更新日:2024.10.30 マンション売却ガイド オートロックでセキュリティは万全?オートロック付きマンションで安全な毎日を実現する方法 オートロックマンションは、外部からの不正な侵入を防ぐ高いセキュリティ機能を備えています。しかし、オートロックがあるからといって過信は禁物です。 本記事では、オートロックを活用して安全な生活を送るために、オートロックの種類・機能、活用のポイント、オートロックマンションを探す際の注意点などについて解説します。 オートロックのマンションへの住み替えを検討している方は「住み替えを成功させるための重要ポイント」「マンションの住み替えのメリット・デメリット」もあわせてご覧ください。 この記事を読むと分かること オートロックの種類と機能 オートロックのメリット・デメリット オートロックを活用してより安全な生活を送るためのポイント 「マンションを売りたい」と悩んでいる方へ 「何から始めたらいいか分からない方」は、まず不動産会社に相談を 「不動産一括査定」で複数社に査定依頼し、”最高価格(※)”を見つけましょう※依頼する6社の中での最高価格 「NTTデータグループ運営」のHOME4Uなら、売却に強い不動産会社に出会えます 完全無料一括査定依頼をスタート Contents1.オートロックとは?2.オートロックの種類3.オートロックのメリット4.オートロックのデメリット5.オートロック付きマンションの弱点|実際の侵入事例を紹介6.オートロックをうまく活用して、安全な生活を送るためのポイント7.オートロックマンションの内見で確認すべきポイントまとめ 1.オートロックとは? オートロックはマンションの玄関などに設置され、ドアが閉まったあとに自動で施錠する機能を備えた防犯システムです。 オートロックは、施錠機能だけでなく解錠機能も備えており、マンションの居住者が外から帰宅した際には、鍵や暗証番号によってドアを解錠します。来訪者は、エントランスのインターホンから居住者に連絡して、居住者に解錠してもらいます。 高い安全性と利便性を両立させるために、近年、多くの種類のオートロックが開発されています。現在住んでいる、または入居予定のマンションのオートロックが、どの種類で、どの程度の防犯性能を有しているのか理解することは、快適で安全な生活を営むために重要といえるでしょう。 2.オートロックの種類 ここでは、オートロックの種類と特徴について解説します。 2-1.集合キー式 住戸の玄関用と同じく、差し込み型の鍵で解錠ができる方式です。携帯する鍵は少なくて済みますが、マンションの全住戸の鍵で解錠できるようにする都合上、鍵の構造を複雑にすることはできません。 広く普及している方式ですが、簡単に合鍵を作れてしまうため、安全性は比較的低いといえます。 2-2.暗証番号式 あらかじめ0~9の数字などを組み合わせた暗証番号を、ドア付近に設置されたテンキーに入力して、照合・解錠する方式です。鍵を携帯する必要はありませんが、暗証番号を忘れるとドアの解錠ができず、マンションに入れなくなってしまいます。また、連続で何度か入力を間違えると、一時的に暗証番号を受け付けなくなります。 暗証番号を他人に知られると、不正侵入のリスクが高まるため、入力の際には、盗み見されないように注意しましょう。暗証番号は、定期的に変更するのがおすすめです。 2-3.カードキー式 磁気カードやICチップを埋め込んだカードを、センサー部に通したり、かざしたりすることで解錠する方式です。鍵はカード型であるため、財布などに入れて携帯すれば、紛失のリスクを減らせるでしょう。 一方で、磁気式の場合はクレジットカードやキャッシュカードなどほかの磁気カードと一緒にしておくと、磁気不良により読み取りにくくなってしまうため注意が必要です。 2-4.非接触式 情報を保存したICチップをカードやタグなどに埋め込んだものを鍵として利用し、これをセンサー部にかざすことで解錠する方式です。 ICチップに埋め込んだセキュリティ情報の組み合わせパターンが豊富なこと、紛失した際の無効化が容易に行なえることから、安全性は高いといえるでしょう。最近のマンションでは、キーレスエントリーシステムとして採用されるケースも多くあります。 ただし、鍵を紛失して再発行が必要になった場合、高額な費用がかかることもあるので注意しましょう。 2-5.生体認証式 指紋認証や顔認証によって解錠する方式で、主にハイグレードなマンションで採用されています。 生体情報は複製が困難であるため非常に安全性が高いのはもちろん、鍵をなくしたり、暗証番号を忘れたりする心配がないため、利便性も高いシステムです。一方で、肌荒れや光の当たり方などによる皮膚表面の変化や、読み取り時の状況によっては、本人であることを正しく認識できないことがあります。 