理想的な「終の棲家」とは?老後の安心な住まい選び完全ガイド

理想的な「終の棲家」とは?老後の安心な住まい選び完全ガイド

「終の棲家」となる場所の選び方や必要な設備、探すタイミングはどうしたらいい?
このような疑問を持つ方は少なくありません。

この記事では、「終の棲家」の選び方のポイントや準備のタイミングをわかりやすく解説します。

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1. 理想的な「終の棲家」とは?

理想的な「終の棲家」とは?

理想的な「終の棲家」とは、どのような条件がそろった住居を指すのでしょうか?

内閣府が2023年に65歳以上の男女4,000人を対象に行った「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」によると、「住まいや地域の環境について重視すること」として以下の回答が多く挙がっていました。

  • 医療や介護サービスなどが受けやすいこと:61.4%
  • 駅や商店街が近く、移動や買い物が便利にできること:54.1%
  • 手すりが取り付けてある、床の段差が取り除かれているなど、高齢者向けに設計されていること:41.4%
  • 近隣の道路が安全で、歩きやすく整備されていること:33.3%
  • 災害や犯罪から身を守るための設備・装置が備わっていること:32.7%

出典:高齢者の住宅と生活環境に関する調査|内閣府.(参照2024-12-11)

上記の調査結果に基づき、理想的な「終の棲家」を思い描くにあたって外せない条件を3つご紹介します。

1-1. 安心して暮らせる設備が整っている

誰しも加齢により足腰が弱くなると、転倒やケガのリスクが高まります。
そのため、こうした リスクを回避する設備が整っていることが理想的な「終の棲家」の条件 に挙げられます。

特に重要な設備は次の2つです。

  • バリアフリー設計
  • 緊急通報システム

バリアフリー設計を取り入れると、転倒やケガへの不安が緩和されます。

バリアフリー設計の例

  • 玄関にスロープを設置する
  • 浴室やトイレに手すりを取り付ける
  • 段差をなくしたフラットな床材を採用する

内閣府の「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」でも、体が衰えたら「手すりの設置」が必要と考える人が69.1%と過半数を占めていました。

また、「緊急通報システム」を導入すると、急な体調不良や転倒時に迅速に助けを呼べます。

内閣府の「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」では、30.7%の人が「ブザーの設置など防犯設備や緊急通報のための装置を設置する」必要があると回答しています。

自治体によっては「緊急呼び出しボタン」や、「ペンダント型の緊急ボタン」などの設備機器を貸し出しているため、居住予定地の自治体が「緊急通報システム」のサービスに対応しているか確認しておきましょう。

1-2. 利便性が高い場所にある

利便性が高い場所にあることも、理想的な「終の棲家」の条件の一つです。
たとえ今は元気であっても、年齢を重ねると、日々の買い物や病院への通院が負担になる場合があります。
そうなった場合を想定して、徒歩で数分の場所にスーパーマーケット、病院、調剤薬局などがある立地を選んでおく のが得策です。

また、最寄りの公共交通機関がバリアフリー化に対応しているかどうかもしっかりと確認しておきましょう。たとえば、駅にエレベーターやエスカレーターが設置されているか、路線バスがノンステップバスかなどです。

困難なく日々の生活を送るため、できる限り地域の「利便性」を視野に入れておきましょう。

1-3. 家族や介護員が訪れやすい場所にある

将来的に介護が必要になる可能性を考えると、家族や介護員が訪れやすい立地であることも理想的な「終の棲家」の条件 です。
家族や友人、介護員が気軽に訪れることができる場所に住むことで、孤立を防ぎ、精神的な支えが得やすくなります。

そのような地域で住居が見つからなかった場合は、主要な駅や高速道路のインターチェンジに近い場所を選ぶようにしましょう。そうすれば、遠方からの訪問が容易になるでしょう。

コラム「9割の人が間違える「終の棲家」探しのタイミング」

9割の人が間違える「終の棲家」探しのタイミング

「終の棲家」は、人生の後半を穏やかに過ごすための大切な場所。
しかし、9割もの人が探すタイミングを間違えがち です。

一般的に「老後の住まい」を検討するのは、定年退職間際や自分の体の衰えを感じたときだと考えられます。
この時期になると、誰もが体力・気力の低下を実感しやすくなるでしょう。
加えて年金生活が始まると、次第に経済的な余裕が失われます。

