自宅の売却期間は平均で3~6か月!早期売却に必要な5つの考え方

自宅売却 期間

ご自宅を売却することが決まると、次に気になるのは、ご自宅がいつ頃売れるのか?ということですね。売りに出したらすぐに買い手がつくのか、それとも何か月も待つのが普通なのか、はじめての自宅売却ではわからないことが多いかと思います。

そこで今回は、ご自宅の売却期間について、以下のようにまとめています。

  1. 自宅の売却期間は3~6ヶ月がめやす
  2. 自宅売却がスムーズに進まない4つの理由
  3. 少しでも早く売るために大切な5つのこと
  4. 自宅の売却期間が長引いたときの3つの対処法

最後までお読みになると、自宅売却にかかる期間とともに、売却全体のスケジュール感がつかめます。

これから売却をする方だけではなく、現在すでに自宅を売却中の方で、なかなか売れずに困っている方も、売れにくくなっている原因がわかり、少しでも早く・高く売るための対処法がわかります。

家売却の基礎知識から詳しく知りたい方は、『家を売る完全ガイド!注意点と初めにやるべき準備』も併せてご覧ください。

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1.自宅の売却期間は3~6ヶ月がめやす

自宅の売却期間(売り出しから成約まで)は、平均的に3~6カ月程と言われています。
このうち、マンションの方が売れやすく3カ月程度、一戸建ては6カ月程度となるのが一般的です。

ただし、場合によっては1年、2年と長い期間を要する事例も多く、それらを合わせた平均値が前述のデータとなります。

HOME4Uが行った調査では、2~3カ月以内に成約に至った方が19.3%と多く、大きく見ると6カ月以内に成約に至った方が全体の76.6%という結果となりました。

自宅の売却にかかる期間の調査結果
HOME4U調べ

都心部では特に売却期間が短い傾向にあります。

自宅が早く売れるに越したことはありませんが、過度な売り急ぎは、安売りしてしまう最もの原因です。
少なくとも3~6カ月の売却期間がかかることを見越して計画を立てていけると安心です。

1-1.売り出す前~売却完了までの流れ

自宅売却を検討し始めてから、実際に売り出しをはじめ、売却が完了するまでの流れを表にしてまとめています。全体的な売買の流れをつかむことで、スケジュール感がつかめます。

具体的に売却のための行動をしている期間は、表中の C の部分ですが、前後のプロセスにやることがたくさんあるため、スムーズな自宅売却をするためには、前後のスケジュールの余裕と計画性が必要なことがわかります。

プロセス やること かかる時間
売却前 A 不動産会社選び 訪問査定の結果までを入れて3日~2週間
B 媒介契約 連絡を入れてから3~5日ほど
売却開始~売却中 C 売却活動 約3か月~売れるまで
D 売買契約 1~3週間ほど
売却完了後 E 引渡し・入金 1~2か月くらい
自宅売却完了・引渡までの全行程日数 最短でも4か月半以上はかかる想定

A 不動産会社選び 訪問査定の結果までを入れて数日~2週間

自宅を売却するためには、売り主を見つけてくれる不動産会社を選ぶ必要があります。不動産会社選びには、一括査定サイトを利用して複数の不動産会社から査定額を算出してもらい、売却相場を比較します。

複数社に査定を依頼する際に便利なのが、NTTデータグループが運営する一括査定サイト「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」です。

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ここでの比較は、売り主がご自身で行うものですので、数日で終わります。ある程度の相場がつかめたら、なるべく早めに、現地に足を運んでもらう訪問査定を各社に申し込んでください。

訪問査定では、土地と物件の詳細な状態をチェックしながら、周辺環境やエリア条件なども含めた、より具体的な査定額が引き出せます。

訪問査定後の査定額の連絡は、建築条件や法的な条件に問題がないかなどを、正確に調べてからの報告になりますので、早くて3日、長いと1週間ほどかかることがあります。

B 不動産会社との媒介契約 連絡を入れてから3~5日ほど

前項の査定額や不動産会社の担当者の対応などを総合的に見比べて、今回の自宅売却をお願いする1社を選びんで媒介契約をします。契約方法は複数ありますので、関連記事でご確認ください。

契約をしたらすぐに売却活動がスタートします。不動産会社から必要書類などを教えてもらえますので、早めに準備をしておきます。売り主は、いつ内覧案内などが来ても良いように、売却する物件の中をなるべく片付けはじめます。

