更新日:2025.01.07 マンション売却ガイド マンションとは?アパートとの違いやそれぞれのメリット・デメリットを解説 物件を探す際に、マンションとアパートは何が違うのか気になる方もいるでしょう。一般的にマンションとは3階建て以上の集合住宅を指しますが、実はアパートとの明確な区別はありません。 本記事では、マンションの一般的な定義からアパートとの違い、マンションとアパートのメリット・デメリットまで詳しく解説します。 この記事を読むと分かること マンションの定義 マンションとアパートの違い マンションとアパートそれぞれのメリット・デメリット 「マンションを売りたい」と悩んでいる方へ 「何から始めたらいいか分からない方」は、まず不動産会社に相談を 「不動産一括査定」で複数社に査定依頼し、”最高価格(※)”を見つけましょう※依頼する6社の中での最高価格 「NTTデータグループ運営」のHOME4Uなら、売却に強い不動産会社に出会えます 完全無料一括査定依頼をスタート Contents1.マンションとは?2.マンションとアパートの違い3.マンションの本来の意味とは4.マンションのメリット・デメリット5.アパートのメリット・デメリットまとめ 1.マンションとは? マンションとは一般的に、3階建て以上の集合住宅を指します。ただし、なかには2階建てのマンションもあるため、3階建て以上でないとマンションと呼ばない、というわけではありません。 マンションの構造には、鉄骨(S)造や鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造が使われており、耐火性や耐震性、防音性に優れている点が特徴です。設備面では、監視カメラやオートロックなどのセキュリティ対策が施されているほか、いつでも相談できるように管理人が常に待機している物件もあります。 なお、タワーマンションについて詳しく知りたい方は「タワーマンションとは?居住のメリット・デメリットや物件の選び方について全解説」も併せてご覧ください。 2.マンションとアパートの違い マンションとアパートの定義は、法令などで明確に定められているわけではありませんが、建物の構造や共用設備に関して違いがあるといえます。 ここでは、マンションとアパートの違いを建物の構造と共用設備の観点で解説します。 2-1.マンションとアパートは建物の構造によって区別するのが一般的 日本では一般的に、建物の構造によってマンションとアパートを区別しています。 構造 特徴 マンション 重量鉄骨造(鋼材の厚さ6㎜以上) 鉄筋コンクリート造 鉄骨鉄筋コンクリート造 耐火性や耐震性に優れている 遮音性や防音性に優れている 建築コストが比較的高い アパート 木造 軽量鉄骨造(鋼材の厚さ6㎜未満) 工期が短く、建築コストが低い 吸湿性と断熱性に優れている(木造) 耐久性が高く、品質が安定している(軽量鉄骨造) 表のように、建物の構造によって強度や防音性、建築コストなどに違いがあります。 例えば、マンションに採用される鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄筋とコンクリートで鉄骨の周りを補強して強度を高めているのが特徴です。ただし、強度が高い分、建築コストも高い傾向にあります。 一方、アパートに多く採用される木造は、ほかの構造と比較して工期を短縮できるのが特徴です。建築コストが安いため、マンションよりも家賃を安く抑えられます。 2-2.マンションとアパートでは共用設備や数が異なる マンションとアパートでは共用設備とその数も異なり、共用設備はマンションのほうが充実しているのが一般的です。 マンションの主な共用設備には、以下のようなものがあります。 エレベーター 宅配ボックス 駐車場 駐輪場 24時間ゴミステーション など また、マンションには管理人や清掃員が常駐していることが多く、これらの共用設備の清掃やメンテナンスを行なうのが一般的です。 一方のアパートの共用設備は、駐車場や駐輪場、ゴミ置き場など種類が限られています。共用設備の管理においては、多くの場合、定期的にアパートの大家や管理会社が清掃・巡回する体制をとります。そのため、マンションと比較すると設備の管理が甘い物件もあるでしょう。 3.マンションの本来の意味とは 日本では、マンションやアパートというと「集合住宅」を指しますが、英語では意味合いが異なるため、外国の方に説明する際は注意が必要です。 本来、「マンション(mansion)」は英語で「大邸宅・豪邸」を指し、日本におけるマンションは英語で「アパートメント(apartment)」と呼びます。 日本でマンションという言葉が登場したのは、1960年代です。当時の開発事業者が高級感を演出するために、マンションという名称を用いたとされています。その後、時代の経過とともにマンションは一般市民の手に届く物件となり、集合住宅の総称になりました。 