【2024年版】東京都台東区のマンション売却相場!高く売るコツも紹介

台東区は、東京都23区で最小の面積でありながら、浅草や上野など、古き良き伝統を感じられる日本有数の観光地です。都心である千代田区と隣接し、9つの路線をもつ上野駅があるため、各地へのアクセスが非常に便利な地域でもあります。

そんな台東区のマンション売却相場はいくらなのでしょうか?

この記事では、台東区のマンション売却相場とその傾向を紹介するとともに、マンション売却の成功させるためのコツを解説します。

この記事を読むとわかること
  • 台東区の相場を理解できる
  • 高値売却を目指す成功のヒントを得られる
  • 台東区マンションの最新事例

読んでいただければ、台東区でのマンション売却に向けた第一歩を踏み出せるでしょう。

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1.台東区のマンション売却相場

台東区のマンション売却相場

台東区におけるマンションの売却相場を、間取り別に紹介いたします。

間取り 売却相場価格 掲載数
1R〜1DK 2,708万円 78件
1LDK〜2DK 4,391万円 248件
2LDK〜3DK 6,160万円 194件
3LDK〜4DK 7,124万円 102件
4LDK〜5DK 0 0件
5LDK以上 0 0件

出典:中古住宅HOME4U(2024年4月時点)

台東区は千代田区、中央区に隣接し、浅草や上野のような歴史と文化が息づくエリアです。
外国人旅行客を含む多くの観光客が訪れることで知られ、伝統的な日本文化と現代の活気が融合する魅力を持っています。

観光地であり、商業中心の街でもある台東区は、他の地域に比べて住宅地が少ない特徴があります。
面積は東京23区内で最も小さく、また人口も少ないためが、4LDK以上の取引があまり確認できませんでした。

ただ売却相場は比較的高く、1R〜1DK物件では、東京23区内で8番目になります。
特に、主要駅である上野エリアは、都心へのアクセスも良好で、駅周辺の商業施設も充実していることから、物件価格が高めに設定されています。

現在、浅草橋徒歩圏内で超高層タワーマンションの建設が進行中です。
このプロジェクトは「(仮称)東商センタービルマンション建替え事業」として、既存ビルの跡地に高さ約120m、34階建てのタワーマンションを建設する計画です。このような再開発は台東区の住宅市場に新風を吹き込み、移住者の増加や地価の上昇を促進する可能性があるため、マンション価格にも良い影響を与えることが予想されます。

2.台東区のマンション売却相場の推移

台東区のマンション売却相場の推移

台東区でのマンション売却相場の推移は以下のとおりです。

不動産売却HOME4U「台東区のマンション売却相場の推移」

出典:HOME4Uマンションプライス

台東区のマンション売却相場は、緩やかながらも価格の上昇が続いています。過去3年間で見ると、2020年の平均価格が83万円/m²から2023年には94万円/m²へと約13.4%上昇し、この1年間でも5.1%の上昇が見られました。

台東区は観光名所が多く、単身世帯や外国人居住者が多い地域です。
コロナ禍にも関わらず住宅需要は高いままで、堅調な価格推移となりました。都心へのアクセスの良さと、東京23区内での平均的な価格相場が、新たな居住者を引き寄せています。

現在のような価格上昇がいつまで続くかはわかりません。
少なくとも今は、過去になくマンション価格が高騰している状況ですので、一つの売り時と考えてみるのもいいでしょう。

3.台東区のマンション売却事例

台東区のマンション売却事例

台東区内で実際に成立したマンション売却事例を通じて、売却戦略のヒントを得ましょう。

◆台東区のマンション売却事例
売却価格 ㎡単価 延床面積 間取り 建築年(築年数) 取引時期
4,200万円 105万円/m² 40m² 1LDK 2009年(築15年) R05/07-09月
2,400万円 96万円/m² 25m² 1K 2014年(築10年) R05/07-09月
2,400万円 96万円/m² 25m² 1K 2014年(築10年) R05/04-06月
3,600万円 144万円/m² 25m² 1K 1993年(築31年) R05/04-06月
5,700万円 104万円/m² 55m² 2005年(築19年) R05/04-06月
5,500万円 138万円/m² 40m² 1DK 2021年(築3年) R05/04-06月
4,700万円 118万円/m² 40m² 1LDK 2017年(築7年) R05/01-03月
9,200万円 102万円/m² 90m² 3LDK 1999年(築25年) R04/07-09月
3,700万円 93万円/m² 40m² 1LDK 2009年(築15年) R04/07-09月
2,900万円 116万円/m² 25m² 1K 2019年(築5年) R04/07-09月

※出典:HOME4Uマンションプライス(2024年4月時点)

台東区のマンション売却事例を見てみると、築年数が20年を超える物件でも高値で取引されるケースが存在します。例として、築25年の3LDKが9,200万円(平米単価約102万円/m²、90m²)で売却されている事例ありました。
立地の良さはもちろんですが、築年数が浅ければ1億円近い売却価格になるマンションも少なくないと考えられます。

