マンション購入はデメリットだらけ?戸建てとの比較、耐えられない場合の対処法を紹介

マンション購入 デメリットだらけは本当?

希望条件に合う理想のマンションを見つけたつもりでも、実際に住んでみると、デメリットばかりが目に付くことがあります。

本記事では、マンションのメリット・デメリットのほか、住み替えをすべきか判断するポイントなどを解説します。デメリットだらけのマンションを売却すべきか、賃貸に出すべきかで迷われている方も、ぜひご一読ください。

この記事を読むと分かること
  • マンション購入のメリット・デメリット
  • 今のマンションを離れる場合の対処法
  • マンションを売却するか、賃貸に出すかの判断ポイント
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Contents

1.マンション購入の主なデメリット

マンション購入の主なデメリット

新しい住まいを検討する際、マンションと戸建てで迷われる方が多いでしょう。ここでは、マンション購入がデメリットだらけといわれる理由について、戸建てと比較しながら解説していきます。

1-1.マンションのデメリット(1)外出の機会が減りやすい

マンションの高層階に住んでいると、エレベーターの乗り降りに時間を取られます。郵便物の受け取りや買い物など、ちょっとした用事を済ませようにも、億劫に感じてしまうかもしれません。一方の戸建てなら、外出したいときにすぐ出かけられます。

また、規模の大きいマンションの場合、駐車場までの距離が遠くなるのも難点です。車を頻繁に使う方にとっては、ストレスになるでしょう。

1-2.マンションのデメリット(2)近隣住民との関わりが少ない

マンションは戸建てに比べ、近隣の人間関係が生まれにくいものです。マンションの場合、そもそも隣にどのような人が住んでいるのかも知らず、交流がない状態が続くことも多々あります。

戸建ての場合は、近隣に同年代の子どもを持つ家庭が多く、交流の機会も比較的生まれやすいでしょう。

「近隣との人間関係を大切にしたい」「お互いに声をかけ合いながら暮らしたい」という方にとって、マンション暮らしは物足りないように感じられるかもしれません。

1-3.マンションのデメリット(3)維持費の負担をコントロールできない

マンションを購入したあとは、管理費・修繕積立金の支払いが発生します。

集合住宅であるマンションでは、管理・修繕に関する詳細は、管理組合が決定するものです。このため、管理組合が決めた計画にしたがい、諸費用を支払っていく必要があります。

建物をメンテナンスしなければならない点、修繕費が必要である点では、マンションと戸建てはそれほど変わりません。戸建てであっても、築年数が古くなれば、屋根や外壁の修繕が必要になります。

ただし、戸建ての場合は、ある程度は自分でメンテナンスの頻度、負担する金額を調整できますが、マンションの場合は、維持費の負担を個人で調整できません。年月の経過によって修繕すべき箇所が増え、維持費が値上げされる可能性もあります。

1-4.マンションのデメリット(4)駐車場代の支払いがある

戸建てを購入した場合は、敷地内に車を置けば駐車場代の負担を気にする必要はありません。

しかし、マンション住まいの方が車を利用する際、管理費や修繕積立金に加えて、駐車場代の支払いが別途必要になります。特に都心部は土地代が高い関係で、駐車場の負担が大きくなるでしょう。

関東圏の駐車場代の相場は、以下のとおりです。

都道府県名 駐車場代の相場(1ヵ月分)
東京都 31,000円
神奈川県 17,000円
埼玉県 11,000円
千葉県 9,700円
茨城県 5,600円
栃木県 5,700円
群馬県 5,300円

また、駐車場がマンションに併設されていない場合、近隣の駐車場を探して、自分で借りなくてはなりません。マンションの近くになければ、少し離れたところまで毎回歩くことになってしまいます。

1-5.マンションのデメリット(5)今のまま住めるとは限らない

PCを見る夫婦

購入したマンションに一生住み続けるつもりでも、その希望が通らない可能性があります。というのも、築年数の古くなったマンションが取り壊され、新しいマンションへ建て替えられるケースがあるためです。

マンションの建て替えは、居住者の負担が大きいため実現する例はかなり少なく、実現しないケースがほとんどですが、可能性としてゼロではありません。区分所有者の5分の4以上が賛成すれば、反対する方がいたとしても、建て替えが決まってしまいます。

「今の家にずっと住んでいたい」という方にとって、建て替えの可能性がわずかにあるのは、デメリットに感じられるでしょう。

1-6.マンションのデメリット(6)管理規約による制限がある

ほかの住民と同じ建物で暮らす以上、そのマンションの管理規約にしたがわなくてはなりません。管理規約の詳細はマンションごとに異なりますが、一般的には戸建てよりも、制限が厳しいケースが多いでしょう。

