減税率の特例
マイホームを売った時の軽減税率の特例 売却益が出たとき 所有期間10年超で軽減税率が適用される なし 3,000万円の特別控除の特例
特定のマイホームを買い換えたときの特例 売却益が出たとき 売却益の課税を先送りする 2023年(令和5年)12月31日まで 3,000万円の特別控除の特例
マイホームを買い換えた場合に譲渡損失が生じたとき(マイホームを買い換えた場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例)※ 損失が出たとき 損失が出たら一定の税金が給与所得などから控除される 2023年(令和5年)12月31日まで 住宅借入金等特別控除
(住宅ローン控除)
住宅ローンが残っているマイホームを売却して譲渡損失が生じたとき(特定のマイホームの譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例)※ 損失売却額が住宅ローン残高を下回るとき 損失が出たら一定の税金が給与所得などから控除される 2023年(令和5年)12月31日まで 住宅借入金等特別控除
(住宅ローン控除)

※2024年3月時点で2024年1月以降の売却に関しては適用外

参考:“居住用財産の譲渡に係る特例について”. 国税庁. (参照2024-03-14)をもとに、HOME4Uが独自に作成

特例を受けるには、それぞれの要件を満たす必要があるので、詳細は国税庁のサイトで確認しましょう。

マンション売却の流れについて、詳細は「【完全版】マンション売却の注意点!流れや費用、失敗例、税金特例を紹介」や「マンション売却の流れを9ステップで詳しく解説!」をご覧ください。

5.マンションが高く売れるタイミングは11月

マンション価格には、時期による変動があります。早く・高く売るには、価格が上昇するタイミングを押さえることが重要です。

マンション売却に適したタイミングは、以下のとおりです。

  • 3月などの引っ越しシーズンに間に合うタイミング(11月頃)
  • 新築マンションが値上がりしているとき
  • 大規模修繕のあと

それぞれ詳しく解説します。

5-1.3月などの引っ越しシーズンに間に合うタイミング(11月頃)

引越しシーズンは、賃貸も含めて物件の需要が上がるタイミングです。

引越しが増えるのは、新年度が始まる4月の直前期にあたる2~3月、企業の人事異動がある10月の直前期である9月頃です。

中でも、新年度を控えた2~3月はマンションの需要アップが期待できます。
マンションの売却には、平均3カ月程度かかることを考慮し、前年11月頃から売却活動をスタートするとよいでしょう。

11月に売却活動を開始すれば、査定・売買契約の締結を経て、年内には売り出しをスタートできます。
12月から3カ月程度で売買契約を締結し、残り1カ月で新居への引っ越しと引き渡しを完了させるイメージです。

売却の流れ(3カ月)

5-2.新築マンションが値上がりしているとき

新築マンション市場が高騰しているタイミングも、中古マンションが売れやすくなることが期待できます。

新築マンションの価格が高くなると「費用を抑えつつ、利便性や立地の良い物件を買いたい」という方が中古マンションに注目するからです。

実際、新築マンションの価格が上昇すると、それに伴って中古マンションの相場も高くなる傾向にあります。裏を返せば、新築マンション価格が下落するタイミングには、中古マンションの買い手もつきづらくなるということです。

2024年(令和6年)現在、新築マンションの価格が高騰していることから、現在の状況は中古マンションの売却市場にとっても追い風といえます。

5-3.大規模修繕のあと

マンションの大規模修繕が終わったあとも、売り出しのチャンスといえるでしょう。

大規模修繕が終了した後であれば、物件の見た目が改善するのはもちろん、安全性や快適性も向上します。

また、大規模修繕は12~15年おきに1回の頻度で行われることが多いため、大規模修繕が一度終われば、しばらくは大きな修繕をせずに住み続けられます。

このような理由から、大規模修繕後に売り出せば、購入希望者に対して強くアピールできるでしょう。

マンションの売りどきについては、「マンション売却に適した時期を徹底解説」でも紹介しています。

良いタイミングでできるだけ高くマンションを売りたいなら、「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」で複数社にマンションの査定依頼をするのがおすすめです。