特に、上野駅付近は、駅の路線数や機能性の高さ、また千代田区秋葉原と隣あう立地から、最も地価が高い地域となっています。

4.【築年数別】台東区のマンション売却相場

【築年数別】台東区のマンション売却相場

台東区の築年数別のマンション売却相場は以下のとおりです。

築年数 ㎡単価 物件数
1〜5年 121万円 /m² 179物件
6〜10年 106万円 /m² 310物件
11〜15年 99万円 /m² 686物件
16〜20年 98万円 /m² 608物件
21〜25年 87万円 /m² 350物件
26〜30年 78万円 /m² 115物件
31〜40年 74万円 /m² 310物件
41〜50年 72万円 /m² 84物件
51年〜 68万円 /m² 41物件

※出典:HOME4Uマンションプライス(2024年4月時点)

台東区では、築11年を超えたあたりから、平米単価は100万円以下で取引されやすいようです。
先ほどの売却事例からも、㎡単価90万円~100万円が台東区内でのマンション取引の目安となっていることがうかがえます。

台東区では他の地域と比較して、築11~25年の中古マンションが全体の6割以上を占めています。これは、新築に比べて価格が手頃でありながら、まだ十分に生活ニーズに合った設備や状態を保っているため、売りやすい、買いやすいと考える方が多いからでしょう。

また、台東区のマンション市場では、築年数が古くても広い間取りの物件は珍しいため高額で取引されることがあります。

築年数ごとのマンション売却相場については、以下の記事をご覧ください。





5.台東区のマンションの最新売却相場を調べる方法

台東区のマンションの最新売却相場を調べる方法

台東区でマンション売却を考えるなら、最新の相場情報を把握することが重要です。
物件にあった相場価格を知り、より適切な価値を確認しましょう。

以下では、NTTデータグループが運営するマンションプライスを使った、売却相場の調べ方を紹介します。

【マンションプライスでマンションの最新売却相場を調べる手順】
  1. 売りたいマンションの名前を検索
  2. 該当のマンションを選択
  3. 売り出し情報や価格推移を確認

それぞれ詳しく見ていきましょう。

5-1.売りたいマンションの名前を検索

まずは、「マンションプライス」にアクセスしましょう。
下にスクロールしていくと、売却相場を検索できる画面があるので、そちらからマンションの相場を調べていきます。

マンションプライスの相場検索画面

マンション名で直接検索することも可能ですが、今回は、「エリアからマンションを探す」で検索します。
早速「台東区」をクリックしてみましょう。

マンションプライスで地域を選択

5-2.該当のマンションを選択

画面が遷移すると、台東区のマンション売却相場などの情報が表示されます。

さらに下にスクロールすると、台東区のマンション名が一覧になっています。
マンション名で絞込検索もできるので、目当てのマンションが簡単に見つかります。

マンションプライスでマンション名を検索

5-3.売り出し情報や価格推移を確認

該当するマンションを選択すると、基本情報や売出情報、価格推移、成約期間、売却額シミュレーション、口コミなどの情報が掲載されています。

十分なデータがないマンションですと、以下の様に推定価格が表示できませんのでご注意ください。


売り出し価格には、該当するマンションと、周辺エリアにあるマンションの過去の事例が細かく掲載されています。
売り出し価格はもちろん、間取りや方角、㎡数、階数、販売開始年月などがここでわかります。


売却成約期間を知ることで、市場の動向を把握し、価格や販売戦略を適切に調整することが可能です。また、売却プロセスの期間予測により、次の住まいへの移行計画など、今後のスケジュール管理に役立ちます。

6.台東区のマンションを高く売るコツ

台東区のマンションを高く売るコツ

マンションの売却活動のほとんどは、不動産会社に任せきりにできます。
だからと言って、売主が売却について無知のままでいると、売却に後悔を残しやすくなります。

この章を通して、マンションを高く売るための知識を知っていきましょう。

【台東区のマンションを高く売るコツ】
  1. 需要の増える時期に売る
  2. 値下げ交渉を織り込んだ価格設定で売り出す
  3. 同じマンションからの販売がないタイミングを狙う
  4. 大規模修繕の直後に売却を開始する
  5. 複数の不動産会社に査定を依頼する

ひとつずつ詳細を見ていきましょう。

6-1.需要の増える時期に売る

新生活を控えた2~3月は、マンションの売買が活発になります。
購入者が多いこの時期は、マンションが高く、早く売れやすくなります。
その時期が売手の多すぎる状況でない限り、この時期に合わせて売り出してみるのがおすすめです。

タイミングを逃さないよう、事前に売り出しができる状態にしておきましょう。
書類などの準備から不動産会社選びなどが必要のため、余裕をもって3カ月前に行動を始めましょう。

6-2.値下げ交渉を織り込んだ価格設定で売り出す

マンションの売買では、値引き交渉をされることも一般的です。
値引きを想定していないと、最終的に安売りをしてしまう原因になりかねません。

値引きをしたうえでも高く売るために、売り出し価格を高めに設定しておく売り方があります。
この場合は、相場価格の1割を目安に、高めの売り出し価格を設定してみましょう。

