タワーマンションを買って後悔した理由16選!中古のタワマンは高値で売却できる?

タワーマンション 買って後悔した理由16選

タワーマンションに強い憧れを持つ方がいる一方で、タワーマンションを購入したことを後悔する方もいます。

本記事では、タワーマンションの購入を後悔する理由と、売却する際のポイントを解説します。タワーマンションにこのまま住み続けるべきなのか、早めに売却すべきなのか、選択に迷っている方もぜひご覧ください。

この記事を読むと分かること
  • タワーマンションを買って後悔した理由
  • 高値で売却できるタワーマンションの条件
  • タワーマンションを売却する際のポイント
「マンションを売りたい」と悩んでいる方へ
  • 「何から始めたらいいか分からない方」は、まず不動産会社に相談を
  • 「不動産一括査定」で複数社に査定依頼し、”最高価格”を見つけましょう
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Contents

1.タワーマンションの購入を後悔した主な理由16選

不満顔の女性

まずは、タワーマンション購入を後悔した理由について、よくある例を16選紹介します。

1-1.荷物の受け取りが不便

タワーマンションで宅配の荷物を受け取る場合、戸建てでの受け取りよりも時間がかかります。

荷物を玄関先で受け取る場合は、配達員が玄関にたどり着くまでに、何度もセキュリティを解除しなくてはなりません。セキュリティを解除する際に、何度もインターホンで応答する必要があるため、受け取りまでに相当な時間を取られます。

特にタワーマンションのように戸数が多い物件では、最上階、もしくは最下階から順番に宅配業者が配達することも多いため、エントランスのインターホンが鳴ってから実際に玄関先のインターホンが鳴るまで何十分もかかる、ということも珍しくありません。

荷物受け取りには、宅配ボックスを使用することも可能ですが、タワーマンションでは、エントランスに宅配ボックスが設置されているのが一般的です。

1階に宅配ボックスがある場合は、荷物を取りに行ってから部屋に戻ってくるまで、往復するだけでもかなりの時間がかかるでしょう。

1-2.ゴミ出しが面倒

大規模なマンションであるほど、ゴミステーションまで歩いて行くのに時間がかかります。各階にゴミステーションのあるタワーマンションならともかく、1階にだけ設置されている場合は移動が大変です。

マンションの高層階に住んでいる方、部屋の位置がゴミステーションから遠い方は、日々のゴミ出しが億劫になるかもしれません。

また、生ごみの袋を持った状態で、エレベーターに乗るのも気が引けるものです。人が少ないタイミングであればまだしも、通勤・通学の方が多い時間帯のゴミ出しは、避ける方が無難です。

さらに、ゴミの量が多いときは、1往復では捨てきれず、何往復もする必要があります。住民の数に対してゴミステーションの規模が小さい場合、ゴミを大量に捨てた際に苦情が来るケースもあるため注意が必要です。

1-3.エレベーターが混雑する

戸数の多いタワーマンションでは、エレベーターの混雑に悩まされがちです。

特に朝の通勤・通学の時間帯は、急いでいてもなかなか下に降りられません。小さなマンション・アパートなら、階段で移動することもできますが、タワーマンションの高層階に住んでいる場合はそれも難しいでしょう。

また、エレベーターの定期点検で一部のエレベーターが使えず、渋滞が発生する場合もあります。

今まで戸建てや、規模の小さいマンション・アパートで暮らしていた方は、外出する際の時間のロスに驚くことも少なくありません。エレベーターの待ち時間がかかる可能性を考えて、外出する際には少し早めに家を出る必要があるでしょう。

実際にかかっている時間はわずかであっても、毎日の我慢が積み重なり、大きなストレスになるかもしれません。

1-4.出かけるのが億劫になる

高層階や、エレベーターまでの距離が遠い部屋に住んでいる方ほど、1階にたどり着くまでに時間がかかります。外に出ること自体の面倒さから、部屋に引きこもりがちになりかねません。

「ちょっと散歩に出かけたい」と思っても、マンションの外に出るまでに時間を費やしてしまいます。買い物に出かけたり、食事に行ったりするのも面倒で、デリバリーサービスを使う機会が増えていく可能性があります。

タワーマンションでの優雅な暮らしを期待していたのに、実際に住んでみたら不健康な生活を送ることになってしまった、という後悔が生じることもあるでしょう。

1-5.転落のリスクがある

小さなお子さんがいる家庭にとっての最大の心配事は、窓やベランダから子どもが転落することでしょう。マンションの高層階に住むことに慣れた結果、高さに対する恐怖心が育たず、いわゆる「高所平気症」になる子どももいます。

