築5年のマンション売却相場はいくら?相場の調べ方・売りやすいマンションの特徴

築5年のマンション 相場を調べて高く売る方法

一般的に、マンションは新しいものほど高額で売れる傾向があります。以下は、首都圏におけるマンション売買価格の、築年数別の相場です。

築年数 売買価格
〜5年 7,619万円
〜10年 7,342万円
〜15年 6,698万円
〜20年 6,336万円
〜25年 5,857万円
〜30年 4,035万円
30年〜 2,464万円

出典:“首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2024年10〜12月】”.東日本不動産流通機構(参照2025-03-12)

築5年の築浅マンションは、当然ながら築年数が経ったマンションよりも高く売れる可能性があります。

しかし、「築5年以内のマンションは売るべきでない」という意見もあります。その理由は、税金や住宅ローンなどの関係によって、満足のいく売却が難しいケースがあるからです。

この記事では、築5年のマンションを売却するメリットや注意点のほか、相場を調べて少しでも高く売る方法などを解説します。

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1.築5年前後のマンションの売却相場

近年、中古マンションの査定価格は上昇傾向にあります。

ここでは、中古マンションの相場価格を築5年以下と築10年以下に分け、エリア別に紹介します。

エリア 売買価格(〜築5年) 売買価格(〜築10年)
首都圏 7,619万円 7,342万円
東京都 9,089万円 8,349万円
埼玉県 5,151万円 4,655万円
千葉県 5,726万円 4,900万円
神奈川県 6,109万円 6,493万円

出典:“首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2024年10〜12月】”.東日本不動産流通機構(参照2025-03-12)をもとに、HOME4Uが独自に作成

この表からは、東京都の中古マンションが高額で取引されていることがうかがえます。また、築5年ほどの差によって数百万円もの価格差が出ることがわかります。

築年数が長くなるほど価格が低くなる主な理由は、建物の経年劣化によるものです。一般的に、建物の資産価値は新しいものほど高く、時間の経過に伴って下がっていきます。

建物の価値が何年でどの程度下がるかは、国税庁による耐用年数表が参考になるでしょう。
あくまで税法上の話ですが、マンションの価値がゼロになるまでの期間は47年と定められています(鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造の場合)。

建物の構造 耐用年数(住宅用の場合)
木造・合成樹脂造 22年
木骨モルタル造 20年
鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造 47年
れんが造・石造・ブロック造 38年
金属造 19〜34年

出典:“主な減価償却資産の耐用年数表”.国税庁(参照2025-03-12)をもとに、HOME4Uが独自に作成

一方、土地(敷地)の資産価値は、時間の経過による影響を受けません。
マンションの築年数によって価値が下がることはなく、代わりに以下のようなポイントによって評価が変動します。

土地の評価ポイント:

  • 法令上の制限(建築できる建物の用途・高さなど)
  • 土地の面積・形状
  • 駅からの距離
  • 周辺環境
  • 災害リスクの高さ
  • 景気
  • 都市計画(大規模な開発の有無など)

2.マンションの築年数が売却相場に与える影響

首都圏における築年数別のマンション売買価格を、1平米あたりの価格で比べると以下の通りです。

築年数 売買価格 平米単価
〜5年 7,619万円 124万9,000円
〜10年 7,342万円 115万9,000円
〜15年 6,698万円 102万8,000円
〜20年 6,336万円 90万円
〜25年 5,857万円 82万円
〜30年 4,035万円 60万2,000円
30年〜 2,464万円 42万6,000円

出典:“首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2024年10〜12月】”.東日本不動産流通機構(参照2025-03-12)をもとに、HOME4Uが独自に作成

多くのマンションでは、新築から12〜15年目と24〜30年目に、本格的な改修や改良が必要となります。
上のデータからも、「〜15年」と「〜30年」の近辺で、価格が大きく下がっていることが読み取れるでしょう。

一般的に、築30年ともなると、室内だけでなく外観の劣化も目立ち始めるうえに「築古マンション」として扱われるようになるため、価格の低下も大きくなります。

3.マンションの売却は築20年前後がおすすめ

新築に近いマンションほど高く売れる可能性は高いですが、売却タイミングとして特におすすめなのは築20年前後のマンションです。

以下は、首都圏におけるマンション取引の成約件数を、築年数別でまとめたものです。

築年数 成約件数
〜5年 714件
〜10年 1,136件
〜15年 845件
〜20年 1,253件
〜25年 1,119件
〜30年 951件
30年〜 3,228件

出典:“首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2024年10〜12月】”.東日本不動産流通機構(参照2025-03-12)をもとに、HOME4Uが独自に作成

このデータを見ると、築20年の近辺に成約件数が多いことが読み取れます。つまり「築20年前後である」というのは、売りやすいマンションの特徴の1つだといえます。

また、マンションは築年数が経過しているからといって、必ずしも売却が難しいわけではないこともわかるでしょう。

なお、マンションを高く売る方法について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

4.築5年以内のマンションを売却するメリットはないのか

成約件数がそれほど多くないことや、このあと説明する税金の面などから、築5年以内のマンションの売却はおすすめとは言えません。
しかし、築5年以内のマンションでも、売却するメリットはあります。