なお、物件名には「ハイツ」「コーポ」「メゾン」と付けられていることがありますが、これらはマンションかアパートかどうかとは関係がなく、物件の名称の一つにすぎません。 【無料】一括査定依頼スタート 4.マンションのメリット・デメリット ここでは、マンションのメリットとデメリットをそれぞれ解説します。 4-1.マンションのメリット マンションの主なメリットは、以下のとおりです。 耐火性や耐震性が高い 防音性に優れている 気密性が高く冷暖房が効きやすい 共用設備が充実している セキュリティ面で安心できる マンションは構造上、耐震性や防音性が高いことが特徴です。道路に面している立地でも、アパートと比較して車が走る音や人の声などが気になりづらく、静かな環境や快適さを重視する方に向いています。 また、監視カメラやオートロックといった設備や常駐の管理人がいるなど、セキュリティの面でしっかりしているため、一人暮らしの方でも安心できるでしょう。 マンションのオートロックに関する詳細については、「オートロックでセキュリティは万全?オートロック付きマンションで安全な毎日を実現する方法」を参考にしてください。 4-2.マンションのデメリット 一方、マンションには以下のようなデメリットがあります。 アパートよりも家賃や管理費が高い傾向にある 気密性が高く、室内外の気温差で結露やカビが発生しやすい エレベーターが点検や故障などで使用できないことがある マンションは鉄筋コンクリートなどの建材を使うため、アパートよりも建築コストがかかる傾向にあります。管理費もかかることから、家賃設定は高めになるでしょう。 また、気密性の高さから冷暖房が効きやすいものの、結露やカビは発生しやすくなります。そのため、換気をしっかり行なうなどの対策が必要です。 さらに、点検や故障によりエレベーターが使えないことがある点も考慮しておきましょう。高層階など部屋の階数によっては、エレベーターが使えないと不便な場合があります。 マンションの住んではいけない階、おすすめの階とは?各階のメリット・デメリットまとめ マンションは、階によって住み心地が異なるため、住み替えの際になどにはあ マンション購入で後悔しやすい23ケースを一挙公開!対策と解決方法も併せて解説 購入時には「理想のマンションに巡り会えた」と感じても、入居後徐々に欠点 5.アパートのメリット・デメリット ここでは、アパートの主なメリット・デメリットを解説します。 5-1.アパートのメリット アパートのメリットは以下のとおりです。 家賃が安い傾向にある 駅近など利便性の高い物件を探しやすい カビが発生しづらい 個性的な外観の物件を見つけられる アパートはマンションよりも建築コストが低いため、家賃も安い傾向にあります。 このほか、木造物件は材質の特性により湿度が調整され、カビが発生しづらいこともメリットの一つです。デザインの自由度も高く、個性的な外観の物件も見られます。 また、アパートは一般的にマンションよりも規模が小さく土地を確保しやすいことから、駅近など好条件の立地に建築しやすい点もポイントです。 5-2.アパートのデメリット 一方、アパートには以下のようなデメリットがあります。 耐震性や防音性が低い セキュリティ面に不安がある 気密性が低く冷暖房が効きづらい アパートは防音性が弱く冷暖房が効きづらいため、生活面での快適性はマンションより劣る可能性があります。 ただし、生活音などの音漏れの度合いは、壁の材質や間取りなどによって異なります。マンションでも音漏れする物件はあるため、物件を探す際には間取り図や壁の材質などを確認しましょう。 また、アパートはマンションほど共用設備が整っていないことが多く、セキュリティ面での不安が残ります。アパートに絞って物件を探す場合は、オートロックや防犯カメラなどの有無を確認するとよいでしょう。 【無料】一括査定依頼スタート まとめ マンションに法令上の明確な定義はありませんが、一般的には3階建て以上の鉄骨造や鉄筋コンクリート造などの集合住宅を指します。耐震性が高く快適性に優れているほか、セキュリティ対策も万全であるマンションが多いです。 一方で、管理費がかかるなど家賃が高い傾向にあり、費用負担はアパートよりも大きい点はデメリットといえるでしょう。 マンションとアパートでは、それぞれ利点が異なります。物件を探す際には、押さえておきたい条件を洗い出した上で絞り込むと、条件の良い物件を見つけやすくなります。 マンションやアパートへの住み替えに伴い、不動産の売却をお考えの方は、NTTデータグループが運営する不動産一括査定サイト「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」をぜひご利用ください。「不動産売却 HOME4U」は、22年の実績を誇る老舗の不動産査定サイトで、全国約2,500社の優良不動産会社のなかから、最大6社の査定価格をまとめて取り寄せできます。 不動産の査定価格には、数百万円以上の差が出ることもあるため、複数社の査定結果を慎重に検討しましょう。