C 売却活動 約3か月~売れるまで

不動産会社が中心となって売却活動が開始します。早ければすぐに売れていきますが、長ければ半年、1年以上かかることもあります。

売却活動とは、購入希望者を見つけるための営業活動のことで、例えば以下のような事柄が含まれます。

  • ネットによる情報掲載
  • チラシによる情報掲載
  • 顧客リストによる営業活動
  • 店頭での広告営業

など、各社、複数の営業活動を織り交ぜながら、問い合わせや内覧希望などが来るのを待ちます。

購入希望者が「家を見てみたい」と内覧を希望してきた場合は、不動産会社と売り主で対応をします。見学の多くは週末などの休日に来ますので、売却活動が始まると、売り主の休日も内覧対応に使うことになります。

D 売買契約 1~3週間ほど

購入をしたいという希望者が現れたら、契約前の条件交渉をします。売り主と買い主の条件が折り合うまで交渉をして、売買契約が締結されます。契約日は双方のスケジュール調整をしますので、1~2週間先の予定になる傾向があります。

契約時には、売買代金の手付金として、売却額の1割程度が入金または手渡しされます。契約後、買い主にはローン審査がありますので、その返事を待つのに1週間から10日ほどかかります。

E 引渡し・入金 1~2か月ほど

買い主のローン本審査が通過したら、本契約が成立して、残金が振り込まれます。本契約時に売り主から買い主への所有権移転登記が行われ、売却完了です。

本契約は、買い主がローンを申し込んでいる金融機関で、不動産の担当者同伴で行います。売り主と買い主の予定を合わせますので、1週間ほど先の予定になる傾向があります。

本契約が決まったら、売り主は、契約時に決めた引き渡し日に物件引渡ができるように、自宅を空っぽにする必要があります。引っ越しがある場合は、本契約後から引渡し日までの間に、引っ越しを済ませ、自宅に残った不用品を処分する必要があります。

2.自宅売却がスムーズに進まない4つの理由

自宅売却がスムーズに進まない4つの理由

一般的に、物件自体に大きな問題がない場合は、売却が完了するまでにかかる期間は3~6か月です。しかし、中にはそれ以上の時間がかかってしまうことがあります。

そのようなケースにはだいたい以下の4つの理由があります。

  1. 戸建ての販売実績が少ない不動産会社
  2. 売却活動が受け身の不動産会社
  3. 売り出し価格が高い
  4. 4売り主の態度が悪いケースもあり

ただし、売りにくい条件や理由が複数ある物件であっても、それを何とか売り切るのが不動産会社の仕事ですので、自宅売却でなるべく早く高く売るためには、営業力のある、頼れる不動産会社選びをすることが、非常に重要になります。

2-1.理由1.戸建ての販売実績が少ない不動産会社

不動産会社にも個性があり、営業内容に得手不得手があります。例えば、戸建てが得意、マンションが得意、中古が強い、○○県などのエリアに強い、などです。

今回の自宅売却の場合は、中古の戸建て・マンションに強い不動産会社が必要です。出来れば、得意エリアが、売却する物件エリアであることが理想です。

不動産会社の得意・不得意は、各会社の実績を見るとわかります。ホームページの「販売実績の紹介」「当社の成約実績」などには、過去の成約内容の掲載がありますので、内容をよく見て不動産会社を選びます。戸建てを売却するのであれば、戸建ての実績が多い会社を選びます。

掲載がない場合でも、担当者に「御社が得意なのは、何ですか?」と直接聞けば、業績の高い実績などを教えてくれます。また、各社の実績は、査定額の資料に一緒に入っていることもあります。

2-2.理由2.売却活動が受け身の不動産会社

不動産会社の売却活動のスタイルは、自宅の売却期間にとても大きく関係します。不動産会社は数多くありますので、営業方針にも違いがあります。一般的な不動産会社は、駅前などのアクセスの良いところに店舗を構え、ネット集客と店舗での顧客対応をセットにさまざまな営業活動をしています。

しかし、中には、ネットでの問い合わせのみの、とても受け身な不動産会社も存在します。このような不動産会社の多くは、店舗が駅歩のある場所にあるか、または事務所のみで実店舗を持たなタイプの営業スタイルをしています。人員も少ないため、たくさんお客様が来ても対応できないため、ネット対応をメインにします。

