老後の住まいに必要な資金はいくら?住居の種類別にシミュレーション

マンション、賃貸、シニア向けマンション、リフォーム…。老後にどの住まいを選ぶとしても、重要なのは、「資金計画」です。

この記事では、住まい別の初期費用や月々の維持費を比較。もし老後20年を暮らしたら?を具体的にシミュレーションし、あなたの老後の住まいと資金確保の方法を見つけるお手伝いをします。

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老後の住まいを考えるうえで大切なのは3つ!

老後の住まい大切な3つの方針

老後の住まいを考えるうえで大切なのは以下の3つです。

資金

長生きするほど、お金が必要になります。住まいの初期費用やリフォーム費用だけでなく、維持費や生活費を含めた資金計画を立てることが重要です。

住まいの利便性

立地、周辺環境、移動のしやすさ、住み心地が重要です。ただし、どこまで利便性を追求できるかは資金次第となります。

未来への計画

介護が必要になった場合や子どもへの相続の際に、トラブルが生じないように計画を立てておくことも必要です。

もちろん、「住み替えない」という選択肢も。ただし、どの選択肢を取るにしても、現状と将来の生活を見据えた計画が求められます。

老後の住まい 選択肢と費用一覧

老後の住まいの選択肢と費用

老後の住まいには、さまざまな選択肢があり、費用は大きく異なります。

老後の住まい費用ランキング2人暮らし

賃貸であっても、都内であれば1億円は超えてくることがわかります。
詳しい初期費用や維持費(月額負担+生活費)は下記の通り。

条件:2LDK/東京都世田谷区、生活費は月額25万円
夫婦2人暮らし
住まいの種類 初期費用 維持費(月額負担+生活費)
マンション(賃貸) 50万円(敷金・礼金) 43万円(家賃18万円+生活費25万円)
マンション(新築) 7,500万円 29万円(管理費・修繕費4万円+生活費25万円)
マンション(中古) 5,500万円 28万円(管理費・修繕費3万円+生活費25万円)
戸建て(注文住宅) 8,000万円 27万円(維持費2万円+生活費25万円)
シニア向けマンション(賃貸) 140万円(敷金・礼金) 43万円(家賃23万円+生活費20万円※)
シニア向けマンション(分譲) 8,000万円(初期費用) 38万円(管理費・修繕費・サービス費18万+生活費20万円※)

※シニア向けマンションは、管理費に光熱費、サービス費に日常サポート費が含まれるケースが多いため、生活費は1人10万円に設定

※2024年12月時点の杉並区の不動産相場よりHOME4Uが独自に試算

一人暮らしだと、また異なる費用ランキングとなります。

老後の住まい費用ランキング1人暮らし

詳しい初期費用や維持費(月額負担+生活費)は下記の通り。

条件:1K/東京都杉並区、生活費は月額15万円
1人暮らし
住まいの種類 初期費用 維持費(月額負担+生活費)
マンション(賃貸) 30万円(敷金・礼金) 23万円(家賃8万円+生活費15万円)
マンション(新築) 4,500万円 17万円(管理費・修繕費2万円+生活費15万円)
マンション(中古) 2,800万円 16.5万円(管理費・修繕費1.5万円+生活費15万円)
戸建て(注文住宅) 7,000万円 16万円(維持費1万円+生活費15万円)
シニア向けマンション(賃貸) 100万円(敷金・礼金) 30万円(家賃15万円+生活費10万円※)
シニア向けマンション(分譲) 3,000万円 25万円(管理費・修繕費・サービス費15万円+生活費10万※)

※シニア向けマンションは、管理費に光熱費、サービス費に日常サポート費が含まれるケースが多いため、生活費は1人10万円に設定

※2024年12月時点の杉並区の不動産相場よりHOME4Uが独自に試算

続いて、それぞれの選択肢について詳しく解説します。

マンション

住まいの種類 メリット デメリット
賃貸マンション ・初期費用が低い

  • ・気軽に住み替え可能

  • ・長生きするほど家賃負担が増える
    ・年齢制限で借りられない場合がある
    分譲マンション(新築) 最新設備で快適に暮らせる 初期費用が高額。中古より価格が高い
    分譲マンション(中古) 比較的安価に購入可能 築年数に応じてリフォーム費用が必要な場合がある

    民間の賃貸は審査が厳しいケースが多いですが、UR賃貸や公的機関が提供する物件であれば、比較的入居しやすいと言えます。

    分譲マンションは、自分の資産として確保できる点が強み。ローンを組む場合、年齢がネックになることがあるため、頭金を多く入れるか、一括購入が理想的です。

    戸建て(注文住宅)