NTTデータグループが運営する「不動産売却 HOME4U」では、厳しい審査を通過した約2,300社の登録企業に一括査定を依頼できます。
ぜひ「HOME4U」で査定をスタートしましょう。

6.マンションを売るための平均期間

マンションを早く売るといっても、1週間や1カ月で売却できることは稀です。
ここでは、マンション売却にかかる期間の平均と、長引かせないためのコツを紹介します。

6-1.売却完了までの期間の平均は約半年

売り出しから引き渡しまでの全工程で、マンション売却完了にかかる期間は約半年が目安で、そのうち売り出しから購入者が見つかるまでの期間が3~4カ月です。

売り出し前の不動産会社選びや、売却成立後の引き渡し期間などを含めると、さらに1~2カ月ほど余裕を見る必要があります。

すべて合わせて「売るために必要な期間は約半年」と考えておくと、売却計画を立てやすくなります。

売却の流れ(6カ月)

6-2.売却期間を長引かせないコツ

マンション売却には、1年以上かかってしまうこともあります。マンション売却を長引かせないためには、不動産ポータルサイトに掲載し続けないことが大切です。

マンション購入を検討している方は、地域をある程度絞りつつ、常に新鮮な情報に関心を寄せています。
不動産ポータルサイトに長期間にわたって掲載されていると、「何か売れ残る理由があるのでは?」と敬遠されてしまう恐れがあります。

また、販売期間が長期化すると、市場動向も変わってしまいます。なかなか売れない場合は、売り出し価格の見直しも含めて、早めに販売計画を見直しましょう。

7.マンションを3カ月で売るコツ

マンションの売却期間の目標は3カ月です。

売却の流れ(3カ月)

3カ月で買主を見つけるには、「絶妙な値付け」と「ベストな不動産会社選び」がポイントです。

ただし、次のようなマンションは、売却期間が3カ月を超える可能性が高いでしょう。

  • 建物が旧耐震基準の場合(1981年・昭和56年5月31日までに建築確認を受けた建物)
  • 汚損が激しい場合
  • 事件、事故があったマンション など

7-1.「絶妙な値付け」

マンションは、市場にあった価格で売り出さなければ買い手がつきにくいでしょう。したがって、物件の適正価格を把握するのが重要なポイントです。

そこで、複数の不動産会社の査定を受けて相場を把握し、「高すぎず」「安すぎず」「交渉の余地を残しつつ」、絶妙な値付けをしましょう。

「成約が多い時期なのか?」「ライバル物件の動向は?」など、根付けをする上で考慮する要素はさまざまです。

売り出し価格は売主だけで決めることもできますが、チャンスを逃さないためにも、経験豊富な不動産会社の意見を参考にしましょう。

7-2.ベストな不動産会社を選ぶ

マンションを3カ月で売るには、マンションの売却を得意とする不動産会社を選ぶことが大切です。

マンション売却に精通している会社は、魅力的な広告掲載のノウハウを持っていたり、効果的な広告チラシの配布方法を知っていたりと、戦略に長けています。
値付けや内覧対応についても、的確にアドバイスしてくれるでしょう。

ご自身のマンションの売却に最も適した不動産会社を見つけるなら、「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」を利用して、複数の不動産会社の査定額や営業力を比較してみてください。

不動産売却 HOME4U」では不動産会社に行かなくても、インターネットから無料で査定を申し込めます。厳しい審査を通過した企業が約2,300社登録しており、マンション売却に精通した不動産会社を見つけられるでしょう。
ぜひ「HOME4U」で査定依頼をスタートしてみてください。

不動産売却塾 コラム

“マンション売却で手元に残るお金は相場の8~9割”

マンションを売却したからといって、売却した金額がそのまま得られるわけではありません。手元に残るお金の目安は、価格相場の8~9割程度とされています。
マンションの売却には以下のようにさまざまな費用がかかり、その費用を売却代金から差し引きます。