具体的には、リフォームやリノベーション、楽器の演奏、ペットの飼育、ゴミ出しや喫煙などが制限されるケースが多いです。マンションの購入後に後悔しないためにも、細かい部分まで確認しましょう。

1-7.マンションのデメリット(7)理事会への参加が必要

マンションの理事役員に選抜されると、定期的に行なわれる理事会の会合に出席しなくてはなりません。役員に選ばれるのを避けようとしても、特別な理由がない限り、辞退するのは難しいでしょう。

理事役員の役割は、数年ごとに回ってくる形が一般的です。立候補で決まる場合もありますが、会議に参加するだけでなく資料作成などの負担もあるため、自分から立候補する方は少ないでしょう。

1-8.マンションのデメリット(8)災害時の避難に苦労する

災害時の避難については、戸建てよりもマンションのほうが難しいでしょう。高層階に住んでいる場合は特に、地上に避難するまでに相当な時間がかかります。

また、地震などの災害時にはエレベーターは使用できず、階段での非難を余儀なくされます。

在宅で避難生活をするにしても、高齢の方や小さなお子さんが階段で毎回上り下りするのは困難な場合が多く、不便を感じるシーンは少なくないはずです。

2.マンション購入にもメリットはある

マンション購入のメリット

ここまでデメリットばかりを紹介してきましたが、マンションにはもちろんメリットもあります。本章では、マンションの主なメリットを紹介します。

2-1.マンションのメリット(1)耐用年数が長くて売却しやすい

鉄骨鉄筋コンクリート造の住宅用建物(住宅用マンションに多い)の法定耐用年数は47年、木造の住宅用建物(戸建てに多い)の法定耐用年数は22年です。この法定耐用年数を超えると、その建物の税法上の価値はなくなります。

法定耐用年数を超えた建物でも、必要なメンテナンスを行なっていれば、そのまま住み続けることは可能です。しかし、法定耐用年数の観点からすると、木造の戸建てよりも鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションのほうが、資産価値が下がりにくいといえます。耐用年数が残っている分、築年数が古くても売却しやすいでしょう。

2-2.マンションのメリット(2)維持管理を一任できる

戸建ての場合は、必要に応じて自分で建物のメンテナンスをしなくてはなりません。一方でマンションの場合は、修繕の必要性を確認することもなく、管理会社に維持管理を一任できる点がメリットです。

マンションに住む場合は、管理費・修繕積立金の負担が発生しますが、建物の劣化具合を定期的に確認したり、修理の手配をしたりする手間がありません。

戸建ての維持管理をする際には、「これは早めに修繕すべき?」「どの業者に依頼すればいい?」などと悩むこともあるでしょう。したがって、「戸建てよりもマンション暮らしのほうが気楽だ」と感じる方もいます。

2-3.マンションのメリット(3)防犯システムが充実している

日々安心して暮らすためには、防犯システムの充実度が大切です。マンションの場合は、監視カメラ、オートロック、モニター付きインターホンなど、各種防犯システムを備えていることが多いでしょう。

特に一人暮らしの女性などには、防犯システムの充実したマンションの方がおすすめかもしれません。スタッフが24時間常駐しているマンションなら、夜遅くに帰宅しても安心です。

もちろん戸建ての場合でも、防犯システムを新たに設置することはできます。しかし、その分の費用を全額負担する必要があることを押さえておきましょう。

3.日々感じるデメリットは、マンションによるものとは限らない

マンションのミニチュアを指さす手元

「今住んでいるマンションのデメリットばかりが気になる」という方もいるかもしれませんが、そのデメリットがマンション特有のものとは限りません。

例えば、マンションによくある問題としては、騒音トラブルが挙げられますが、騒音トラブルは戸建てでも起こり得るものです。管理組合を介したやりとりができない分、戸建ての方が問題を解決しづらい可能性もあります。

目の前の不満にばかり注目するのではなく、トラブルの本質や原因について、しっかりと見極めるようにしましょう。

そして、マンションのメリット・デメリット、戸建てのメリット・デメリット、両者に共通して起こり得る問題をよく把握したうえで、今のマンションに本当に住み続けるべきかを考えたいところです。

4.デメリットだらけのマンションに耐えられない場合の対処法

デメリットだらけのマンションにどうしても住みたくない場合は、以下の選択肢を検討しましょう。

4-1.新しいマンションに住み替える

デメリットと感じている内容にもよりますが、新しいマンションに住み替えることで問題が解決するかもしれません。

例えば、隣人の騒音で悩んでいて、管理会社に苦情を入れても聞き入れてもらえない場合、住み替えをするほうが結果的に早く解決する可能性があります。

今の場所にデメリットを感じているなら、その不満を次のマンション探しの際に活かすことができます。実際にマンションに住んでいた経験があれば、自分に合う物件も選びやすいでしょう。

