5,000万円で買った家はいくらで売れる?高く売るためのポイントや注意点を解説

5,000万円の家を売却 高く売るコツや注意点

家を売る際にまず知りたいのは「今いくらで売れるか」でしょう。また、必要な費用や税金を差し引いた後、最終的に手もとにいくら残るのかも気になるところです。

本記事では、5,000万円で購入した家の売却価格の相場から、より正確な価格の調べ方や、家の売却に必要な費用まで解説します。

5,000万円で買った家の売却額は、以下のようになります。

5,000万円の戸建て(建物のみ)
築年数 値下がり率 売却価格の目安
築5年 25% 約3,750万円
築10年 55% 約2,250万円
築15年 75% 約1,250万円
築20年 85% 約750万円
5,000万円のマンション
築年数 値下がり率 売却価格の目安
築5年 20% 約4,000万円
築10年 25% 約3,750万円
築15年 35% 約3,250万円
築20年 40% 約3,000万円
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1. 5,000万円で買った家を売るといくらになる?

家の売却価格は築年数や立地、市場の動向などによって変動します。
特に築年数は価格を決める重要な指標です。

ここでは、5,000万円で購入した家の価格が築年数によってどのように変化するか解説します。

1-1.売却価格を決める指標は「築年数」

上物(建物)の価値は、時間の経過とともに下がることが一般的です。そのため、家のおおよその価値は築年数を目安に判断できます。

国土交通省がまとめた資料によると、住宅の価格は以下のグラフのように減少するとされています。

出典:“中古住宅流通、リフォーム市場の現状”.国土交通省(参照2025-03-07)をもとに、HOME4Uが独自に作成

この資料で使われている「減価償却年数」「ヘドニック法」については、以下を参照してください。

  • 減価償却年数:不動産などの資産が税務上価値を持つ年数。※木造(戸建て)の場合は22年、鉄筋コンクリート造(マンション)の場合は47年
  • ヘドニック法:商品の価格はその商品を構成する特性によって決まるという考えに基づき、商品の価格と特性に関する大量のデータから特性ごとの価値を求め、価格を調整する方法。

減価償却年数(法定耐用年数)とは、税務処理のために法令で定められた値です。
そのため、物件の価値の基準にはなりますが、実際の物件価値とは異なる場合もある点に注意しましょう。

1-2.戸建てを売却した場合

戸建ての場合は、建物と土地のそれぞれに価格がつきます。
建物の価値は築年数とともに下がりますが、土地の価値は比較的安定しており、大きな下落は起こりにくいのが特徴です。

国土交通省が公表した先述の資料によると、木造戸建て住宅の建物部分は築20年まで毎年約5%ずつ減少し、それ以降は新築時の約10%程度の価格のまま推移するとされています。

戸建ての場合(建物のみ)

建物のみで、新築時5,000万円だった木造戸建てを売却する場合、築年数による売却価格目安は以下のとおりです。

築年数 値下がり率 売却価格の目安
築1年 5% 約4,750万円
築3年 15% 約4,250万円
築5年 25% 約3,750万円
築10年 55% 約2,250万円
築15年 75% 約1,250万円
築20年 85% 約750万円

ただし、減価償却年数(22年)を超えると、建物の市場価値がほぼゼロになるケースもある点には注意してください。

土地も一緒に売却する場合は、上記の価格に土地の価格を足したものが売却価格の目安となります。
土地の価値は周辺環境や人口増減、経済動向などに影響されて上下しますが、基本的には変化しにくいため、ひとまず購入時の価格をそのまま目安とすればよいでしょう。

戸建ての場合(土地込み:上物2,000万円 + 土地3,000万円 = 合計5,000万円の場合)