マンション売却にかかる費用の例

  • 仲介手数料
  • 諸経費(ホームクリーニングやリフォーム代など)
  • 印紙代
  • 譲渡所得税

手元に残る金額を増やすためにも、「仲介手数料」や「諸経費」を抑えたいところです。

仲介手数料には上限が決められていますが、不動産会社ごとに設定が異なります。

一括査定を利用して、少しでも仲介手数料が安い不動産会社を選べば、手元により多くのお金を残せるでしょう。

また、ホームクリーニングやリフォームは、普段から物件をきれいに使用していれば、不要になるかもしれません。不動産会社と相談して、必要最小限で行うことをおすすめします。

譲渡所得税は、3,000万円の特別控除を使えば免除されるケースもあるので、確定申告して制度を活用しましょう。

マンション売却で発生する費用については「マンション売却にかかる手数料はいくら?費用と税金も解説」でも紹介していますので、併せてご覧ください。

8.マンション売却時の注意点

少しでも早く、高くマンションを売却したいなら、事前に注意点を把握して売却活動にかける時間を短縮できるようにしましょう。

マンションを売るときの5つの注意点は、以下のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。

8-1.査定額だけで不動産会社を選ばない

不動産会社選びは、スムーズなマンション売却にとって特に重要です。
査定額以外に、得意分野や担当者との相性などにも注目しましょう。

査定額だけで不動産会社を選ばない

そのためには、1社のみでなく、複数の不動産会社から査定を受ける必要があります。

不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー) 」なら、インターネットで複数の不動産会社に無料の査定依頼をすることが可能です。

NTTデータグループが運営しており、厳しい審査を通過した約2,300社の優良企業が登録しているため、信頼できる不動産会社を安心して見つけられるでしょう。
不動産売却 HOME4U」から、査定依頼をスタートしてみてください。

8-2.適正な売り出し価格を設定する

マンションをスムーズに売るためには、売り出し価格を高くしすぎないように注意が必要です。相場よりも明らかに高い物件を買う方はほとんどいないでしょう。
価格相場をチェックして、適切な売り出し価格を設定することが、早期売却のカギです。

また、不動産会社の査定だけに頼らず、自分でも相場をチェックしましょう。
ある程度の相場感を把握した上で、適正な売り出し価格を設定することが大切です。

中古住宅HOME4U」や、国土交通省の「土地総合情報システム」などで、売却するマンションと似た条件の物件を検索すると、大まかな相場感がつかめるでしょう。

8-3.契約内容や媒介契約について理解する

マンション売却の媒介契約は、契約内容について十分理解してから締結しましょう。わからないことがあれば、その場で担当者に質問して疑問を解消することが大切です。

内容を理解しないまま、契約を結ばないように注意しましょう。媒介契約には3つの種類があり、自分の意向に沿うものを選ぶことが大切です。
3-4.「専任媒介」か「専属専任媒介」で契約する」を参考に、適切なものを選んでください。

8-4.内覧に間に合うよう部屋を片付ける

内覧に間に合うよう部屋を片付ける

マンションに住みながら売却活動を行う場合は、内覧時の対応が必要です。
内覧者に自宅を購入したいと思ってもらえるように、最低限の掃除や片付けはしておきましょう。クローゼットや押し入れといった、収納スペースをチェックする内覧者もいます。

しかし、内覧予定に合わせて、週末のたびに大掃除をするとなると大変です。片づけを楽にするために、普段からこまめな清掃と整理整頓を心がけ、不用品は前もって処分しておきましょう。

8-5.購入希望者が審査に通るとは限らない

購入希望者が見つかっても、その方が住宅ローンに通過するまでは安心できません。

購入希望者の与信が低く、住宅ローンの審査に通らなければ、購入希望者側から違約金なしで売買契約を解除することができます(住宅ローン特約)。

この場合、先に受け取っていた手付金も全額返金しなければなりません。
売買契約を締結したからといって、すぐに手付金を使い込むことがないようにしましょう。
また、あらかじめ購入希望者の勤務先や職業などを、不動産会社を通してチェックしておくことも大切です。

