マンション購入で後悔しやすい23ケースを一挙公開!対策と解決方法も併せて解説

マンション購入 後悔の対策と解決方法は?

購入時には「理想のマンションに巡り会えた」と感じても、入居後徐々に欠点が見え始め、「失敗した」「買わなければよかった」と後悔するケースはよくあります。

この記事では、マンション購入でよくある後悔を「物件」「住民」「立地」「資金計画」「購入タイミング」の要素ごとに紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むと分かること
  • マンション購入でよくある後悔
  • マンション購入で後悔しないための対策や確認ポイント
  • マンション購入で後悔したときの解決方法
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Contents

1.マンション購入後の後悔|物件(環境・設備)に関する9つの後悔

マンションの室内

マンション購入後、住み始めてから物件そのものに後悔するケースは少なくありません。マンションの環境や設備で後悔しやすいポイントには、以下のようなものがあります。

各項目のよくあるデメリット例も併せて解説します。

1-1.狭さや間取りが気になるようになった

内覧で気に入った間取りでも、実際に住んでみると、家事動線が不便、特定のスペースが使いづらいなど、生活のしにくさを感じることがあります。

自分たちにとって十分な広さ・間取りだと思ったものの、家具や荷物が入ると実際より狭く感じるケースも少なくありません。

また、住み始めた当初は満足できる間取りでも、家族が増えたり、趣味や仕事で部屋が必要になったりと、ライフスタイルの変化で部屋が足りなくなることもあるでしょう。

厚生労働省の資料によると、世帯人数に応じて以下の広さを確保できると、多様なライフスタイルに合わせた豊かな暮らしを実現しやすいとされています。

  • 2人世帯:55~75平米
  • 3人世帯:75~100平米
  • 4人世帯:95~125平米

出典:“住生活基本計画における居住面積水準”. 厚生労働省

    よくある後悔ポイント:

  • 動線が悪く、家事に負担がかかる
  • 気に入った家具を置きにくい
  • 収納が足りない、使いづらい
  • コンセントが足りない、使いづらい
  • 落ち着いてテレワークできない
  • 思うように趣味を楽しめない など

1-2.思っていたより日当たりが悪かった

物件の日当たりは、部屋の向きや窓の位置、時間帯によって大きく異なります。

例えば、南向きのリビングでも窓が東側にあると日中は採光が少なくなります。寝室で朝日を取り入れたい場合は、東側に窓が必要です。

物件内覧の際、現地で日当たりを確認せずに、「南向きのリビングだから一日中明るいだろう」といった思い込みがあると、後悔につながってしまうかもしれません。

    よくある後悔ポイント:

  • 日中でも薄暗く照明が必要
  • 部屋の温度が上がりにくく暖房代がかかる
  • 洗濯物が乾きにくい
  • 湿気が溜まりやすく結露が発生する など

1-3.設備や共用施設に不満を感じるようになった

マンションに備わっている設備や共用施設は、住民の管理費によって維持・管理されています。

設備や共用施設が使いづらかったり、思うように利用できなかったりすると、管理費を負担している分、後悔につながりやすいでしょう。

また、自分は気に入って利用していたとしても、マンション全体で利用者が少ないと、共用施設が閉鎖されてしまうケースもあります。

購入を後悔する原因になりやすい設備や共用施設には、以下のようなものが挙げられます。

  • エレベーター
  • 宅配ボックス
  • プール
  • キッズルーム
  • シアタールーム
  • フィットネスジム
  • ペットの足洗い場やドッグラン
  • コンシェルジュサービス

さらに、よくある後悔ポイントは以下のとおりです。

  • エレベーターの数が少ないため待ち時間が長く、外出や帰宅に時間がかかる
  • 好きなタイミングで共用施設を利用できない
  • 滅多に利用しなくても、管理費を負担する必要がある など