築浅のマンションは市場価値が高く、高額での売却が期待できる点は前述したとおりです。
売却にあたってのリフォームが不要で、建物の外観もきれいな場合が多いため、購入者も見つかりやすいでしょう。

また、修繕積立金は古いマンションほど高くなるのが一般的であるため、高くなる前に売却できる点もメリットの1つだと言えます。

さらに、マンションの立地やエリアによっては、購入当時よりも地価が上がり、購入価格以上での売却が期待できるケースもあるでしょう。

5.築5年以内のマンションを売却する際の注意点

売却したいマンションが築5年以内の場合は、以下の点に留意しましょう。

5-1.所有期間5年以下の場合、税率が上がる

マンションを売って譲渡所得(売却による利益)が生じた場合は、所得税と住民税が課税されます。その際の税率は、マンションを所有していた期間によって次のように異なります。

マンションの所有期間 譲渡所得に対する税率
5年以下(短期譲渡所得) 39.63%
5年超(長期譲渡所得) 20.315%

築5年以内のマンションを売却した場合の税金は、必ず短期譲渡所得で計算することになります。
税率が長期譲渡所得と比べて高くなってしまうため、少しでも多く利益が出るようにしたいなら、築5年以内での売却はおすすめとは言えません。

短期譲渡所得について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

5-2.住宅ローンを完済できない可能性がある

マンションを売却する際は、住宅ローンが残っていない状態にすることが原則です。
フルローンでマンションを購入し、売却額のみでは完済できない場合などは、そのままでは売却ができないため注意しましょう。

このように、住宅ローンの残債が売却額を上回る状態を「オーバーローン」と言います。
オーバーローンのマンションを売却するには、売却額に貯金を加えるなどして住宅ローンを完済する必要があります。

残債と査定額を確認して、できる限りオーバーローンにならないようにしましょう。

5-3.複数の不動産会社で査定を行う

マンションがいくらで売れるかは、どの不動産会社に売却活動を依頼するかによって変わります。不動産会社には、それぞれに得意とする分野があるためです。

マンションを少しでも高く売りたいなら、複数社での査定をおすすめします。その際には、不動産一括査定サイト「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」をご活用ください。

不動産売却 HOME4U」では、全国から厳選された2,500社のなかから、最大6社に一括で査定を依頼して比較できます。大切なマンションを高く売るのに適した不動産会社を選ぶ際に便利なサービスです。

築5年のマンションを少しでも高く売却したい方には、一括査定依頼がおすすめです。

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6.築5年のマンションの売却相場を調べるならマンションプライス

マンションを売却するにあたり、相場価格を知りたい場合は、「HOME4Uマンションプライス」がおすすめです。

調べたいマンションの名前を入力するだけで、全国15万棟のデータから売買価格や売り出し事例、口コミ情報などを検索できます。

また、エリアごとの相場価格や、相場価格の推移も簡単に把握できます。会員登録をすれば、「2階」「南向き」といった条件をふまえた相場価格を調べることも可能です。

マンションの売却活動を本格的に始める前の検討に、ぜひご活用ください。

7.築5年のマンションを売却する流れ

マンション売却のステップは、売り出し前から始まります。

事前に相場を把握して、いつ・どれくらいの価格で売り出すのかをイメージしましょう。そのうえで、依頼先となる不動産会社を探します。

このとき、複数社に査定してもらうことが重要です。査定結果を比較して信頼できる依頼先を選んだら、媒介契約(不動産会社の仲介で買主を探す契約)を結ぶと売り出し開始となります。

売り出しの期間中は、内覧に備えて室内をきれいにしておくことを心がけましょう。購入希望者が見つかったら、諸条件の確認や交渉を行い、合意に至ったところで売買契約を結びます。

また、引き渡しの際は、登記を申請してマンションの所有権を買主に移転しなければなりません。司法書士が手続きを代行してくれるため、活用するとよいでしょう。

なお、前述のとおり、マンションの売却で譲渡所得(利益)が出たときは、所得税と住民税が課税されます。その場合は、確定申告と納税の期間を確認し、早めに対応しましょう。

また、マンション売却には費用や手数料がかかります。こちらについては、以下の記事で詳しく解説しています。

8.築5年以内のマンションを高く売るには

築5年以内のマンションの売却は、売りやすさや税金の面を考えれば、あまりおすすめとは言えません。

とはいえ、築浅の物件ほど高額で売れる可能性は高くなります。また、経年劣化が少ない分、売却にあたってリフォームがほぼ不要である点など、早期売却のメリットも複数あります。

マンションを少しでも高く売るには、信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。不動産会社選びの際は、ぜひ「不動産売却 HOME4U 」の一括査定をご活用ください。

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