更新日:2025.01.14 不動産売却の基礎講座, 不動産売却のノウハウ リフォームローンとは?住宅ローンとの違いやメリット、融資までの流れを解説 リフォーム費用を工面するため、「リフォームローン」の利用を考えている方もいるでしょう。 本記事では、リフォームローンの概要のほか、住宅ローンとの違いやメリット・デメリット、融資までの流れについて詳しく解説します。リフォームローンについての知識を身につけて、リフォームローンの要否を判断しましょう。 この記事を読むと分かること リフォームローンの基礎知識 リフォームローンのメリット・デメリット リフォームローンの申し込みから融資までの流れ 「不動産を売りたい」と悩んでいる方へ 「何から始めたらいいか分からない方」は、まず不動産会社に相談を 「不動産一括査定」で複数社に査定依頼し、”最高価格(※)”を見つけましょう※依頼する6社の中での最高価格 「NTTデータグループ運営」のHOME4Uなら、売却に強い不動産会社に出会えます 完全無料一括査定依頼をスタート Contents1.リフォームローンとは?2.住宅ローンとリフォームローンの違い3.リフォームローンのメリット4.リフォームローンのデメリット5.【リフォームローン】申し込みから融資までの流れまとめ 1.リフォームローンとは? リフォームローンとは、増改築・リノベーション・耐震補強・修繕といった、リフォーム工事の際に利用できるローン商品のことです。あくまで用途はリフォームに限られているため、物件購入や新築工事では利用できません。 リフォームの費用は工事内容によって変動しますが、大規模なものだと1,000万円以上かかることもあります。そのため、日々の生活費や子どもの養育費を踏まえると、経済的な事情から希望どおりのリフォームが難しいケースも考えられるでしょう。そのような場合にリフォームローンを使うことで、住まいへのニーズを実現しやすくなります。 アパートリフォームの費用相場を解説!リフォーム成功のポイントも 所有するアパートの収益を上げる方法として、リフォームがあります。しかし 住宅ローン控除を受けるには?住宅購入時の確定申告のやり方 住宅を購入した場合、要件を満たせば税金が軽減される制度があります。住 【無料】一括査定依頼スタート 1-1.リフォームローンの種類 リフォームローンにはさまざまな商品がありますが、主に「無担保型」と「有担保型」の2種類に分けられます。 無担保型とは、借り入れの際にマイホームを担保に入れる必要がないタイプのリフォームローンです。原則として保証人は不要なので、申し込みや審査も比較的スピーディーに進み、初期費用もほとんどかかりません。 ただし、借入限度額が低く返済期間は短めです。また、金利も高く設定されている傾向にあります。 有担保型とは、マイホームを担保にして抵当権を設定しなければならないタイプのリフォームローンです。抵当権設定の手続きには初期費用と手間がかかるうえに、審査基準も厳しいため、結果が出るまでに時間を要します。さらに、ローンの返済ができなかった場合には、マイホームが競売にかけられるリスクがある点にも注意が必要です。 その一方で、無担保型に比べて借入限度額が高い、返済期間が長い、低金利という強みもあります。 両者の特徴を表形式でまとめたので、こちらも併せてご確認ください。 無担保型 有担保型 担保 不要 必要 審査 審査が厳しくなく、期間は短い 審査が厳しく、期間は長い 初期費用 原則不要 必要 借入限度額 500万円程度 1,000万円程度 返済期間 1~15年程度 1~35年程度 金利 2~5%程度 1~3%程度 なお、抵当権について詳しく知りたい方は「抵当権とは?設定のタイミングや登記にかかる費用、抹消登記の方法をわかりやすく解説」をご覧ください。 1-2.リフォームローンの金利タイプ リフォームローンには、大きく分けて「変動金利」と「固定金利」の2種類の金利タイプがあります。 変動金利とは、一般的に年2回のペースで金利の見直しが行なわれる金利タイプです。市場金利が下がると総返済額は減りますが、逆に上がると総返済額も増えてしまうので、返済の負担が大きくなるリスクもあります。 ただし、金利がどれほど上昇しても、5年間は毎月の返済額がそのまま変動しません。また、6年目以降であっても、返済額の引き上げは見直し前の金額の125%が上限と定められています。 