1-4.駐輪場や駐車場が使いづらかった

自転車や自動車を持っていない方は、駐輪場や駐車場の有無や利用条件を詳しく確認しないまま、マンションの購入を決めてしまうことがあります。

しかし、ライフスタイルの変化などにより、いざ駐輪場や駐車場を使おうとしても、マンションでは利用できる台数に制限があり、家族全員が利用できない可能性があります。

駐輪場や駐車場の利用希望者が多い場合は抽選や空き待ちとなり、すぐに利用できないこともあるでしょう。

駐輪場や駐車場は利用予定の有無に関わらず、使い勝手も含めてマンション購入前に確認しておきたいポイントです。

    よくある後悔ポイント:

  • 家族全員の自転車を停められない
  • 二段式の駐輪場で子どもが届かず利用しにくい
  • サイズの大きな車を停められない
  • 機械式駐車場で車の出し入れがしにくい、時間がかかる など

1-5.管理組合の活動が大変だった

管理組合の役員(理事長、理事、監事)になると、総会への出席をはじめ、敷地内の管理や長期修繕計画の作成、広報や連絡業務など、さまざまな業務を行なう必要があります。

役員は1~2年の任期で順番に回ってくることが一般的です。

拒否も可能ですが、区分所有している以上、管理組合にまったく関わらずに住むことはできません。

輪番制で役員が回ってきたときは、区分所有者の一員として可能な範囲でマンション運営に協力していく必要があります。

    よくある後悔ポイント:

  • 定期的に総会に出席する必要がある
  • 井戸端会議が繰り返される可能性がある
  • 業務負担が大きい など

1-6.管理規約が厳しかった

住民全員が快適に生活できるように、マンションには管理規約が設けられています。

管理規約は国土交通省の「マンション標準管理規約」に則って作成されますが、マンションにより内容は異なります。

また、専有部分においても細かなルールが設けられていることがほとんどです。

主に、ペット飼育や楽器演奏、ベランダの使用方法などに関するルールが設定されている場合がほとんどのため、その内容を知らずにマンションを購入すると住み始めてから後悔しやすいでしょう。

    よくある後悔ポイント:

  • 自由にペットを飼育できない
  • 好きな時間に楽器を演奏できない
  • バーベキューができない
  • ベランダを活用しにくい
  • 室内のちょっとしたリフォームにも管理会社の許可が必要 など

1-7.売主や不動産会社とのトラブルが発生した

マンション購入前の買主の確認不足や、売主や不動産会社の説明不足などにより、購入後に以下のようなトラブルに発展することがあります。

  • ペット飼育可だと聞いていたのに住み始めてからペット飼育不可だと判明した
  • 遮音性能が高いマンションのはずなのに騒音がひどかった
  • 新築マンション入居後に咳が出るようになった
  • 入居後に水道管の不具合が見つかった など

マンション購入後のトラブルでは、不動産会社から虚偽の説明を受けていたり、本来説明しなければいけない重要事項の説明がなかったりした場合に、契約を解除できる可能性があります。

住宅購入後のトラブルで困ったときは、信頼できる専門機関のほか、国土交通大臣指定の住まいの相談窓口へ相談するとよいでしょう。

参考:“住まいるダイヤル 国土交通大臣指定の住まいの相談窓口”. 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター

1-8.築年数の古さや設備の劣化が気になるようになった

中古マンションの場合、築年数の古さや、建物や設備の劣化で後悔することがあります。

特に、築10~20年のマンションは購入時に「まだまだ住める」と気に入っていても、長く住むなかで老朽化が気になってくるケースもあるでしょう。

また、築年数の経過とともに修繕積立金は値上がりしていくため、維持費もかさむ傾向にあります。

    よくある後悔ポイント:

  • 窓やベランダなど細部の劣化が目立つ
  • エントランスや外観のデザインが古い
  • 住み続けることで老朽化が顕著になってくる
  • 修繕積立金が高い
  • 専有部分の修繕や設備の修理が大変 など

1-9.風揺れがひどかった

タワーマンションなどの高層マンションは低層マンションに比べて揺れやすい構造で、強風が吹くと風揺れが起こることがあります。

また、気密性が高いマンションでは、風切り音が鳴る場合もあります。

在宅時間が長いほど風揺れや風切り音に悩まされやすく、後悔につながりやすいでしょう。

    よくある後悔ポイント:

  • 台風や強風の日の風揺れで酔ってしまう
  • 照明やインテリアが揺れて危険
  • 風切り音が気になって眠れない など

2.マンション購入後の後悔|住民に関する2つの後悔

マンション購入時、物件の状態は細かくチェックできても、住民の人柄や生活スタイルまで把握するのは難しいでしょう。

そこで本章では、近隣住民に関連する後悔のポイントを紹介します。

2-1.上階や隣室からの騒音がひどかった

上階や隣室からの騒音がひどかった

部屋の位置によっては、上階からの足音や物音、隣室からの声や振動などが聞こえることもあるでしょう。住民間のトラブルを恐れて注意できず、昼夜問わず騒音に悩まされるケースも少なくありません。

環境省によると、主に住宅地のマンションで騒音の基準となる数値は、以下のとおりです。

  • 昼間(午前6時から午後10時):55デシベル
  • 夜間(午後10時から翌日午前6時):45デシベル

出典:“騒音に係る環境基準について”. 環境省

環境音の目安としては、深夜の住宅街で40デシベル、走行中の車内で60デシベルほどといわれています。

また、マンションでよくある騒音としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 子どもの足音や声
  • 掃除機や洗濯機などの生活音
  • ペットの鳴き声
  • 楽器の音
  • 音楽のボリューム など

2-2.住民のマナーが悪かった

住民間の騒音と同様に、住民のマナーは住む前にチェックしにくく、マンション購入後に後悔するケースがあります。

以下のような状況が見られる場合、マンション住民のマナーが良くない可能性が高いでしょう。

  • 挨拶しても返事がない
  • バルコニーの使い方が不適切
  • 共用部分に私物が置かれている
  • 共用部分にゴミが捨てられている
  • ゴミ出しのルールが守られていない
  • 駐輪場や駐車場の使い方が不適切
  • ペットのしつけや管理ができていない など

3.マンション購入後の後悔|立地に関する5つの後悔

河原と高層マンション

マンション購入後、住み始めてから立地や周辺環境で後悔するケースは少なくありません。

住み始めた当初は不都合がなくても、価値観やライフスタイルの変化により生活に求める条件が変わると、立地に不満を覚えることもあるでしょう。

本章では、マンションの立地に関連する後悔を紹介します。

3-1.最寄り駅からの距離や道のりで後悔した

立地以外の利点を重視してマンション購入を決めた場合には、最寄り駅からの距離や道のりで後悔するケースがあります。

購入当初は車やバイク通勤で駅の利用頻度が少なくても、異動・転職などにより電車通勤に変わることもあるでしょう。

最寄り駅からの距離や道のりで後悔しやすいポイントには、以下のようなものが挙げられます。

    よくある後悔ポイント:

  • 駅・バス停までの距離が遠い
  • 駅までの道が狭い・暗い
  • 坂道が多い
  • 交通量が多い
  • 歩道のない道を通る
  • 治安の悪い道を通る など

3-2.利便性が悪かった

マンション購入時は住みやすさを感じていても、長く住んでいると周辺環境や周辺施設が自分たちのライフスタイルに合わなくなってくることがあります。

特に、家族構成に変化があると、立地や周辺環境に求める条件も変わってきます。

結婚や出産より先にマンションを購入していると、以下のような点に不満を感じることになるかもしれません。

    よくある後悔ポイント:

  • 幼稚園や保育園が遠い
  • 学区の関係で子どもの学校が遠い
  • 近くに子どもと遊べる公園がない
  • 繁華街が近く、治安が悪い など

3-3.災害リスクが高い立地だった

災害リスクが高い立地であることを、マンション購入後に知るケースもあります。

近年は台風や集中豪雨による河川の氾濫や浸水が各地で起こっているため、川沿いや低い土地など、自然災害リスクが高い立地は特に注意が必要です。

住んでいるエリアの自然災害リスクについては、国土交通省のハザードマップから確認できます。

災害リスクのある立地のマンションを購入してしまい、後悔している場合には、まずは災害時の避難計画や備えを万全にし、将来的には住み替えを検討するのもよいでしょう。

参考:“ハザードマップポータルサイト”. 国土交通省

3-4.外からの騒音が思っていたよりひどかった

窓を閉めていても、外からの騒音に悩まされるケースがあります。

特に、駅から近いマンションは人通りの多い時間帯に、幹線道路が近いマンションは時間帯を問わず騒音に悩まされやすいものです。

近隣に空港や米軍基地がある場所では、航空機の音が気になるケースもあるでしょう。

マンション購入時に気付きにくい外からの騒音には、以下のようなものが挙げられます。

    よくある後悔ポイント:

  • 夜になると電車や踏切の音が気になる
  • 夜中にパトカーや救急車のサイレンが多い
  • 週末になると繁華街や商店街が騒がしい など

3-5.近くに大きな建物が建った

もともと空き地だった場所や、建物の取り壊しがあった場所などに大きな建物が建つ場合があります。

マンションや商業ビル、病院などの大きな建物が建つと、眺望や日当たりに影響が出ることもあり、後悔につながってしまいます。

マンション購入時、周辺に空き地がなく新たな建設の心配がなくても、もともとある建物の建て替えが行なわれるケースもあるでしょう。近所に商業施設などができると、周辺の交通量が増え、渋滞しやすくなる可能性もあります。

4.マンション購入後の後悔|資金計画に関する3つの後悔

ブタの貯金箱と話し合う夫婦

マンション購入後、資金計画に狂いが生じると「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまう可能性があります。

住み始める前に入念な計画を立てることで、将来設計に狂いが生じにくくなりますが、なかには予期しない出来事により収支のバランスが崩れるケースもあるでしょう。

ここからは、資金計画に関連する後悔を紹介します。

4-1.住み始めてから家計が回らなくなった

大まかな資金計画で住み替えやマンション購入を行なうと、実際に住み始めてから想定していなかった費用がかさみ、家計が回らなくなる場合があります。

例えば、マンションに住むうえで必要な維持費には、以下のようなものがあります。

  • 管理費
  • 修繕積立金
  • 固定資産税、都市計画税
  • 駐車場代、駐輪場代
  • 火災保険料、地震保険料
  • トランクルーム使用料 など

こういった費用を想定していなかった場合、家計の負担は想像以上のものになるでしょう。

また、子どもの学費のほか、医療費や介護費、冠婚葬祭費など予測しづらい出費も資金計画に狂いが生じる原因になります。

4-2.固定資産税が高かった

マンションの固定資産税は物件によって異なりますが、新築マンションで年間10~30万円、中古マンションで年間10~20万円が目安です。

月々に換算すると新築マンションで約8,333円~2万5,000円、中古マンションで約8,333円~1万6,666円となり、決して小さくない金額の負担になります。

マンション購入当初の資金計画に固定資産税を組み込んでいなかった場合、固定資産税の捻出が難しくなり、購入後の後悔につながりやすいでしょう。

4-3.修繕積立金が値上がりした

修繕積立金や管理費はマンションの維持費に含まれる費用ですが、予期しない値上がりで後悔するケースもあります。

なかでも修繕積立金の金額は長期修繕計画に則って設定されることが一般的で、築年数や修繕工事のタイミングなどに応じて段階的に値上げされていきます。

修繕積立金や管理費の金額、値上がりのタイミングなどは、マンション購入前に確認しておくと安心です。

維持費の負担が大きく、家計が回らないときには、売却や住み替えなどを検討するのも一つの選択肢です。

5.マンション購入後の後悔|購入のタイミングに関する4つの後悔

マンション購入後、「今買うべきじゃなかったかも…」と、購入タイミングで後悔してしまうケースもあります。

本章では、マンション購入のタイミングに関連する後悔しやすいポイントを見ていきましょう。

5-1.子どもが生まれてから購入するべきだった

子どもがいる場合とそうでない場合とでは、物件に求める条件が異なります。

例えば、夫婦2人のときは眺望の良い高層階に魅力を感じていても、子どもが生まれ一緒に外出するようになると、すぐに出かけられる低層階のほうが良かったと感じるかもしれません。