また、新しいマンションに満足できなかったときのことを考えて、なるべく資産性の高いマンションを選ぶことがおすすめです。例えば築浅の物件、駅近で立地条件の良い物件、再開発の予定があるエリアの物件は、将来的に売却する際も資産価値が落ちにくいでしょう。

4-2.戸建てに住み替える

住まいを自由にアレンジしたい方は、マンションよりも戸建ての方が向いているかもしれません。自分たちの理想に合わせて建物を設計したり、ライフスタイルの変化に合わせてリフォーム・増改築を行なったりするなど、自由度が高いのが戸建てのメリットです。

自宅に庭があれば、家庭菜園をしたりバーベキューを楽しんだりすることもできます。その土地を所有して独占して使えるという点でも、戸建てとマンションとでは大きな差があります。

5.デメリットだらけのマンションは売却する?賃貸に出す?

売却する?賃貸に出す?

デメリットだけのマンションを売却するべきか、賃貸として他人に貸し出すか、迷われる方は多いはずです。ここでは、売却と賃貸で悩んだときに参考になる、判断のポイントを紹介します。

5-1.住み替え資金に余裕がある場合

物件を賃貸として出すと、継続した家賃収入を得られます。しかし、まとまった金額を一度に受け取れないため、住み替えを予定している場合は注意が必要です。

また、賃貸の場合は、空き家になるリスクがあるため、期待していた収入を得られない可能性もあります。

住み替え資金に余裕があるなら、これらの問題をクリアできるため、売却と賃貸どちらも選択肢になりえます。しかし、新しい住まいの購入資金が足りないようなら、賃貸ではなく売却を選択するほうがよいでしょう。

5-2.住宅ローンの残債がある場合

デメリットだらけのマンションにまだ住宅ローンが残っているなら、賃貸ではなく売却を選びましょう。

マンションの売却価格が住宅ローンの残債を上回っていればローンを完済でき、さらに余剰分があれば、新しい住まいの購入資金に充てられます。しかし、もし売却価格が残債を下回れば、足りない金額を自己資金で補う必要があります。

なお、残債のあるマンションを賃貸に出すのは不可能ではありませんが、金融機関の許可が必要です。

5-3.賃貸の需要・資産価値で判断してもいい

賃貸需要の高い地域のマンション、人気のブランドマンション、再開発の計画があり資産価値の上昇が予想されるマンションは、売却より賃貸のほうが得になるかもしれません。

このような物件は、いずれ賃貸経営をやめたときでも高値で売れる可能性が高いでしょう。

一方で、立地的に賃貸需要が期待できないマンション、築年数が古いマンションは、資産価値が落ちる前に売却してしまうのも一つの選択肢です。早めに売却活動を行なえば、建物の劣化が進む前に売ることができるでしょう。

6.マンションを売却するなら、複数社に査定依頼を

マンションの模型と電卓

デメリットだらけのマンションを売却するなら、不動産一括査定サービスを利用してみましょう。複数社に査定依頼を出すことで、査定金額の差を確認できるだけでなく、各社の対応を比較できる点もメリットです。

売却の実績が豊富で、大手の不動産会社であっても、担当者が親身にサポートしてくれるかはわかりません。実際に査定依頼の問い合わせをして、担当者と直に話すことで、相手の実力や信頼度が見えてきます。

マンションの売却は金額が大きいため、信頼できる優良な不動産会社、相性の良い担当者を見つけたいところです。

マンションの査定をする際には、HOME4Uマンションプライスの利用がとても便利です。一括査定だけでなく、全国各地の14万棟以上のマンションデータから、相場・価格推移を検索できます。

まとめ

住んでいるマンションのデメリットが気になったときは、「別のマンションや戸建てに住み変えれば解決するのか」をよく考えてみましょう。

デメリットがマンション固有のものであったり、近隣の人間関係が要因であったりする場合には、今のマンションから離れることで快適に暮らせるかもしれません。

マンションと戸建ての特徴、メリット・デメリットを理解したうえで、住み替えをすべきか選択したいところです。

デメリットだらけのマンションに住み続けられないと思ったら、住んでいるマンションを売却するか賃貸に出すとよいでしょう。どちらを選択すべきか悩んだ場合には、住み替えに充てられる資金の状況、住宅ローンの残債、賃貸の需要や資産価値などから判断します。

デメリットだらけのマンションを売却すると決めたら、複数社への査定依頼をするとよいでしょう。

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