北向きマンションの購入は後悔する?よくある後悔のポイントを全解説

北向きマンション 後悔ポイントを全解説

一般的に、北向きのマンションは日当たりが悪く、寒いといった理由で、人気がない傾向にあります。しかし、価格が比較的安いなど見逃せないメリットも存在します。

本記事では、北向きのマンションのメリットや北向きのマンションを購入して後悔した方の声を紹介するほか、北向きマンションの選び方を解説します。

この記事を読むと分かること
  • 北向きのマンションのメリット
  • 北向きのマンションでよくある後悔
  • 北向きのマンションを選ぶポイント
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1.北向きのマンションを買うと後悔する?

マンションの模型

価格や立地、面積、間取り、設備、周辺環境など、マンションを選ぶ際に重視するポイントにはさまざまなものがあります。なかでも「日当たり」は、日常生活に大きな影響を与えるため、マンションを選ぶ際に重視する方も多いでしょう。

北向きのマンションは日当たりが悪いため、一般的に不人気なケースが少なくありません。実際に、四方で最も人気なのは日当たりの良い南向き、二番人気は朝日が差し込む東向き、三番人気は西日の強さで敬遠されがちな西向きです。日が入りづらい北向きは、最も選ばれにくい方角です。

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寒い、暗いというマイナスイメージから、「やめておけ」といわれることが多い北向きマンションにも、考えようによってはメリットもあります。

本記事では北向きのマンションのメリットや選び方について解説します。

2.北向きマンションのメリット

ここでは、以下の北向きマンションのメリットを4つ紹介します。

  • 価格が比較的安い
  • 夏は涼しく快適に過ごしやすい
  • 壁紙や床、家具などが日焼けしにくい
  • 好条件の部屋を見つけやすい

2-1.価格が比較的安い

前述のとおり、北向きのマンションは日当たりの悪さから不人気であるため、その他のマンションと比べると、販売価格が安い傾向にあります。

物件によって異なりますが、一番人気の南向きの物件と比べると、10%前後安い価格設定となっていることも少なくありません。つまり、南向きで4,000万円が相場となっている物件の場合、北向きなら400万円近く安く買える可能性があります。

日当たりよりも物件価格を重視したい場合は、北向きの物件を選ぶのもよいでしょう。

2-2.夏は涼しく快適に過ごしやすい

冬にはデメリットになる寒さも夏には大きなメリットになります。真夏の酷暑のなかでも、北向きの物件であれば、比較的快適におうち時間を過ごせるでしょう。

北向きの物件には、夏の強い日差しが部屋に差し込みにくいため、部屋の温度が上がりにくく、エアコン代の節約にもつながります。

2-3.壁紙や床、家具などが日焼けしにくい

日差しは日常生活を豊かにしますが、日差しがあまりに強いと壁紙や床、家具などの劣化を招きます。直射日光があまり入らない北向きの物件なら、室内のものが日焼けしづらくなり、特に、壁紙や本など日差しで茶色っぽく変色しやすいものの劣化を防げます。

均一で柔らかな光が差す北向きマンションは、意外と過ごしやすいという声も少なくありません。

2-4.好条件の部屋を見つけやすい

北向きのマンションは不人気であるため、日当たり以外の魅力をアピールすべく、間取りや設備に一工夫が施されているケースが少なくありません。

具体的には、日差しをより取り込めるよう、採光を確保できる窓を多く配置している、広々とした使いやすい間取りをアピールポイントにしている、などが挙げられます。

値段の割に好条件な部屋を見つけたいなら、北向きのマンションが狙い目といえるでしょう。

3.北向きのマンションを買って後悔…よくある声を紹介

落ち込む男性

メリットも少なくない北向きのマンションですが、「安さに惹かれて買って後悔した」といった意見もしばしば聞かれます。

そこで本章では、北向きマンションによくある後悔の事例を紹介します。

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  • カビが発生してしまい、後悔
  • 寒くて冬の光熱費がかさんで、後悔
  • 日が入らず部屋が暗くて、後悔
  • 洗濯物が乾きにくくて、後悔

3-1.カビが発生してしまい、後悔

北向きのマンションは日当たりが悪いため、湿気が溜まりやすくなります。部屋の湿度が高いまま放置すると、壁紙やクローゼットなどにカビが発生しやすくなってしまうため、北向きのマンションではカビへの対策が必要です。

なお、カビの3大発生要件は以下のとおりです。

  • 湿度(80%以上)
  • 温度(20~30度)
  • 栄養(埃、食べかす、油汚れなど)

カビが発生してしまうと、健康に被害が出る可能性もあります。こまめな換気や掃除、空気清浄機や除湿機の利用などで、カビの発生を抑制しましょう。

3-2.寒くて冬の光熱費がかさんで、後悔

北向きのマンションは夏が涼しく快適な反面、冬の寒さは厳しく、暖房代がかさむケースが多いです。

外気の影響を避けて暖房効率を上げる方法には以下のようなものがあります。適切に対策していれば、北向きのマンションであっても、冬の寒さをそれほど心配する必要はないでしょう。

  • カーテンやブラインドを遮熱機能の高いものにする
  • 窓ガラスに断熱フィルムを貼る
  • 窓サッシに隙間テープを貼る
  • 間仕切りで冷気の侵入を防ぐ

なお、近年の分譲マンションには高性能な窓ガラスが採用されているため、それほど寒さを感じないといった声も聞かれます。冬の寒さが心配な場合には、窓ガラスの性能にも注目するとよいかもしれません。