一方の固定金利は、契約から完済までの全期間、一切金利が変わらないタイプです。市場金利の影響を受けず、契約を締結した時点で総返済額が確定することから、返済計画を策定しやすいという強みがあります。 固定金利のなかには、一定期間だけ金利を固定する「固定金利期間選択型」もあり、期間終了後には変動金利型へと切り替えることも可能です。 なお、固定金利はどちらのタイプも、変動金利より金利が高めの傾向にあります。 金利タイプについて詳しく知りたい方は、「変動金利とは?固定金利との違いやメリット・デメリット、今後の金利の動向などを解説」「固定金利とは?メリット・デメリット、向いている方の特徴を解説」もご一読ください。 1-3.リフォームローンの借入先 リフォームローンの主な借入先は「公的機関」「民間金融機関」「ノンバンク」の3種類です。 1-3-1.公的機関 公的機関とは、地方自治体や住宅金融支援機構のことを指します。ほかの借入先と比較して金利は低めで、返済の負担を抑えやすい点がメリットです。一方で、厳しい審査基準が設けられていることから、契約までのハードルは高くなっています。 また、融資は「リフォーム工事の費用全体の○%まで」という上限も定められているため、残りは自己資金でカバーしなければなりません。 住宅金融支援機構とは?主な業務内容・提供サービスをわかりやすく紹介 住宅金融支援機構はさまざまな金融サービスを通じて、住生活の向上を図るこ 1-3-2.民間金融機関 民間金融機関とは、各地域にある銀行や信用金庫のことです。公的機関より審査に通りやすく、借入限度額も高めに設定されているので、比較的利用しやすいでしょう。 提供会社やローン商品も多いため、多様な選択肢のなかから自身に合ったものを選べます。 参考:ネットDEリフォームローン|三菱UFJ銀行 1-3-3.ノンバンク ノンバンクとは、信販会社や住宅ローン専門会社のことを指します。上記2つより手続きが簡単でスピーディーに進み、審査にも通りやすい傾向にあります。 ただし、金利が高いうえに、借入限度額は年収の1/3までという上限があるため、大規模なリフォームには適していないでしょう。 参考:セゾンのリフォームローン|クレディセゾン 2.住宅ローンとリフォームローンの違い 住宅ローンとリフォームローンはどちらも住宅向けのローン商品ですが、前者は物件を購入するための融資、後者はリフォームを行なうための融資です。 そのほかにも、以下のような違いがあります。 住宅ローン リフォームローン 担保 必要 不要なタイプもある 審査 手続きが煩雑になりやすい最短でも1~2週間はかかる 手続きは比較的シンプル最短数日で終わる 初期費用 必要 不要なタイプもある 借入限度額 1億円程度 1,000万円程度 返済期間 最長35年 最長15年程度 金利 0.5~2%程度 1~5%程度 上記はあくまで一般的な内容であり、細かい条件は借入先やプラン内容によって異なります。また、リフォームの規模によっては住宅ローンを利用できるので、頭に入れておくとよいでしょう。 3.リフォームローンのメリット リフォームローンの主なメリットは、以下のとおりです。 審査に通りやすい 借り入れがしやすい 抵当権設定費用がかからない 住宅ローンと併用できる 各メリットの詳細を解説します。 3-1.審査に通りやすい 借入先にもよりますが、リフォームローンは住宅ローンより審査が厳しくなく、比較的審査に通りやすいといえます。年齢要件は借入時に20~70歳、完済時に80歳未満であれば、基本的にクリアできるでしょう。 また、収入に関する要件も設けられていますが、基準は年収200万円~300万円程度とそれほど厳しくありません。そのうえ、会社員の場合は勤続年数1~2年以上、自営業の場合は2年以上続く事業収入があり、なおかつ信用情報に傷がなければ、審査を通過できると考えられます。 3-2.借り入れがしやすい リフォームローンは、融資下限額が10万円というローン商品もあり、少額でも借り入れができます。また、無担保型であれば担保が必要ない分、各種手続きや審査も比較的スピーディーに進むため、気軽に利用できるでしょう。 クロスの貼り替えや手すりの設置、壁の修繕など、ちょっとしたリフォームにも適しています。 3-3.抵当権設定費用がかからない 無担保型の場合、抵当権設定に関する登記手続きを省けるため、その分の費用を節約できる点もメリットです。 