どれだけ転落の怖さを教えても、ベランダに近づかないよう工夫しても、子どもは時に予想外の行動をするものです。タワーマンションからの景色が安全な高さだと思い込んだ子どもは、ベランダから身を乗り出すなどの危険な行動を取りかねません。

「子どもが転落するかもしれない」と想像するのは、親としても大きなストレスです。そのため、子どもが小さいうちは、タワーマンションでの暮らしを避ける方も多いでしょう。

1-6.地震が起きたときに揺れやすい

タワーマンションだからといって、ほかの建物と比べて倒壊の危険性が高いわけではありません。

そもそもタワーマンションを含め、建物を建てる際には「耐震基準」を満たす必要があります。タワーマンションは地震に弱いイメージがありますが、階数が多い分、厳しい基準をクリアしています。

とはいえ、マンションの高層階であるほど、地震による揺れは大きくなります。厳しい耐震基準を満たしているといっても、高層階ならではの大きな揺れに恐怖を感じる方は少なくないでしょう。地上よりも揺れが大きくなるため、家具や家電の固定も必要です。

「長周期地振動」という大きくて長い揺れが続いた結果、体調を崩す方もいます。とりわけ揺れに弱い体質の方は、タワーマンションの高層階を選んだことを後悔するかもしれません。

1-7.災害時の避難に時間がかかる

タワーマンションに住む方にとって、エレベーターでの移動は生活に欠かせません。しかし、災害時にエレベーターが止まれば、階段での上り下りが必須になってしまいます。

低階層のマンションなら、地震による停電が起きても、階段で下りられます。しかし、タワーマンションの高層階の場合、外に出るまで相当な時間がかかるでしょう。

高齢の方や足腰が弱い方の場合、地震や火災が起きても階段を下りられず、すぐに避難ができません。また、エレベーターが停止すれば、食料や日用品を買いに行くのも難しくなります。

1-8.洗濯物を外に干せない

タワーマンションの高層階は風が強く、洗濯物やハンガーが落ちてしまいます。地上に落下するリスクを考えると、外に干すのは難しいでしょう。

そもそも、ベランダに洗濯物を干すことを禁じている、またはベランダがないタワーマンションも少なくありません。

洗濯物を外に干せないタワーマンションでは、室内干し、ドラム式洗濯機、浴室乾燥機、コインランドリー、宅配クリーニングなどで対応しなければなりません。しかし、洗濯物の量が多い家庭や外干しが好きな方にとっては、大きなストレスになるでしょう。

1-9.日差しが強すぎて暑い

タワーマンションの日当たりの良さに惹かれて、購入を決断する方もいます。しかし、周囲に遮る建物がない分、日当たりが良すぎて室内が暑くなる点に注意が必要です。

寒い季節に内覧をすると、タワーマンションの日差しの強さをあまり感じないケースもあるでしょう。住み始めてから初めての夏に、日当たりが良すぎることに気が付く方もいます。

暑さから逃れるためには、エアコンを付けっぱなし、遮光カーテンを閉めっぱなしにしなくてはなりません。暑さ対策を万全にした結果、せっかくの素晴らしい眺望を楽しめないケースも多々あります。

「カーテンを閉めっぱなしにするなら、タワーマンションでなくてもよいのでは…」と後悔する方も少なくないでしょう。

1-10.インターネット回線が遅い

集合住宅のインターネット回線は、ほかの住民と共有するケースが一般的です。

タワーマンションは一般的なマンションと比較して戸数が多いため、時間帯によっては利用者が集中し、インターネットの速度が遅くなります。インターネットの利用者が多い夜間や土日祝日は、特に速度が遅くなりがちです。

在宅ワーク等でインターネットを日常的に必要とする方、自宅で動画をよく鑑賞する方などは、回線の遅さが大きなストレスになるでしょう。光回線を個別に導入しようとしても、タワーマンションでは回線工事ができないことも少なくありません。

1-11.共有施設の空きがない

ゲストルームやフィットネスジムなど、タワーマンションならではの共有施設に惹かれる方は多いでしょう。しかし、実際に住み始めてみると、思うように共有施設を利用できないケースがあります。

特に、自転車置き場に関しては、1世帯2台まで等の制限がある物件も少なくなく、大きくなって子ども用の自転車を買ったのに、置くことができないなどのトラブルも起きかねません。

規模の大きいタワーマンションの場合、共有施設によっては利用にあたり予約を必要とすることがあります。予約が多すぎると抽選になり、ほとんど利用できないこともあるでしょう。使いたいときに使えないので、「高い管理費を払っているのに…」という不満も出てきます。