不動産を購入する立場であれば、このような受け身のスタイルの会社でもよいのですが、ご自分が売り主になる場合は、3~6か月という限られた時間の中で、最も早く・高く売却できる、営業力のある不動産会社を選ぶようにしてください。

営業力の高さは、実店舗があるかどうか以外にも、織り込み広告やポスティングを積極的に行っているかなどの販売戦略を、訪問査定時に直接確認してみてください。

営業力に自信がある会社は、どのような戦略があるか、この物件であればこうするなどを答えてくれます。複数の会社を比較していくことで、今回の売却と相性の良い一社を選び出すことができます。

2-3.理由3.売り出し価格が高い

物件の売り出し価格が相場より高いと、売れにくくなります。今は不動産売買もネット検索をするのが当たり前ですので、買い手も相場を自分で調べて探しています。そのため、平均よりも高い場合は「どうして高いのかな」と思って中身を確認はするものの、納得のいく理由がなければ、すぐにリストから外してしまいます。

一度リストから外れた物件を、再びもとに戻す可能性は少ないので、時間の経過と共に売れにくく物件となってしまいます。

相場よりも高い値段で出すこと自体に問題はないのですが、それで買い手が現れない、問い合わせすらないのであれば、物件と金額のバランスが悪いということですので、価格の見直しが必要になります。

売却額は、売り主の事情により下げられる限界がありますので、諸事情がある場合やローン残債がある場合は、担当者に相談をしておきます。購入希望者が現れた場合でも、必ず価格交渉がありますので、値下げ幅も、売却活動前に設定しておいてください。

2-4.理由4.売り主の態度が悪いケースもあり

物件・価格・条件とも申し分ない物件なのに、なかなか売れないケースもあります。そのような場合、内覧時の売り主の態度があまり良く無いことがあります。

  • なんだかとても不機嫌そう
  • 挨拶もしてくれない
  • 聞いた質問にぶっきらぼうに返答された
  • 何を質問しても、要領を得なかった

など、売り主にとっては大したことではない問題でも、買い主にとってはネックになることがあります。

不動産は人生の中で大きな買い物であり、マイホームであれば人生最大の高額な買い物になります。買い主からすれば、嫌な態度を取られた物件や持ち主に高額なお金を払いたくないと思うのが、一般的な心情です。ほかにも不動産はたくさんありますので、「やっぱり、ここはやめておこう」とリストから外される可能性が高くなります。

売り主が人見知り・口下手などの場合でも、説明は担当者に任せて、ニコニコしていることくらいはできるはずです。

このような内覧時の態度に関しては、担当者も、顧客である売り主には言いづらいことですので、ご自分で気が付いて修正することになります。せめて、内覧の時間だけでも、気持ちの良い態度を心がけるようにしてください。

3.少しでも早く売るために大切な5つのこと

少しでも早く売るために大切な5つのこと

本章では、売却することになった自宅を、少しでも早く売るために大切なことを5つにまとめています。これから売り出す方も、現在、売り出し中の方にも参考にしていただけます。

  1. 不動産が売れやすいタイミングに合わせて売る
  2. ウェブサイトでの閲覧対策をしっかりする
  3. 相場を自分でも調べておく
  4. 専任媒介契約にする
  5. 買い取り保証制度も検討しておく

3-1.不動産が売れやすいタイミングに合わせて売る

物件が売れるまでに平均で3~6か月かかるのであれば、その3~6か月を、不動産が最も売れやすい「引っ越しシーズン」のタイミングにぶつけるようにします。

不動産が売れやすいタイミング

不動産業界には、不動産が売れやすい繁忙期と、売れにくい閑散期があります。

不動産業界の繁忙期 毎年2~3月

不動産が売れやすい時期は、毎年2~3月です。新入学・新社会人・転勤などに合わせて、新居への引っ越しをするタイミングになります。

どなたも、新生活が始まる4月頭ごろには、引っ越し先での環境を整えておきたいと考えるので、だいたい2~3月に物件の問い合わせや購入申し込みが集中します。

このタイミングの他に9~10月も、プチ繁忙期くらいの引っ越しシーズンがありますが、数の多さでは2~3月にかないません。

不動産業界の閑散期 毎年1月・8月

春と秋の引っ越しシーズンが終わったころは、引っ越しによる住宅需要もひと段落します。中でも、年末年始のある1月と、夏休みとお盆休みが重なる8月は不動産業界の閑散期と言われています。