そのため、肉体的な疲れと精神的な負担によって住まい探しが長引き、焦る気持ちが大きくなります。多くの人が、焦る気持ちから「終の棲家」を妥協して決めてしまうという失敗をしやすいのです。

一方、若すぎると、将来的にどんな設備や施設が必要になるか思い描けない可能性もあります。

「終の棲家」を探す理想的なタイミングは、50代後半から60代前半の時期です。
この時期は体力もさほど衰えておらず、精神的・経済的な余裕があるため、住まい探しに負担や焦りを感じにくいでしょう。

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2. 「終の棲家」はどこがいい?後悔しない選び方のポイント

「終の棲家」はどこがいい?後悔しない選び方のポイント

「終の棲家」を選ぶ際には、準備のタイミングや自身の状況に応じた環境をしっかりと考える必要があります。
「終の棲家」選びのポイントは以下の4つです。

老後の住み替えについては以下の記事でも詳しく解説しています。

ポイント1:いつから準備するか考える

「終の棲家」の検討は早ければ早いほど選択肢が広がります。
具体的には、50代後半から60代前半までに準備を始めると、老後資金や健康状態に余裕を持った計画が可能 です。

内閣府がまとめた「令和6年版 高齢社会白書」でも、60歳から64歳までに住み替えを検討する人が多い結果になっています。

ポイント1:いつから準備するか考える
出典:令和6年版 高齢社会白書|内閣府.(参照2024-12-6)

できる限り期間に余裕をもって準備を開始するのが、「終の棲家」探しの一つ目のポイントです。

ポイント2:自分に必要な環境を考える

つづいて、自分にとって必要な環境をリストアップ しましょう。
具体的には、以下の観点で生活環境を考えます。

  • 健康状態
  • 交友関係
  • ライフスタイル

介護の必要性の有無や、持病の有無、通院しているかどうかなど健康面から必要となる環境を考えます。
そのうえで、交友関係や日常生活に必要な娯楽施設も考慮します。

このほか、自然環境や治安の良さなども基準に加えるとよいでしょう。

ポイント3:同居人の人数が変わるか考える

将来的に同居人の人数が変わることを予測して住居を選ぶことも重要 です。

まず考えられるのは子どもが独立して夫婦二人暮らし、あるいは一人暮らしになるケース。
反対に、子どもと一緒に住むケースもあります。

家族構成が変われば、部屋数や生活空間の広さが問題となることがあります。
未来の生活を想定して、余裕を持った間取りを選ぶようにしましょう。

ポイント4:住み替えやリフォームの予算を考える

住み替えやリフォームにかかる予算を早期に把握し、計画的に進めることが重要 です。

老後に必要な住まいは、通常の家よりもバリアフリー化や安全対策が求められます。
住み替えやリフォームの費用を事前に準備しておくと、無理なく理想の環境を整えられます。

また、高齢になると住宅ローンの審査を通過しにくくなる傾向にあるため、資金計画はしっかりと練っておきましょう。

3. 「終の棲家」の3つの選択肢

「終の棲家」の3つの選択肢

内閣府が2023年に65歳以上の男女4,000人を対象に行った「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」によると、「最期はどこで迎えたいか」の質問に以下のように回答されています。

「終の棲家」の3つの選択肢

出典:「高齢者の住宅と生活環境に関する調査|内閣府.」をもとにHOME4Uが独自作成(参照2024-12-10)

  • 自宅:45.8%
  • 病院・介護療養型医療施設:36.3%
  • 特別養護老人ホーム・有料老人ホームなどの福祉施設:8.3%
  • サービス付き高齢者向け住宅:2.6%
  • 今は別居している子や親族などの家:1.3%
  • その他:3.0%
  • 不明・無回答:2.8%

上記を踏まえると、「終の棲家」の選択肢は3つに分かれます。

選択肢1:今の家に住み続ける

一つ目は、今の家に住み続ける選択肢です。
住み慣れた土地でこれまで通りに近隣住民との交流が続くので、ストレスの少ない生活が送れます。
また、新しい家を購入する費用がかからないため、資金的な負担も抑えられます。