1-12.近隣トラブルに悩まされる

タワーマンションであっても、音漏れや水回りの臭いなどの近隣トラブルと無縁ではありません。

タワーマンションは、低階層のマンションよりも軽量に作られており、音漏れしやすい構造になっています。隣の部屋の話し声、排水音などが聞こえて、トラブルになるケースも少なくありません。

また、排水管から上がってくる悪臭に悩まされるケースも見られます。物件の管理状況にもよりますが、「タワーマンションだから大丈夫だと思っていたのに…」と残念に感じる方もいるようです。

1-13.タワーマンションならではのカーストがある

タワーマンションは、高層階であるほど価格が高くなるのが一般的です。住んでいる階数によって所得の差が見えやすいため、ほかの住民からマウントを取られるケースもあります。

例えば、「高層階の住民から見下すような発言をされた」「挨拶をしてもらえなかった」「子どもが学校で嫌がらせをされた」といった例があります。タワーマンションならではのカーストに悩み、生活が憂鬱になる方も少なくありません。

1-14.眺望が悪くなってしまった

タワーマンションの魅力といえば、遮るもののない開放的な見晴らしです。しかし、マンションを購入後、周囲に似たようなタワーマンションが建てられ、期待していた眺望が見られなくなる場合があります。

タワーマンションを購入する際は、周囲に別のタワーマンションが建つ可能性があるか、慎重に見極めなくてはなりません。しかし、周囲の建物の状況を完全に予測するのは難しいものです。

眺望の良さをアピールポイントとしていた物件でも、その眺望が悪くなれば資産価値は落ちてしまいます。見晴らしが悪くなったことを理由に売りに出そうとしても、購入時と同じ価格で売るのは困難です。

1-15.維持費の負担が大きい

タワーマンションに住めば、一般的なマンションにはない便利な共有施設を利用可能です。しかし、共用施設が充実している施設ほど、サービスの維持管理に必要な費用負担が増えてしまいます。

24時間常駐の管理人、警備員を雇っているタワーマンションであれば、その分の人件費も必要です。

前述のとおり、マンションの共有施設をほとんど利用できないケースもあります。そのような場合には、毎月の高額な維持費を支払うことに納得できないと感じるのも無理はありません。

また、タワーマンションの空き部屋が増えれば、1軒あたりの費用負担も大きくなります。「毎月これだけの費用がかかるなら、一般的なマンションの方がコストパフォーマンスがよいのでは?」と感じる方もいるかもしれません。

1-16.資産価値が大きく下がった

新築時には人気があったタワーマンションでも、数年後には大きく資産価値が下がることがあります。

資産価値が下がるのは、「周囲に似たようなタワマンが多く建設された」「エリアの人気度が下がった」「新築時の価格がそもそも高すぎた」などの理由からです。

将来、売却して住み替えをするつもりだったのに、予想以上に資産価値が下がってしまい、売却のタイミングを逃してしまうケースもあります。この場合は、値引き交渉が過熱する前に、早めに売り抜ける必要があるでしょう。

2.将来、タワーマンションの空き家問題が深刻化する恐れも

日本では近年、住宅の空き家問題が深刻化しています。タワーマンションも例外ではなく、将来、空き部屋ばかりの状態になる可能性も否定できません。

そもそも人口減少が進む日本において、タワーマンションは供給過剰の状態です。タワーマンションに住みたいと憧れる方は多いものの、前述したように購入を後悔する声も少なくありません。タワーマンションは修繕費が割高で、空き部屋になりやすい点も問題です。

もちろん、築年数が古くても人気が衰えないタワーマンションもあります。しかし、タワーマンションの購入を後悔していて、将来的に住み替えを検討しているなら、建物として限界を迎える前に売却するのも一つの選択肢です。

3.中古のタワーマンションは売却できる?

タワーマンションと札束

中古のタワーマンションを売却することは可能であるものの、難易度は高めです。新築のタワーマンションは人気がありますが、築年数が古くなるにつれて資産価値は落ちていきます。

タワーマンションは、共有施設の維持管理が必要な分、維持費が一般的なマンションと比較して割高です。また、高層であればあるほど、修繕を行なう際の工事費用も、高くなる傾向にあります。

このように、中古タワーマンションはランニングコストが高いため、好条件の物件でなければ、購入希望者を見つけるのに時間がかかるでしょう。

また今後、金利上昇が起これば不動産の買い控えが始まり、今よりもさらに売りづらくなるかもしれません。タワーマンションの高値での売却、住み替えを希望するなら、早い時期から売却活動を始めることをおすすめします。