1月は正月明けからすぐに動いても、実際に内覧などに行けるのは、1月半ば頃からになります。ひと月のうち半分しか稼働日がありませんので、購入希望者が物件探しや内覧などに使える日程も少なくなります。

8月は、子供の夏休みやお盆が重なってイレギュラーな予定が多いのと、何よりも暑いため、内覧活動などの外出に適していません。引っ越した後の部屋はエアコンもないことが多いため、あまりおすすめはできないタイミングです。

上記のような理由で、自宅を売るタイミングは、繁忙期である2~3月に「新着情報」として購入希望者の目に触れるようにするのがベストです。

1章で解説をしたスケジュールをもとにすれば、一括査定サイトを利用して、物件の訪問査定や不動産会社を比較するなどの作業を含めると、遅くとも前年の10~11月頃から計画的に動き始めておく必要があります。

3-2.ウェブサイトでの閲覧対策をしっかりする

現在の不動産探しの方法は、ほとんどの方がインターネットでの検索をして、気に入った物件をいくつかピックアップしてから、問い合わせや内覧申込をしてきます。つまり、購入希望者は、ウェブ上にある物件情報だけで「ここがよさそう」と当たりをつけてから行動をします。

多くの場合、中古物件情報などが総合的に掲載されている「中古住宅 HOME4U」などの不動産ポータルサイトなどを複数横断して検索し、気になる物件は各サイトで「お気に入り登録」をしてから、比較検討をしています。

そのため、ウェブで掲載される物件の画像があまり良く無い、情報が足りない場合は、よほど魅力的なエリア条件や物件条件でもない限り、購入希望者のお気に入り登録リストから外されてされてしまいます。

ウェブサイトに掲載をする画像は、物件の良さが一目で伝わりやすいものを用意し、購入希望者にとって魅力的に感じてもらえるようなものを、用意してください。

3-3.相場を自分でも調べておく

売却をする自宅の売却相場は、自分でも調べておきます。そうしないと、不動産一括査定サイトなどを利用しても、提示された査定額が適切なのかどうかがわからないからです。

不動産相場の調べ方には複数の方法がありますが、おすすめなのが以下の3種です。

A 不動産ポータルサイト

中古売却 HOME4U」などの不動産ポータルサイトで、現在売り出し中の同条件の物件が、いくらで売り出しているかがわかります。売り主の希望価格でもありますので、売り出し時の金額を決める時の参考にもなります。

B レインズマーケットインフォメーション

不動産業界でやりとりされているクローズド情報のうち、成約済の物件のみがみられるサイトです。入力管理は担当をした不動産会社が行っています。
【参照:レインズマーケットインフォメーション

C 不動産取引価格情報検索

不動産売買をした当事者へのアンケート結果による情報を公開したものです。細かく物件を分類できますので、売却予定の物件とよく似た不動産の成約価格がわかります。
【参照:不動産取引価格情報検索

どの方法でも、売却予定の物件の、エリア・広さ・構造・駅名・築年などの物件条件を入力することで、同じ条件を持つ物件がいくらで売買されているのかを調べる方法です。詳細については関連記事でご確認ください。

3-4.専任媒介契約にする

不動産会社との媒介契約の方法には3種類あり、売り主の背景にあった契約を選ぶと、売却がスムーズになります。なるべく早く・高くご自宅を売却したい場合には、Bの専任媒介を選ぶ

A 一般媒介

複数の不動産会社に売却活動を依頼できる契約方法です。どこの会社が契約を取れるかわからないので、契約をした不動産会社からすると成果を期待しにくい契約方法になります。

自社ホームページや店頭紹介はしてくれますが、不動産ポータルサイト掲載やチラシ配布などの積極的な営業活動はないことの方が多い傾向にあります。売り主への活動報告義務はありません。

B 専任媒介【おすすめ!】

特定の不動産会社1社に売却活動を依頼する契約方法です。不動産会社からすると、絶対に自分のところで売買契約をしてもらえるので、頑張りがいがあります。

はじめから売却活動のための費用を安心してかけられるので、購入希望者のすそ野が広がり、売れやすくなります。

また、売り主の知人友人・親族からの購入希望があった場合は、自己発見取引といって、不動産会社を通さずに取引することもできます。不動産会社は、売り主への活動報告義務があります。