    新築の戸建ては、老後向けの平屋やスロープ付き設計など、自分に合わせた家を作れます。

    ただし、購入費用が高額で、メンテナンスも自分で行う必要があります。最近では、「ミニ戸建て」と呼ばれる、コンパクトな戸建ても人気です。

    シニア向けマンション

    シニア向けマンションは、24時間対応のスタッフが常駐しているほか、生活支援サービスも充実しているケースが多いため、元気なうちから安心して暮らせる選択肢です。

    ただし、サービス内容に比例して費用が高額になる点に注意が必要です。

    なお、高級志向の分譲マンションでは、購入費が1億円以上、月額負担※が30万円を超えるケースも! 高い、高すぎる…。

    ※生活費込み

    リフォーム

    今住んでいる家をシニア向けリフォーム(バリアフリー対応・手すり設置・スロープ設置など)することも有効な選択肢の1つです。

    マンションと戸建てのシニア向け、各種リフォームの費用比較表は以下のとおりです。

    リフォームの規模 マンション 戸建て
    小規模(手すり設置+段差解消) 約15万円~65万円 約40万円~70万円
    中規模(浴室・トイレ・床材変更) 約100万円~300万円 約150万円~400万円
    大規模(キッチン改修+全面改装) 約300万円~800万円 約400万円~1,200万円

    マンションでは、共有部分の制限があるため、小規模なリフォームで対応できる場合が多いです。

    戸建ては、外構や玄関スロープの設置など大規模な改修が必要になることが多い一方、自由度が高く自分の理想に近いリフォームが可能です。

    どちらの場合も、公的補助金(介護保険の住宅改修費)や各自治体の助成金制度を活用することで、費用を抑えられる可能性があります。

    資金確保の方法は?

    老後の住み替えには、無理のない資金計画が不可欠。
    ここでは、主な資金確保の方法4つを紹介します。

    老後の資金確保以外の60代で家を売るメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。

    持ち家を売却する

    現在の持ち家を売却し、その資金をもとに新たな住まいを購入するのが理想的です。都内のマンションであれば、高く売却できる可能性があり、資金的な余裕が生まれる場合もあります。

    また、住み替え先を郊外にすることで、コストを抑えつつ快適な住まいを確保できるでしょう。

    そのためには、持ち家をいかに高く売るかが鍵になります。

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    HOME4U売却体験談
    ~一戸建て編~
    神奈川県横浜市泉区 Dさん
    住み替えで築28年の一戸建てを売却!

    人生の節目を迎えるにあたり、築28年の一戸建ての住み替えを検討。

    約半年後に買い手が見つかり、1,600万円ほどで売却に成功しました。

    【売却した物件情報】
    築年数 28年
    間取り 4K/4DK
    査定価格 2,000万円
    売り出し価格 1,900万円
    成約価格 約1,600万円
    不動産売却の豆知識 不動産会社によって「査定価格」は違う? 不動産会社によって「査定価格」は違う?

    不動産会社によっては同じ物件でも査定額が数百万円変わることがあります。複数社に査定依頼をすることで、査定額を比較し本当の物件価値を知ることができます。
    実際に不動産売却した人は平均3社以上の不動産会社に査定依頼を出しています。
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    住宅ローンを利用する

    高齢者でも住宅ローンを利用できる場合があります。ただし、審査が厳しいうえに、返済期間が短くなったり、利息が高額になったりする傾向があります。

    一括購入が難しい場合には、頭金を多く入れるなど工夫が必要です。

    リバースモーゲージ

    リバースモーゲージは、自宅を担保に資金を借り入れる方法です。一般的な住宅ローンとは異なり、毎月の返済が不要で、契約者が亡くなった後に自宅を売却して一括返済します。

    主に老後資金の確保や生活費の補填に活用されます。

    ただし、リスクが大きく、資産を残したい方には不向きです。借入額が上限に達した場合や、不動産価値が下落した場合、返済を求められるケースもあるため、利用はおすすめしません。

    リースバック

    リースバックとは、自宅を一度売却して資金を得た後も、その家に賃貸契約で住み続ける仕組みです。

    一見、「家を売っても住み慣れた場所に住み続けられる」というメリットが魅力的に思えますが、一般的な賃貸物件よりも家賃が割高、売却価格が相場よりも安いといったリスクがあるため、容易に手を出さないほうが賢明でしょう。

    老後資金の確保。リスクが少ない方法はコレ!

    つまり、現在住んでいる家を売却し、そこで得た資金をもとに住み替えすることが、リスクの少ない方法と言えます。

    現在の住まいを高く売却し、住み替えに必要な資金を確保するためには、複数の不動産会社に一括査定を依頼してみましょう。現在の住まいの立地、築年数、周辺環境などによっては、老後の住まいの選択肢が広がるかもしれません。

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