ただ一般的には、相場より高い物件は売れにくくなります。
「いつまでに、いくらで売りたいのか」自身の希望を明確にしたうえで売り出し価格を考えていきましょう。

6-3.同じマンションからの販売がないタイミングを狙う

同じマンションの別部屋が同時期に売り出している状況は、購入希望者にとって物件の良し悪しを比較しやすくなります。
階層や日照など、部屋の魅力で勝てそうにない場合、値下げで対抗する必要があります。
特に、売却を急いでいると、想定よりも安い価格で売りやすくなってしまうので注意が必要です。

ただ競合物件が、「売りたい価格」以上で売り出していた場合、価格の優位性を活かして早期に売却を実現できる可能性もあります。

事前に「売りたい価格」を明確にして、場合によっては競合物件を避けて売却しましょう。

6-4.大規模修繕の直後に売却を開始する

大規模修繕の直後に売り出すのは、外観や共用部分がきれいになっているので、購入希望者への良いアピールにつながります。
他の条件がほとんど変わらなければ、外観や共用部分がよりきれいな物件のほうが選ばれやすいのは事実です。

ただし、大規模修繕の時期まで待てない場合は、気にしすぎる必要もありません。
大規模修繕実施後は、修繕積立金が値上がりするなど、買い手にとってのデメリットが発生する場合もあるためです。

6-5.複数の不動産会社に査定を依頼する

複数の不動産会社の査定を比較すれば、より適正な価格が分かり、また信頼できる会社を見つけられます。
不動産の査定額は、査定する会社や担当者によって大きく異なりますので、できる限り比較に力を入れることをおすすめします。

複数社への査定依頼は、NTTデータグループが運営する不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)をご活用ください。
全国から厳選された2,300を超える不動産会社の中から、最大6社にまとめて査定依頼ができます。

HOME4Uマンションプライスの売却査定


マンション売却の流れを詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

この記事のポイント

台東区のマンションはいくらで売れるの?

台東区のマンション売却価格を把握するためには、以下の主要ポイントを知ることが重要です。

  • 台東区は、単身者やカップル・夫婦向けの間取りが多く、間取りが広いほど価格が高くなる
  • 4LDK以上のマンションは掲載数が0であり、市場に出回っていないか、非常に少ない
  • 1LDK~2DKのマンションが最も多く市場に出回っているため、販売しやすい

詳しくは「1.台東区のマンション売却相場」をご覧ください。

台東区のマンション売却相場の傾向を知りたい!

台東区のマンション売却相場を知ることは、売却戦略を練る際に重要です。主要な傾向を把握するためのポイントは以下のとおりです。

  • 過去3年間で、台東区のマンション平均価格は83万円/m²から94万円/m²へと約13.4%上昇している
  • 台東区は浅草などの観光名所が多く、単身世帯や外国人居住者が多いエリアで住宅需要が高い
  • 台東区のマンション売買価格は上昇を続けているので、売り出すには良いいタイミング

詳しくは「2.台東区のマンション売却相場の推移」をご覧ください。

実際に売れた台東区のマンションはどんなマンションだった?

台東区で実際に売れたマンションの事例を分析することで、有効な売却戦略が見えてきます。

  • 3LDK以上のファミリー向け物件は直近のデータでは供給数が少ないため、高価格で売却できる可能性がある
  • 浅草や上野など、観光地としての魅力がある地域や駅近物件は、特に人気が高く、相対的に高価格での売却が可能
  • 単身者や少人数世帯向けの間取りが主流であり、これらの物件が一定の需要を持っている

詳しくは「3.台東区のマンション売却事例」をご覧ください。

築年数で台東区のマンション売却相場はどう変わる?

台東区のマンション売却相場を築年数別に見ると、以下のポイントが明らかになります。

  • 築1〜5年の物件は平均で121万円/m²と最も高く、築年数が増えるにつれて価格が低下し、51年以上の物件では平均68万円/m²まで下がる
  • 築11〜15年の物件が市場に最も多く出回っており、全体の売却件数の約26%を占めている
  • 築年数が古くても、台東区の中心部や観光地近くに位置する物件は、その立地の良さから高い需要がある

詳しくは「4.【築年数別】台東区のマンション売却相場」をご覧ください。

最新の台東区のマンション売却の相場を自分で調べたい!

NTTデータグループが運営するマンションプライスを利用すれば、地域やマンション毎の売却相場、事例などを簡単に検索できます。

詳しくは「5.台東区のマンションの最新売却相場を調べる方法」をご覧ください。

少しでも高く売りたい!何か方法はある?

少しでも高くマンションを売りたい場合、以下の戦略が有効です。

  • 春や秋のように新生活が始まる時期に合わせて売り出すことで、より多くの買い手の関心を引き、売却価格を高く設定できる可能性がある
  • 大規模修繕が完了した直後の物件は、新しくなった設備や外観が魅力的であり、高価格での売却が期待できる
  • 複数の不動産会社から査定を受けることで、物件の適正価格を把握し、信頼できる不動産会社と出会いやすくなる

詳しくは「6.台東区のマンションを高く売るコツ」をご覧ください。