4.高値で売れるタワーマンションの条件

どのようなタワーマンションであれば、過度に値下げをすることなく、スムーズに売却できるのでしょうか。ここからは、高値で売れるタワーマンションの条件を説明します。

4-1.日当たり

タワーマンションの購入を検討する際には、多くの方が日当たりの良さをチェックします。南向きのマンション、周りの建物の影響を受けない高層階、角部屋など、日当たりが良くて明るい部屋は売れやすいでしょう。

また、角部屋に関しては日当たり以外に、隣の部屋の生活音が聞こえにくく、玄関前を通る住人が少ない、という点から人気があります。

4-2.駅からの距離

駅に近い物件、駅直結の物件など、利便性の高い物件は人気があります。

「多少築年数が古くても、駅近であれば気にならない」「駅近の物件は高額であるため、比較的安価な中古物件を狙っている」という方も少なくありません。

電車の本数が多い駅、近辺に商業施設が多数ある駅なら、さらに高い需要が見込めるでしょう。

4-3.管理体制

分譲時の管理サービスが今でも受けられるタワーマンションは、高値で売却できる可能性が高いでしょう。

コンシェルジュ・ドアマンなどの管理サービスを提供しているタワーマンションでも、途中でサービス自体がなくなるケースがあります。このため、分譲時の管理サービスを維持できている時点で、管理体制に安心感があるといえるのです。

4-4.周辺の環境

スーパーや病院など、周辺の環境が充実しているタワーマンションは人気があり、売却しやすくなります。再開発の予定がある地域なら、その情報を積極的にアピールしましょう。

4-5.ブランド力

タワーマンションにブランド力がある場合、築年数が古くなっても価値が落ちにくい傾向にあります。空き家になるのを待ち望んでいて、物件情報をこまめにチェックしている方もいるため、高値で売却しやすくなるでしょう。

特に、以下のような有名ブランドのタワーマンションは、資産価値が下がりにくい傾向にあります。

ブランド名 企業名
グランドヒルズ 住友不動産
シティハウス 住友不動産
パークタワー 三井不動産
パークコート 三井不動産
プラウドタワー 野村不動産
ザ・パークハウス 三菱地所レジデンス
ブリリア 東京建物
MORI LIVING 森ビル
ブランズ 東急不動産

5.タワーマンションを高値で売却するには?

不動産会社のスタッフ

ここでは、タワーマンションを高値で売却するポイントを紹介します。

5-1.販売元の不動産会社に相談する

まずは、タワーマンションの販売元に売却について相談してみましょう。販売元は、その物件の特徴や設備、ニーズをある程度把握しているため、売却活動もスムーズに進むかもしれません。

販売元の不動産会社から、購入希望者を仲介してもらえる場合もあります。グループ会社からの仲介もあるので、一度相談してみてはいかがでしょうか。

5-2.複数の不動産会社に査定を依頼する

タワーマンションの販売元に限らず、複数の不動産会社に査定依頼を出すこともおすすめです。最初から1社だけに決めてしまうと、査定価格が相場に合っているのか、信頼できる不動産会社なのか、判断しづらくなるでしょう。

タワーマンションの査定を複数社に依頼して、見積もりを比較することで、大体の相場がわかります。なお、査定金額の高い不動産会社に依頼したくなりますが、提示された金額で必ず売れるわけではないことを理解しておきましょう。

不動産会社選びで失敗しないためには、その会社の売却実績も含めてチェックすることが大切です。

また、不動産会社ごとに得意分野があることも覚えておきましょう。タワーマンションの売却実績が豊富な不動産会社であれば、買い手のニーズや売却活動のポイントも熟知しているはずです。

複数社に査定依頼を出す際には、面倒な依頼をまとめて行なえる、一括査定サイトを利用してみましょう。

5-3.おおまかな売却相場を把握しておく

同じタワーマンションの別の部屋が、同時期に買主を募集している場合があります。売出価格を決める際は、ほかの住戸の売出価格を参考にしましょう。

タワーマンションの売却相場を調べるなら、「HOME4Uマンションプライス」の利用が大変便利です。一括査定はもちろん、全国各地の14万棟以上のマンションデータから、マンション相場・価格推移を簡単に検索できます。

また、中古タワーマンションの相場は、「レインズ・マーケット・インフォーメーション」「土地総合情報システム」でも調べることが可能です。

5-4.物件に合った売却方法を選択する

不動産会社との契約方法には「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があります。

物件に合った売却方法を選択する

タワーマンションを高値で売却したいのであれば、不動産会社との契約方法について、違いを理解しておきましょう。

例えば、好条件で人気がある物件、ブランドとしての価値が高い物件は、複数社と契約できる一般媒介契約がおすすめです。複数社に依頼することで露出の機会が増え、よりスムーズに売却できる可能性が高まります。