一方、デメリットは環境や自宅の設備が老後の生活にとって不便に感じられる可能性があることです。
「スーパーマーケットや病院が近くにない」「自宅の階段の上り下りが大変」といった点が、老後の暮らしづらさになるおそれがあります。

選択肢2:今とは別の家に移り住む

今とは別の家に移り住む場合、住み替えで新居を購入するか、賃貸に住まうかのいずれかを選ぶ ことになります。

新居の購入を検討する場合は、家族構成に合わせた家の広さと、バリアフリー設備などを視野に入れる必要があります。

賃貸を選ぶ場合は、一般賃貸住宅か、高齢者向けに特化した住宅にするかを検討しましょう。
代表的な高齢者向けに特化した住宅は、高齢者向け賃貸住宅と、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の2つです。
いずれもバリアフリー設備が整っていますが、入居対象者と受けられるサービスは異なります。

高齢者向け賃貸住宅 サービス付き高齢者向け住宅
対象者 自立して生活できる高齢者 自立~軽度の介護が必要な高齢者
提供サービス 安否確認、生活相談、見守り 安否確認、生活相談、見守り、
介護サービス(介護型サ高住のみ)

サービス料や設備費用により、いずれも賃料は一般賃貸住宅より高めに設定されています。

住宅購入費用や家賃がかかると想定すると、老後に備えた資金づくりは前もってしておくのが得策です。
将来的に高齢者住宅に移り住むことを見据えて自宅を売却し、老後の資金づくりに成功した方の体験談をご紹介します。

HOME4U売却体験談
~マンション編~
愛知県名古屋市 Nさん
マンション売却成功でゆとりの老後の実現へ

父が亡くなったことと、同時期に自身の定年退職が重なったことがきっかけで、自宅マンションの売却を考えました。

偶然見つけた一括査定サイトの「不動産売却 HOME4U」から、6社に査定を依頼。担当者さんの話しやすさと、相性を重視して1社を選びました。

その後、とんとん拍子に売却の話が進み、3か月で引き渡しまで完了。

売却費用を老後のための貯蓄に回すことに成功しました!

【売却した物件情報】
築年数 13年
間取り 4LDK
売却までの期間 約3か月

選択肢3:施設・病院に入る

人生を穏やかに終えるため、施設や病院を「終の棲家」にしたいと考える方も多いでしょう。

元気で介護が必要がないか、要介護認定をされているかで入所する施設が変わります。

元気ならケアハウスや自立型老人ホーム、要介護認定を受けていれば介護付き有料老人ホームや特別養護老人ホームなどに入所することになります。

施設・病院に入る場合のデメリットは、月額費用が高額になる点です。
ケアハウスは月額が比較的安い傾向にありますが、それ以外の施設は月に8万円~30万円くらいの費用負担が発生します。

病院を「終の棲家」にする場合は、介護医療院を選ぶといいでしょう。
介護医療院は、医療と介護の両方が必要な高齢者のための施設。入院すると、長期的な療養をしながら日常生活の支援を受けられます。

4. 老後の住み替えをするならまず査定を!

老後の住み替えをするならまず査定を!

老後の住み替えを考える際、現在の住まいの価値を把握することが重要です。
特に、高齢になると住宅ローンの審査が通りづらくなるため、住み替えの資金計画を練っておく必要があります。

資金計画を立てるための現金を確保する際に便利なのが、一括査定サービスです。

NTTデータグループが運営する一括査定サイト「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」は、カンタンな情報を入力するだけで、最大6社の査定結果を比較できます。

あなたのお家、いまの価値いくら?

査定結果を比較すれば、より希望に近い価格での売却も可能になります。
老後の住み替えを計画的に進めるなら、ぜひ「不動産売却 HOME4U」をご活用ください。

まとめ

「終の棲家」を選ぶ際には、早めの準備と現状の見直しが重要です。
理想の住まいは、人それぞれ異なります。自身の健康状態、家族構成、予算などを考慮しながら、最適な選択肢を見つけましょう。