3-3.日が入らず部屋が暗くて、後悔

北向きのマンションの部屋には、日があまり差し込まないため、日中でも部屋が暗くなりがちです。

暗い部屋で長時間過ごしていると、気分の落ち込みを感じる方もいるでしょう。特に、日中の多くの時間を部屋で過ごす方は、日差しの少ない北向きのマンションを避けたいと感じるかもしれません。

また、北向きのマンションはベランダでの家庭菜園や、屋内での観葉植物の栽培などを楽しみたい方にも不向きです。ただし、一部の植物のなかには涼しい日影を好むものもあり、この点はデメリットにならない可能性もあります。

北向きのマンションであっても、少しでも日当たりを確保したい、と感じる方は、できる限り高層階の部屋を選ぶと、多少状況は改善するかもしれません。

3-4.洗濯物が乾きにくくて、後悔

日当たりが悪く、湿気がこもりやすい北向きのマンションでは、洗濯物が乾きにくく不便を感じる方も少なくありません。洗濯物を外に干すのは避け、乾燥機などを使用して屋内で干したほうがよいでしょう。

洗濯物の屋内乾燥に不安がある場合は、以下のような対策をとるのがおすすめです。浴室乾燥機などの設備がある物件であればより効率的に洗濯物を乾かせるため、物件選びの基準にしてもよいでしょう。

  • 除湿機を使う
  • 扇風機やサーキュレーターを使う
  • 洗濯物は間隔をあけて干す
  • カーテンや窓の近くに干さない

一方で、北向きのマンションでは、日中の大半の時間が陰干しになり、洗濯物の色あせやダメージなどを軽減できるメリットもあります。服に合わせて、外干しと部屋干しを使い分けるとよいでしょう。

4.北向きのマンションがおすすめの方

これまで紹介したメリットと後悔ポイントをもとに、北向きのマンション購入が向いている方の特徴をまとめました。

以下の特徴に当てはまる方は、北向きのマンションを検討してみてください。

  • 購入価格を少しでも安く抑えたい方
  • 価格の割に設備が整った、お得感のある部屋に住みたい方
  • 寒さより暑さが苦手な方
  • 日中は家を空けることが多い方
  • インテリアにこだわりがある方
  • 普段から洗濯物を外に干さない方

5.北向きのマンションを選ぶ際のポイント

マンションのミニチュアを持った人の手元

北向きのマンションを選ぶなら、以下の3つのポイントに注意しましょう。

  • 近隣に日影になるような高層物件がない場所を選ぶ
  • 低層階の物件を避ける
  • 不動産会社に相談しながら、慎重に物件選びをする

5-1.近隣に日影になるような高層物件がない場所を選ぶ

もともと日当たりの悪い北向きのマンションが、高層の建物の陰になってしまうと、さらに住環境が悪化してしまいます。近隣に日陰になるような高層物件がないか確認するとともに、周辺地域の開発計画の有無も、念のため不動産会社に確認しておきましょう。

また、同じような立地でも、梁の位置や窓の大きさ、ベランダの広さ、間取りなどによって日当たりは変わってきます。季節ごとの日の入り方もイメージしながら、物件を比較するとよいでしょう。

5-2.低層階の物件を避ける

北向きのマンションのなかでも特に低層階は、日当たりが悪いうえに、地面からの冷気が上がってきやすく、室内が寒くなりやすい傾向にあります。低層階(特に1階)の物件は避けたほうが無難です。

5-3.不動産会社に相談しながら、慎重に物件選びをする

不動産の売買は、多くの方にとって人生で最も大きい取引になるでしょう。後悔することのないよう、物件選びは慎重に行なうことが大切です。

物件選びに迷ったときや、不安なことがあるときは、不動産のプロである不動産会社に相談してみましょう。不動産会社はさまざまな物件の情報を持っているため、求める条件をふまえて最適な物件を案内してくれます。

不動産売却時の不動産会社の選び方については「【不動産売却】おすすめの不動産会社は?選び方や注意点を大公開」で解説しています。記事を参考にしながら、自分に合った不動産会社を探してみてください。

6.北向きマンションの購入を後悔しているなら、住み替えを検討するのも一案

日当たりの悪さから避けられがちな北向きのマンションには、価格が比較的安く、夏は涼しいといったメリットもあります。しかし、実際に住んでみて後悔したという方も少なくありません。

北向きのマンションを購入して後悔している場合には、現居を売却して住み替えを検討してみてもよいでしょう。長い時間を過ごす住まいだからこそ、環境に不満があれば思い切った判断も必要です。

住み替えを検討するなら、不動産の一括査定サービスを利用してみましょう。一括査定サービスなら、高額売却を叶える、相性の良い不動産会社を手軽に探せます。

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同じ物件であっても、不動産会社によって査定額は異なります。複数の会社の査定額を比較しなければ、市場価格よりも低い価格で売却してしまうかもしれません。

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まとめ

北向きのマンションには日当たりが悪く冬は寒いというデメリットがあり、入居を後悔する方もいます。しかしその一方で、価格が比較的安く家具などが日焼けしにくいというメリットもあります。

北向きのマンションのメリット・デメリットを知ったうえで、自分の生活スタイルをふまえてより良い物件を選択しましょう。

北向きのマンションに住んで後悔しているという方は、住み替えを検討するのも一案です。

住み替えにあたって旧居を売却する場合は、引越し先の物件を探すのと同時に、現居の売却手続きも行なわなければなりません。急いで手続きを進めた結果、想定よりも低い価格で売却してしまった、ということのないように、複数の不動産会社の査定額を比較しながら慎重に売却手続きを進めましょう。

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