3-4.住宅ローンと併用できる 住宅ローンの返済期間中であっても、リフォームローンを利用できます。返済状況に問題がなければ、審査に通る可能性は高いでしょう。 ただし、ダブルローンは当然ながら返済の負担も大きくなるため、無理のない範囲で借り入れることが大切です。 また、住宅ローンと一つになった「一体型リフォームローン」もあり、リフォーム前提で中古物件を購入する際に役立ちます。このようなローンを利用すれば、ローンを1本化できるため、返済計画の管理がしやすい点もメリットです。 ダブルローンとは?使うメリット・デメリットも解説! 住宅を購入する際にローンを組む方は多いですが、住み替え時に旧居と新居ど 4.リフォームローンのデメリット 一方で、リフォームローンには以下のようなデメリットもあります。 借入限度額が低い 毎月の返済額が高い 金利が高い メリットだけではなく、デメリットに対する理解も深めておきましょう。 4-1.借入限度額が低い リフォームローンの借入限度額は、低めに設定されており、無担保型なら500万円程度、有担保型でも1,000万円程度が上限となるのが一般的です。 しかし、リフォーム工事の費用は1,000万円を超えるケースもあるため、工事内容によっては資金が足りなくなることが考えられます。 4-2.毎月の返済額が高い リフォームローンの返済期間は、無担保型だと5~15年程度です。返済期間が短い分、毎月の返済額も高くなるので、家計への負担が生じやすい点にも注意しましょう。 しっかりと返済計画を立てなければ、事故や病気など万が一の事態が起こったとき、資金不足に陥る可能性もあります。 4-3.金利が高い リフォームローンの金利は無担保型であれば2~5%程度、有担保型であれば1~3%程度です。昨今、住宅ローンの金利は1%を切るケースもあるので、比較すると高めであることがわかります。 たった数%の差でも、それだけで総返済額に数十万円~数百万円もの差が生じることがあるため、できるだけ低金利の商品を選びたいところです。 【無料】一括査定依頼スタート 5.【リフォームローン】申し込みから融資までの流れ リフォームローンの申し込みから融資までの主な流れは、以下のとおりです。 リフォーム会社を探す まずはリフォーム会社を探します。リフォーム会社のホームページやチラシなどを通じて、今までの実績や施工事例をチェックしましょう。 相見積もりをとる リフォーム会社によって提案内容やノウハウは異なるため、2~3社ほど候補を絞り込んで相見積もりをとります。それぞれ工事内容と費用を見ながら比較検討し、発注先を決めましょう。 仮審査を申し込む 工事を依頼するリフォーム会社が決まったら、リフォームローンを選びます。良い商品が見つかったら、借入先に仮審査を申し込みましょう。 本審査を受ける 仮審査に通過したら、いよいよ本審査に進みます。見積書、施工計画図、源泉徴収票、住民票などさまざまな書類が必要になるので、早めに準備しましょう。 契約手続きを進める 本審査に通過したら、借入先の指示に沿って契約手続きを進めます。契約締結後にリフォーム工事を発注すると、融資が実行されます。 まとめ リフォームローンとは、増改築や修繕といったリフォーム工事の費用をまかなうためのローン商品です。無担保型・有担保型の2種類に分けられ、それぞれ審査基準や金利などの詳細が異なります。 リフォームローンは、審査や借り入れのハードルが低く、利用しやすい一方で、借入限度額は低めであるため、場合によってはほかの選択肢を検討しなければならないかもしれません。また、金利が高く毎月の返済額が高くなりがちというデメリットもあります。 工事に想像以上の費用がかかることがわかり、「リフォームをすべきかどうか悩んでいる」という場合には、思い切って不動産を売却するのも一つの手段です。不動産売却をお考えの方は、NTTデータグループが運営する不動産一括査定サイト「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」をぜひご利用ください。 不動産売却 HOME4Uは、23年の実績を誇る老舗の不動産査定サイトで、全国約2,500社の優良不動産会社のなかから、最大6社の査定価格をまとめて取り寄せできます。不動産会社によって、査定価格に数百万円以上の差が生じることも珍しくないため、複数社を慎重に検討しましょう。