土地込みの価格で新築時5,000万円の木造戸建て(上物2,000万円、土地3,000万円)を売却する場合、築年数による売却価格の目安は以下のとおりです。

築年数 上物値下がり率 売却価格の目安
築1年 5% 約4,900万円(上物1,900万円 + 土地3,000万円)
築3年 15% 約4,700万円(上物1,700万円 + 土地3,000万円)
築5年 25% 約4,500万円(上物1,500万円 + 土地3,000万円)
築10年 55% 約3,900万円(上物900万円 + 土地3,000万円)
築15年 75% 約3,500万円(上物500万円 + 土地3,000万円)
築20年 85% 約3,300万円(上物300万円 + 土地3,000万円)

土地の価値はそのまま残ることが多いため、上記のケースでは築年数が経過しても大幅な値下がりはなく売却できると考えられます。

1-3.マンションを売却した場合

新築時5,000万円のマンションを売却する場合、築年数による売却価格の目安は以下のとおりです。

築年数 値下がり率 売却価格の目安
築1年 10% 約4,500万円
築3年 15% 約4,250万円
築5年 20% 約4,000万円
築10年 25% 約3,750万円
築15年 35% 約3,250万円
築20年 40% 約3,000万円
築25年 50% 約2,500万円
築30年 60% 約2,000万円

戸建てと比較して、マンションの価格は長期的には緩やかに下降するのが特徴で、築25年でも新築時の約50%の値段がつきます。
これは、マンションは戸建てよりも耐久性が高い(耐用年数が長い)ことが影響しています。

なお、マンションの建っている土地については、マンション所有者全員がそれぞれの持ち分に応じて土地を利用する権利(敷地権)を保有しているのが一般的です。

敷地権付きのマンションの場合、マンション価格には敷地権の価値も含まれています。
ただし敷地権は、具体的に土地のどの部分を保有するか示すものではありません。そのため、建物部分や敷地権のみを売却することは基本的にできません。

2. 5,000万円で買った家の正確な売却価格を調べる方法

ここまで解説してきたとおり、住宅の大まかな売却価格は築年数で見積もれます。
ただし不動産の価値は築年数だけで決まるわけではありません。より正確な価格は、以下のような方法で調べる必要があります。

それぞれどのように調べれば良いか見ていきましょう。

2-1.類似物件の過去の成約情報を調べる

過去の不動産取引事例から類似物件の成約情報を調べることで、売却価格をある程度見積もれます。

過去の取引事例は、以下のサイトで確認できます。

レインズマーケットインフォメーションは、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営する情報サイトです。
一方、不動産情報ライブラリは国土交通省が運営する不動産市場のデータ提供サイトです。

なお、売却物件がマンションの場合は、「HOME4U(ホームフォーユー)マンションプライス」を利用すると便利です。

「HOME4Uマンションプライス」は、マンション名を入力するだけで全国15万棟以上のマンションデータから売却価格の相場を簡単に調べられます。

2-2.ポータルサイトで調べる(マンションの場合)

マンションを売却する場合は、不動産ポータルサイト(売り物件を掲載する広告サイト)で同じマンションの価格情報がないか調べるのも1つの手です。

注意点として、不動産ポータルサイトでは売り出し中の物件の価格しか掲載されていません。
ただし、マンションは売り出し価格と成約価格がほぼ同じになる傾向があるため、相場の参考にする分には問題ないでしょう。

2-3. 不動産会社に査定を依頼する

売却価格の相場について、上述の方法で事前に調べてみることは重要です。
ただし、誤った相場観を持ってしまうリスクにも留意し、自分で調べた価格はあくまで参考情報としてとらえたほうがよいでしょう。

一方、不動産会社に依頼すると、より精度の高い査定が可能です。不動産会社はさまざまな取引事例を見てきており、市場の相場を把握しています。
査定は営業活動の一環として通常無料で行われ、不動産会社に支払う仲介手数料も売買契約が成立するまで発生しません。

より高値で売却したい場合は、複数の不動産会社に査定を依頼し、査定価格を比較しましょう。

おすすめは不動産一括査定サイト「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」です。厳選した優良な不動産会社のなかから、一回の入力で複数社に同時に査定依頼ができるので、住宅の売却を検討しているのであればぜひご活用ください。