1階なら階下へ響く物音や足音を心配する必要もないため、小さな子どもとのマンション暮らしでも快適で過ごしやすいでしょう。

将来、子どもを持つ予定があれば、慎重に物件選びをすることをおすすめします。

5-2.独身向けのマンションを買った矢先に結婚することになった

安定した収入があるうちに、通勤に便利な駅近のマンションを購入したいと考える方もいるのではないでしょうか。

しかし、独身でマンションを購入する場合、将来を見据えて物件選びをしないと、後悔につながる可能性があります。

「今は独身だから手狭でいいや」と一人世帯向けのマンションを購入すると、いざ同棲や結婚が決まった際に、売却や住み替えをしなければならなくなるかもしれません。

ライフステージの変化にも対応できるよう、賃貸としての需要が高い物件や、売却しやすい物件を選ぶのがおすすめです。

5-3.仕事や趣味の変化で住みたい場所が変わった

転職や趣味の変化などにより働き方・考え方が変われば、住む場所や物件に求める条件も変わってきます。

終の棲家を求めてマンションを購入したものの、環境や状況の変化にともない、以下のような思いが芽生えることも考えられます。

  • まだ住宅ローンが残っているのに、ほかの物件に魅力を感じるようになった
  • 昇進をきっかけに、オフィスの近くに引っ越したくなった
  • 都会の生活に疲れてしまい、田舎暮らしがしたくなった

5-4.市場や税制を考慮するべきだった

市場の動向を把握せず、買い時ではないタイミングでマンションを購入してしまうと、後悔につながる恐れがあります。

具体的には、マンション価格が高騰しているときや、住宅ローン金利が引き上げられているときのマンション購入には注意が必要です。

適切な情報収集を行ない、市場の動向を把握するのはもちろん、住宅購入後に利用できる減税制度などについてもしっかりと確認し、適切なタイミングで行動を起こすことが重要です。

6.マンション購入で後悔しないための対策とは?購入前に確認するべきポイント

人差し指を立てた女性

ここからは、マンション購入で後悔しないために、購入前に知っておきたい対策や確認するべきポイントを「物件」「住民」「立地」「資金計画」「購入タイミング」の要素別に解説します。

6-1.物件(環境・設備)

物件選びで後悔しないためには、次のポイントをよく確認し、購入を焦らないことが大切です。

<物件(環境や設備)で後悔しないための確認ポイント>

ポイント 内容
間取り 現地で実際の広さや動線を確認する
ライフスタイルの変化に対応しやすいか確認する
日当たり 時間帯をずらして実際の日当たりを確認する
設備・共用施設 管理状況や利用方法を確認する
ゴミ捨て場 利便性や清潔さ、利用ルールなどを確認する
駐輪場・駐車場 使いやすさ、空き状況、利用方法などを確認する
管理組合 役員の任期や選出方法、業務内容などを確認する
管理規約 マンションの居住ルールの詳細を確認する
その他 中古マンションでは、建物や設備の劣化箇所を確認する
高層マンションでは、風揺れや風切り音について確認する

6-2.住民

住民間のトラブルによる後悔を避けるには、現地に足を運ぶほか、売主や不動産会社の協力を得ながら以下のようなポイントを確認しましょう。

<住民で後悔しないための確認ポイント>

  • どのような隣人が住んでいるかを確認する
  • 住民の雰囲気(子どもへの理解、交流の有無、親しみやすさなど)を確認する
  • 住民にどのような層が多いか(子育て世帯、単身世帯、夫婦世帯など)を確認する
  • 住民同士のトラブルが起こっていないかを確認する
  • 迷惑行為をする住民やマナーの悪い住民がいないかを確認する

6-3.立地

立地や周辺環境に関連する後悔の多くは、入念な下調べを行なうことで回避できます。

購入検討の段階で現地に何度も足を運び、そのマンションに住むことを想定して周辺環境を確かめることが大切です。

<立地で後悔しないための確認ポイント>

  • 最寄り駅からマンションまでの道のりを実際に歩いてみる
  • 地図にある店舗や施設が現在も存在するか確認する
  • 生活に必要な店舗や施設、学校などへの距離を確認する
  • ハザードマップで災害リスクを確認する
  • 曜日や時間帯を変えて騒音の有無を確認する
  • 窓を開けた状態・閉めた状態での外からの騒音レベルを確認する
  • 近隣で大規模な建設計画がないか不動産会社に確認する