2-6.スマートロック 非接触式の機能をスマートフォンに搭載したものです。鍵を携帯する必要がなく、スマートフォンでドアを解錠できます。さらにアプリを利用すれば、通信機能を使って遠隔で鍵を操作したり、設定した時刻に施錠・解錠を行なったりすることも可能です。一方で、出先でスマートフォンの充電が切れた場合、入室することができなくなってしまう場合があるので注意が必要です。 遠隔で鍵の管理ができるため、入居者が変わりやすい短期滞在型の賃貸マンションなどで採用されるケースが多いようです。 3.オートロックのメリット 本章では、オートロックマンションの具体的なメリットについて解説します。 3-1.不審者の侵入を防ぐことができる オートロックマンションでは、居住者が鍵や暗証番号によって共用のドアを解錠するか、来訪者からの連絡を受けた居住者が解錠しない限り、マンション内に入ることはできないので、不審者や部外者の侵入を防ぐことができます。 3-2.訪問販売の対応を避けることができる オートロックマンションでは、訪問販売員などとの会話は、インターホンを通して行ないます。そのため、居住者はモニター映像を見たうえで、対応するか否かを決めることができます。 物理的な距離があることから、強引なセールスなどは比較的断りやすいでしょう。 3-3.安心感がある オートロックマンションの内部は、施錠された共用玄関によって外部と区切られており、住居の前まで部外者が来ることはめったにありません。 誰でも建物内部に入れてしまうオートロックなしのマンションに比べると、格段に安心感が高いといえるでしょう。 4.オートロックのデメリット 次に、オートロックマンションの注意点やデメリットについても見ていきましょう。 4-1.100%安全というわけではない オートロックマンションには、外部からの不正な侵入を防ぐ機能がありますが、オートロックの隙をついて不審者が入ってくる可能性はゼロではありません。宅配業者や工事業者を偽って、不審者がマンションに侵入する事例も少なくありません。 オートロックが設置されているからといって、100%安心というわけではないため、オートロックを過信しないことが重要です。 4-2.鍵を忘れると入れない 鍵を携帯し忘れたり、暗証番号を思い出せなかったりすると、共用玄関の解錠ができず、マンションに入れなくなります。自宅に家族がいなければ、マンションに入るのに大変な手間がかかることもあるため、鍵や暗証番号は慎重に管理しましょう。 4-3.配達物は共用部に取りに行く必要がある オートロックマンションでは、新聞や郵便物はエントランス付近に設けられた共用の受け取りスペース(宅配ボックス等)に届けられます。したがって、これらは共用部まで取りに行かなければなりません。 また、受け取りスペースに配達された郵便物などが盗難に遭う可能性もあるため、長時間放置しないようにしましょう。 4-4.管理費が高い オートロックシステムの導入費用は、マンションの価格に含まれていますが、日常的な運用・メンテナンスのための費用は、別途必要です。 そのため、オートロックなしのマンションに比べると、管理費が高くなる傾向にあります。 4-5.停電時にはかえって不便になる恐れがある オートロックマンションでは停電時、共用玄関のドアが解錠したままになるケースが多いです。出入りは楽になりますが、セキュリティは低くなるため注意が必要です。 一方、停電時での施錠状態が維持されるタイプもあります。この場合、電気が復旧するまで解錠ができず、出入りが不便になってしまいます。 停電時に備えて、自分のマンションはどちらのタイプなのかを確認しておきましょう。 5.オートロック付きマンションの弱点|実際の侵入事例を紹介 どれだけオートロックマンションの安全性が高くても、機能のすきをついて侵入されることはあります。ここでは実際に侵入された事例を紹介します。 5-1.居住者が出入りする際に一緒に侵入する 居住者や訪問者が共用玄関を解錠した際に、あとに続いて入ったり、居住者が出てくるタイミングで入れ違いに入ったりする方法で、鍵を持っていなくてもマンションに侵入できます。 大規模なマンションでは居住者同士が顔を知っていることが少なく、ついて入ってくる人物が居住者かどうかは判別できないため、つい見過ごしてしまうこともあるでしょう。 対策としては、マンションには常に一人で入るように徹底することが大切です。居住者であると明確にわかる人物でなければ、同じタイミングで共用玄関を通らないようにしましょう。また、日頃からほかの居住者にあいさつし、隣人の顔を覚えておくと理想的です。 5-2.鍵をコピーして侵入する 前述のとおり、差し込み型の集合キーは、共用玄関と住戸の両方を解錠できて便利な反面、合鍵を作りやすい構造になっています。