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3. 5,000万円で買った家を高く売るためのポイント

ここからは、5,000万円で購入した家をできるだけ高く売るためのポイントを解説します。

なお、不動産を高く早く売るためのポイントについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

3-1.不動産会社によって得意分野が異なることを理解する

不動産会社には、それぞれ得意分野があります。例えば、一戸建ての売却が得意な会社、マンション売却に強い会社、特定のエリアに精通している会社など、その特徴はさまざまです。

そのため、売却する家と相性の良い不動産会社を選ぶことが、高額売却のための重要なポイントとなります。
得意分野の物件であれば、不動産会社は強みを活かした販売戦略を立て、物件の価値を正しく買い手に伝えられるため、より高値で売却してくれる可能性が高まります。

3-2.複数の不動産会社に依頼する

上述のとおり、不動産会社によって得意・不得意な分野があります。そのため、依頼する相手は最初から一社に絞らず、まずは複数社に査定を依頼してみることが大切です。

ただし、複数社に査定を依頼するのは手間も時間もかかり、面倒と感じる方もいるでしょう。そのようなときに便利なのが、不動産一括査定サイト「不動産売却 HOME4U」です。

不動産売却 HOME4U」は、売却したい物件の情報を一度フォームに入力するだけで、最大6社の不動産会社の査定価格を取り寄せられるサービスです。
実績のある全国の優良企業約2,500社のなかから相性の良い会社を見極められるため、最適な依頼先を効率的に探せます。

より高く、早く物件を売却したいのであれば、ぜひお気軽に「不動産売却 HOME4U」をご利用ください。

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4. 5,000万円で買った家を売却する際の流れ

家の売却は、基本的に上記の流れに沿って進めます。

販売活動や契約手続きは仲介役の不動産会社が行うため、売主の主導で動く場面は基本的にありません。不動産会社のサポートに従い、必要書類の準備などを進めましょう。

一戸建てとマンションを売却する際の流れについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

5. 5,000万円で買った家を売る際は税金に注意

家を売却する際には、以下の税金や諸費用がかかります。

  • 印紙税
  • 登記費用
  • 譲渡所得税

印紙税とは、家の売却時に作成する売買契約書に貼付する印紙代です。

例:1,000万円を超え5,000万円以下の価格で売却した場合、印紙税1万円

なお、2027年(令和9年)3月31日までに作成される不動産売買契約書の印紙税には軽減措置が適用されており、軽減措置終了以降は税率が変わる点にご注意ください。

登記費用としては、抵当権(住宅ローンなどでお金を借りる際に、金融機関がその不動産を担保とする権利)を抹消するために土地や建物1件あたり1,000円の登録免許税がかかります。

また、不動産登記の手続きを司法書士に依頼する場合は、報酬費用として1万~2万円程度を見込んでおきましょう。

譲渡所得税とは、家を売却して得た利益(譲渡所得)に対して課される税金です。

譲渡所得 = 家の売却金額 - 取得費(※)- 譲渡費用(※)
譲渡所得税 = 譲渡所得 × 税率


取得費:土地や建物の購入代金、購入時の仲介手数料、税金などの合計
譲渡費用:売却時の仲介手数料、測量費、印紙代などの合計

譲渡所得税の税率は、以下のとおりです。

物件の所有期間 税率
5年以内 39.63%(所得税30% + 住民税9% + 復興特別所得税0.63%)
5年超 20.315%(所得税15% + 住民税5% + 復興特別所得税0.315%)

なお不動産売却・マンション売却にかかる税金や、譲渡所得税を軽減できる3,000万円特別控除の特例については、以下の記事でも詳しく解説しています。

5,000万円で買った家を高く売るためには

家を売却する際は、築年数や市場の動向を把握し、適正な価格を設定することが重要です。

売却価格の相場を知るには、過去の成約事例や不動産会社の査定を活用しましょう。
不動産会社は物件の種類やエリアごとに得意分野が異なるため、適切な会社選びが高額売却のポイントになります。

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なお、不動産を売る際は、より高値で売却するだけでなく、費用についても理解しておく必要があります。

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