6-4.資金計画

資金計画では、毎月発生するランニングコストを細かく把握して、無理な返済計画を立てないことが大切です。

例えば、住宅ローンの借入額は年収の5倍程度、返済額は25%程度を目安にしておくと、無理のない返済計画を立てやすいといわれています。

資金計画で後悔しないためにも、マンション購入時は以下のポイントを確認しておきましょう。

<資金計画で後悔しないための確認ポイント>

  • 住宅ローンの返済計画は具体的な内容になっているか確認する
  • 現状の生活を続けながら住宅ローンの返済を続けられるか確認する
  • マンションの維持にかかる費用(修繕積立金、管理費、固定資産税、火災保険料、地震保険料、その他の設備費)を確認する
  • 専有部分で修繕が必要な箇所がないか確認する
  • 次回の大規模修繕がいつ頃行なわれるか確認する
  • 想定外の出費に対応できる貯蓄があるか確認する

6-5.購入タイミング

自分にとってベストな購入タイミングと、市場動向による買い時が重なるとは限らず、どのタイミングで行動を起こすべきなのか、悩む方も少なくないはずです。

マンション購入のタイミングとして「いつが正解」という明確な答えはありませんが、購入後の後悔を回避するために意識できるポイントはいくつもあります。

将来を見据えた決断ができるよう、以下のポイントを意識しましょう。

<購入タイミングで後悔しないための確認ポイント>

  • 仕事やライフスタイルが変わる可能性はないか確認する
  • マンション価格の推移を確認する
  • 住宅ローン金利の動向を確認する
  • 住宅ローン控除などの減税制度を活用できるか確認する
  • 賃貸に出す、売却する、といった可能性に対応できる物件か確認する

7.買わなければよかった…マンション購入の後悔の解決方法

どんなに気に入って購入したマンションでも、生活状況や周囲の環境が変われば後悔する可能性は誰にでもあります。

マンション購入を後悔している状況を一刻も早く解決するには、マンションを賃貸や売却に出し、住み替えを検討するのも選択肢の一つです。

7-1.賃貸に出す

一時的にマンションを離れたい、いずれは住み直したいといった希望がある場合、賃貸に出すのがおすすめです。

立地が良く人口が多いエリアは賃貸の需要も高い傾向にあるため、空室リスクを抑えて安定した家賃収入を得られるでしょう。

ただし、住宅ローンが残っている状態でマンションを賃貸に出すには、金融機関と相談のうえ、賃貸転用を認めてもらう必要があります。

一般的には、住宅ローンを借り換え、残っている住宅ローンを一度完済する必要があるため、入念な資金計画を立てるようにしましょう。

7-2.売却する

購入を後悔しているマンションを売却し、売却代金を住宅ローン残金の返済や新居の購入資金にあてるのも一案です。

マンションは基本的に、築年数の経過とともに価値が減少するため、少しでも高く売るには早めに売却準備を整えることが大切です。

所有するマンションの売却相場を知りたいときは、一度の申し込みで複数の不動産会社に査定を依頼できる一括査定がおすすめです。一括査定なら、最初の不動産会社選びで迷うことなく、複数社の査定結果を比較・検討できます。

また、マンション売却を成功させたいなら、マンションに特化した査定サービスの利用を検討しましょう。

NTTデータグループが運営する「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」では、マンション査定に特化した「HOME4Uマンションプライス」を提供しています。

HOME4Uマンションプライス」では、一括査定はもちろん、14万棟以上のマンションデータをもとに、マンションの相場価格や販売価格の推移をその場で確認することも可能です。

まとめ

マンション購入で後悔しやすいポイントは多岐にわたりますが、その多くは、綿密な事前準備とリサーチで回避できます。リスクをゼロにすることはできませんが、可能な限りの対策をすれば、自身にとって最適な選択ができるようになるはずです。

しかし、どうしても購入後のマンションに住み続けることが難しい場合には、旧居を賃貸や売却に出し、住み替えすることを検討しましょう。

不動産の売却をお考えの方は、NTTデータグループが運営する不動産一括査定依頼サービス「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」「HOME4Uマンションプライス」をぜひご利用ください。