そのため、共用玄関は簡単に解錠されてしまいます。 また、居住者が替わった場合に、前の居住者が作った合鍵が何らかの形で残ってしまうと、セキュリティレベルも低下するでしょう。個人での対策はなかなか難しいですが、鍵の取り扱いや複製対策などについて、管理会社に問い合わせてみるのも一つの方法です。 5-3.玄関ドアの暗証番号を入手して侵入する 友人などについ暗証番号を教えてしまい、その情報をもとに無断で侵入されてしまうこともあります。また、出入りの多い宅配業者に番号を教えてしまい、その情報が洩れたという事例もあります。 「この人になら教えても問題ないだろう」という気持ちは捨てて、暗証番号は誰にも教えないというルールを徹底するようにしましょう。 5-4.センサーを誤作動させて侵入する 共用玄関の内側には人感センサーが設置されており、居住者が近づくとその存在を感知して、ドアが自動で解錠されます。 人感センサーは基本的に外部の動きは感知しませんが、隙間にものを差し込むなどして人感センサーを誤作動させることで、不正侵入された事例もあります。 こちらも管理会社などに過去事例を問い合わせたり、対策方法を確認したりしておくと安心でしょう。 6.オートロックをうまく活用して、安全な生活を送るためのポイント 本章では、オートロックをうまく活用して安全な生活を送るためのポイントについて解説します。 6-1.個人でできるセキュリティ対策をしっかりと行なう オートロックはセキュリティ機能が高く便利なシステムですが、前章で説明した通り、不正に侵入することも不可能ではありません。したがって、前章の内容を参考に、十分な対策をすることが重要です。特に鍵の管理は、オートロックの種類による特徴をふまえて徹底しましょう。 また繰り返しにはなりますが、オートロックはセキュリティ全般をカバーしているわけではありません。あくまでセキュリティ機能の一つという認識を持ち、オートロックでカバーできない範囲は自分でしっかりと対策してください。 6-2.住民同士でしっかりとあいさつを行なう 居住者同士が顔見知りになり、声をかけ合うコミュニティづくりができれば、マンションのセキュリティレベルは大きく向上します。 また、マンション周辺で見たことのない人物がいれば、積極的にあいさつすることも、防犯対策になります。実際に、不審者にとって近隣住民に声をかけられることは、住居侵入への大きなハードルになるようです。 さらに、自治会があれば防犯をテーマに取り上げて、居住者の意識を高めるのも一案でしょう。 7.オートロックマンションの内見で確認すべきポイント 最後に、マンションを内見する際に、セキュリティに関して確認すべきポイントを解説します。 7-1.オートロックの種類や機能を確認する オートロックには多くの種類があり、それぞれに機能が異なります。実際に物件を見る際には、オートロックがついているという事実だけで安心するのではなく、種類や機能を確認して、どの程度のセキュリティ性能があるのかを把握することが大切です。 さらに、解錠時の応答速度や人感センサーの感度も確認して、侵入される余地がないかをチェックしましょう。 7-2.マンション敷地内のセキュリティ対策を確認する マンションには、共用玄関以外にも駐車場・駐輪場や勝手口、ゴミ捨て場など、外部と通じている場所があります。共用玄関にはしっかりとセキュリティシステムが設置されていても、ほかのルートから侵入できるようではセキュリティ性が高いとはいえません。 マンション内に通じるすべてのルートと、それぞれに設置されているセキュリティ機能を確認しておきましょう。また、マンションの共用部に設置された監視カメラの場所もチェックしてください。 7-3.管理会社の体制を確認する オートロックや監視カメラについては、設置状況だけではなく、それらのシステムがしっかりと機能しているか確認することも重要です。 併せて、管理人が常駐しているかどうか、提携している防犯サービス会社はどこで、どのような契約になっているのか、といった点も確認するようにしましょう。 【無料】一括査定依頼スタート まとめ マンションのオートロックは、外部からの不正侵入を防ぐという重要な役割を担います。 しかし、オートロックの機能を十分に活用するには、居住者自身が高い防犯意識を持って日々の生活を送る必要があります。居住者同士で風通しの良いコミュニティを作ることができれば、より快適で安全なマンション生活を実現できるでしょう。 不動産の売却をお考えの方は、NTTデータグループが運営する不動産一括査定サービス「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」をぜひご利用ください。