周囲に競合が多い場合、人気の物件ではない場合は、1社と契約する専任媒介契約、専属専任媒介契約を検討します。売却すれば確実にその不動産会社の利益となることから、広告宣伝に費用を投じてもらえる可能性が高いためです。

5-5.高値で売れやすい時期を狙う

できるだけ高く売却したいなら、タワーマンションの売れやすい時期を狙ってみましょう。特に新生活が始まる春(2~3月)あたりが狙い目です。

マンション売却までに2~3ヵ月程度かかるため、可能であれば少し早めの時期、年末には査定依頼を出しておくとよいでしょう。

なお、同じタワーマンションの別の部屋がすでに売り出されている場合は、売却まで長引きやすく、注意を要します。間取りや広さが異なる部屋ならともかく、同じような構成の部屋は競合物件として値下げ交渉をされやすいためです。

5-6.適正価格での売り出しを行なう

売却相場よりも高すぎる価格設定をすると、売れ残ってしまいます。「少しでも高く売却したい」という気持ちになるのは当然ですが、相場から離れた価格設定にするのは避けましょう。

不動産は築年数の経過によって、資産価値が落ちていきます。あとから大幅に値下げをするよりは、最初から適正価格を設定し、早めに売り抜けるほうがよいでしょう。

同じ物件が長期間売りに出されていれば、「あの物件は何か問題がある」といった悪いイメージを与えることにもなりかねません。3ヵ月経っても売れない場合は、値下げの必要があるか、改めて不動産会社に相談してみましょう。

5-7.内覧前に室内をきれいに掃除する

内覧時の部屋の印象は、非常に重要な要素です。古い電球を新品に交換する、目立つ汚れを落とすなど、可能な範囲で掃除をしておきましょう。

自分で掃除をしても汚れが落ちないとき、掃除をする時間がないときには、ハウスクリーニングの依頼がおすすめです。

なお、室内の見た目の印象は大切ですが、リフォームまで行なう必要はありません。というのも、リフォームをすれば見た目は良くなりますが、売出価格も高くなるからです。仮に売却できたとしても、リフォームした分の費用をそのまま回収するのは難しいでしょう。

5-8.ホームステージングで物件の魅力を高める

ホームステージングとは、物件の魅力をアピールするために、室内にインテリアなどを配置し、モデルルームのような雰囲気を演出することです。

ホームステージングを実施することで、買い手側は実際に住んだときのイメージを持ちやすくなるでしょう。また、室内の第一印象が良くなるので、売却成功の可能性が高まります。

ホームステージングを行ないたい場合は、不動産会社に仲介を依頼してみるとよいでしょう。サービスの一環として、VR機能を使ったホームステージングを提供している会社もあるので、ぜひ相談してみてください。

6.タワーマンションは売却のタイミングに注意

タワーマンション

タワーマンションの保有期間が5年を超えると、「長期譲渡所得」の区分となり、税率(所得税+復興特別所得税+住民税)は20.315%になります。

一方、短期譲渡所得(保有期間5年以下)の場合、税率(所得税+復興特別所得税+住民税)は39.63%です。

タワーマンションの保有期間

つまり、タワーマンションを売却する際は、5年を超えてからタワーマンションを売却するほうが税負担を抑えられます。

もちろん、築浅のタワーマンションのほうが高値で売却できるため、税負担だけでなく総合的に判断する必要があるでしょう。しかし、購入から5年目が迫っているようなら、所有期間が5年を超えるまで待ってから売却するのも一つの方法です。

なお、この5年という期間については、売却した年の1月1日の時点で超えている必要があります。所有期間の計算を間違えないように気を付けましょう。

購入から5年目以外にも、タワーマンションの売却に適したタイミングがあります。詳しくは「タワーマンションの売却に適した5大タイミングと売りにくさをカバーする対策法」をご覧ください。

まとめ

憧れのタワーマンションを購入したものの、思わぬデメリットに悩み、購入を後悔する方も少なくありません。小さなストレスの積み重ねから、売却、住み替えを決断するケースもあるでしょう。

もし所有しているタワーマンションをいずれ手放すつもりなら、高く売れるうちに売却を検討しましょう。

売却の難易度が高いといわれるタワーマンションですが、売却実績の豊富な不動産会社に依頼できれば、売却できる可能性が高まります。

また、不動産会社選びで困ったときには、一括査定サイトを利用するのがおすすめです。

不動産の売却をお考えの方は、NTTデータグループが運営する不動産一括査定依頼サービス「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」をぜひご利用ください。