C 専属専任媒介

前項の専任と同様に、特定の不動産会社1社を選んで媒介契約をします。はじめから売却活動のために費用をかけられますので、売れやすく成ります。

専属の場合は、売り主の知人友人・親族などからの購入希望があっても、自己発見取引ができませんので、どのような売買でも仲介手数料が発生してしまいます。売り主への詳細な活動報告義務があります。

ご自宅の売却期間をなるべく短く、なるべく高く売却するためには、不動産会社がどのくらい売却活動に力を入れてくれるかが大きく影響します。

売却活動には、費用・時間・手間もかかります。担当をする不動産会社は、投資した広告費・人件費は、売却が決まれば仲介手数料として回収できますが、他社に取られてしまえば徒労に終わってしまいます。

また、売り主の知人友人・親族などに自宅を売却する可能性があった場合、Cの専属にしてしまうと、本来ならば支払いをしなくてもよい仲介手数料などが発生してしまいます。

そのため、1社に売却活動をお願いしてやる気を出してもらい、同時に、売り主が自分で見つけてきた物件を売却できる選択肢もある、Bの専任媒介が、最も早く・高く売れる可能性のある契約方法と言えます。

3-5.買い取り保証制度も検討しておく

買い取り保証とは、不動産会社と売り主の間で決めた期間に普通の売却活動をし、その期間中に売れなかった場合は、あらかじめ決めておいた価格で、不動産会社が買い取るという契約方法です。

買い取りの場合は、市場相場の6~7割の値段になりますが、仲介手数料が発生しません。自宅の売却に期日がある方で、3~6か月の売却期間の余裕がある方であれば、例えば

  • 最初の3か月:普通の売却活動をする
  • 次の3か月:前半は普通の売却活動を継続し、買い手が見つからない場合は、買い取りに切り替える。

などのフレキシブルな売却活動ができます。売却額も契約時に決めてありますので、売り主からすると「絶対に〇〇〇万円で売却できる」という安心感があります。その上で、普通の売却活動期間中に購入希望者が現れれば、売り主の希望価格または市場相場での取引も可能です。

どこの不動産会社でも買取保証をしているわけではありませんので、買い取りや買い取り保証を検討する場合には、はじめから買い取り保証制度のある不動産会社と契約する必要があります。

4.自宅の売却期間が長引いたときの3つの対処法

自宅の売却期間が長引いたときの3つの対処法

本章では、実際に自宅の売却をスタートした後に、「思ったよりも時間がかかっているな」と思ったときに検討してみる3つの対処法です。

  1. 買い取りをしてもらう
  2. 急いでないなら次の繁忙期に照準を合わせる
  3. 不動産会社を変える

4-1.買い取りをしてもらう

不動産の売却には、買い主を探すタイプの売却方法のほかに、不動産会社が買い主になる「買い取り」という売却方法があります。買い取りは、以下のような状態にある方に適しています。

引っ越しなど、自宅売却に期日がある方

引っ越しや転勤などで、現在の自宅を出る期日が決まっている方は、予定している引っ越しタイミングに間に合わないようであれば、買い取りも検討してみます。

売り主不在の状態で内覧対応などの売却活動を継続してくれる会社もありますので、期日のある方は、媒介契約前に相談をしてみて下さい。ただし、売買契約時には現地まで来る必要があります。

物件に大きなリフォームなどが必要な方

修理修繕が必要な個所が多数ある物件で、住むためには、大きなリフォームをしないとならないケースです。修繕費がかさみ、購入希望者の予算をオーバーすることが多いため、内覧があっても成約まで至らない傾向があります。

不動産会社が適切な直しをして、リノベーション物件として売却するほうが良いこともあるので、その場合は、買い取りをしてもらう方が、早く売却できます。

急いでまとまった資金が必要な方

ある程度のまとまった資金が必要な方にも買い取りは向いています。即日・数日で自宅を現金化したい場合は買い取りを、少し期間的な余裕がある方は買取保証という、売却期間中には市場相場でのやり取りができる方法をご検討ください。

不動産会社による買い取りは、不動産会社の提示した買取額に納得がいけば、その場で買い取りが成立します。金額によっては、即日の現金手渡しも可能です。契約などの手続きも、基本的にすべて不動産会社側で行いますので、進行がスムーズです。

ただし、買い取りの場合は、市場価格(市場での相場)の6~7割程度の提示額になりますので、売却代金をローンなどの支払いに充当する場合は、必要な金額を担当者に伝えておく必要があります。仲介手数料は発生しません。