住宅ローン特約には2つの種類がある
住宅ローン特約には、住宅ローンの審査が不成立だった場合に自動で売買契約が解除となる「条件解除型」と、解除期限までに解除の意思を示すことが売買契約を解除できる「解除権留保型」があります。
その際、買主がわざと住宅ローンの申し込みをしなかったり、書類の提出を怠ったことにより住宅ローンの審査が通らなかった場合は、住宅ローン特約が適応されない可能性があります。

9.マンション売却に関するQ&A

最後に、マンションを高く売りたい方からよくある質問に回答していきます。

  • 買った時よりもマンションが高く売れた際にかかる税金はなんですか?
  • マンションを高く売りたいのですが、マンション買取はどうですか?
  • マンションを高く売るには何月くらいがいいですか?

9-1.Q:買った時よりもマンションが高く売れた際にかかる税金はなんですか?

マンション売却によって利益が出た場合(正しくは譲渡所得がプラスになった場合)には、譲渡所得税がかかります。

譲渡所得税とは、マンションの売却益から売却費用などを差し引いた「譲渡所得」に対してかかる、所得税・住民税・復興特別所得税の総称です。

所有期間5年以下での売却による譲渡所得は「短期譲渡所得」、5年超での売却による譲渡所得は「長期譲渡所得」となります。

長期譲渡所得のほうが税率を低く抑えられるため、利益が出る見込みがあるケースでは、できれば物件を5年超所有してからの売却がおすすめです。

なお、譲渡所得税にはいくつかの特例があり、適用されると大きな節税効果を得られます。
譲渡所得税に関する特例や確定申告に関しては「3-8.確定申告する」をご確認ください。

9-2.Q:マンションを高く売りたいのですが、マンション買取はどうですか?

結論からいうと、マンションを高く売却したいのであれば、買取よりも仲介がおすすめです。

マンション買取とは、所有するマンションを不動産会社に直接買い取ってもらう方法のことです。

不動産会社が直接の買主となるため、仲介手数料がかからず、条件面さえ合えばスピーディに売却できる点がメリットです。

ただし、買い取りを行う不動産会社は、物件をリフォームするなどして再販することを目的としています。
そのため、一般的な売買に比べて買取価格が低くなりやすいのがデメリットです。

急いで売却したい事情がある方などには買取もおすすめですが、高く売却することを重視するなら、仲介での売却を目指しましょう。

不動産買取と仲介の違いは「不動産買取と仲介の違いって何?」でも詳しく解説しています。

9-3.Q:マンションを高く売るには何月くらいがいいですか?

5-1.3月などの引っ越しシーズンに間に合うタイミング」で解説している通り、2~3月の引っ越しシーズンはマンションの需要が高まる傾向にあります。
高値で売却するには、それに間に合う11月頃に売却活動を開始するのがおすすめです。

反対に、7~8月・11~12月は、マンション売買の閑散期です。高く売りたいなら、こうした閑散期は避けて売却したほうがよいでしょう。

まとめ

マンションを高く、早く売るには、以下の成功のコツを押さえておきましょう。

  • 複数の不動産会社の査定結果をしっかり比較して見極める
  • 中古マンション販売の実績が豊富な会社を選ぶ
  • 契約は「専任媒介契約」か「専属専任媒介契約」を選び、営業担当者のモチベーションを上げる
  • 絶妙な値付けがポイント
  • 購入希望者の内覧までに掃除や整理整頓を徹底する

不動産売却では複数の不動産会社の査定を受けることが大切です。

不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」を利用して、複数の不動産会社を比較し、マンション売却成功への第一歩を踏み出してください。
記事を読んで「マンション売却を検討してみたい」と思った方は、下のボタンから地域を選択して一括査定を依頼してみましょう。

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