不動産買い取りは、どこの不動産会社でも行っているわけではありませんので、買い取りも視野に入れているのであれば、はじめから買い取り対応のある不動産会社を媒介契約先に選ぶ必要があります。

4-2.急いでないなら次の繁忙期に照準を合わせる

自宅の売却期間が長引いてしまい、すでに売り始めてから6か月を過ぎてしまっている場合は、思い切って、ネットに出ている不動産情報などを、一旦、下げてしまうことも検討してみてください。

一般的な購入希望者は、毎年、不動産の繁忙期に合わせて動いていますので、数か月前からポータルサイトなどをチェックし始めます。そのため、物件情報を半年以上出しっぱなしにしておくと、

「なんかこの家って、前もあったな。全然売れないのは、何か問題あるのかな?」

という売れ残りのイメージを持たれる可能性が高くなります。このような場合は、一度、サイトの掲載情報をクリアし、不動産業界の繁忙期のタイミングである2~3月に合わせ、1月下旬ごろに新着情報として掲載しなおします。

前回の売り出し時期の購入希望者層は、すでに目的の物件を購入して引っ越しをしてしまっていますので、再掲載する情報は、新規の購入希望者層向けになります。

再掲載するまでの間に、画像や文言、価格見直しなどの全面的な修正が必要です。不動産業界の繁忙期は期日のある人々が明確な意思を持って探している時期ですので、人も少なく、購入意思の低い期間に出しっぱなしにしておくよりも、早く・高く売却できる可能性が高くなります。

4-3.不動産会社を変える

3か月経過をしても問い合わせもないような場合は、不動産会社の営業スタイルを確認した上で、活動内容に納得がいかないのであれば、媒介をしている不動産会社を変更することも検討します。契約を途中で解除をしても、違約金などは発生しません。

不動産会社の仲介料は成功報酬ですので、どのようなプロセスを経たとしても、1件成約すれば仲介料は発生します。多くの不動産会社の中には、購入希望者からの問い合わせがあった場合にのみ対応をする、徹底的に受け身の会社もあります。

また、積極的な売却活動をしてくれている会社でも、担当者が案件を抱えすぎているため、問い合わせなどに適切なレスポンスができていないために、内覧のチャンスを逃しているケースもあります。

売却までの期日が決まっている場合は、最初の1~3か月間の問い合わせ反応などを判断材料とし、営業力が弱そうだと判断した場合は、不動産会社を変更して売却活動の仕切り直しも検討してみてください。

仕切り直しをする場合には、NTTデータグループが運営をする日本で最老舗の不動産の一括査定サイト「不動産売却 HOME4U」を活用し、複数の不動産会社の候補の中から、選ぶようにしてください。

これから売却する、または現在売却中の物件のエリアと広さなどのカンタンな入力項目だけで、大企業から地元の精鋭企業までを含めて、今回の自宅売却と相性の良い会社を、最大6社までに絞り込んで紹介をしています。

あなたのお家いくらで売れる?

NTTデータグループの厳しい審査をクリアした企業ばかりですので、情報セキュリティ・営業活動の面においても、信頼と実績のある企業ばかりです。

信頼できる優良な不動産会社を探すなら、「不動産売却 HOME4U」をぜひご活用ください。

まとめ

ご自宅の売却に関して、知っておくべき事柄をまとめました。一般的な不動産物件の売却期間めやすは、3~6か月であり、それ以上の時間がかかると、在庫となります。一旦在庫になってしまうと、物件探しをしている人々にとっても「売れ残り」というイメージが付きやすくなります。

また、売却活動のために割ける時間や人員などの多さも、売れやすさに比例しますので、営業力の確かな不動産会社選びと、媒介契約方法はとても大切です。

半年経っても売れていない状態の場合は、一旦、ネット情報から下げて、次のシーズンの購入希望者にとっての「新着情報」となるように、情報を出すタイミングを調整することで、前回よりもスムーズに売却が進むこともあります。

どのような背景があったとしても、物件の査定から、契約完了して引き渡しをするまでのサポートをしてくれる、不動産会社選びはとても大事です。かならず複数の不動産会社を比較したうえで、「ここならば」と思える会社を選び出しましょう。不動産会社探しには不動産の一括査定サイト「不動産売却 HOME4U」をご活用ください。