【診断テスト】あなたのマンションが売れない15の理由と解決策

マンションが売れない15の理由と対策!売却成功につなげる施策も

マンションを売却しようとしても、買い手がつかずスムーズに売れないことがあります。理由は、管理費の高さや築年数、売り出し時期などが考えられます。

そこでこの本記事では、中古マンションが売れないと悩んでいる方に向けて、診断テストと解決策について解説します。本記事で頂くことで具体的な対策が分かり、売却成功へ繋げられるでしょう。

この記事を読めばわかること
  • 【診断テスト付き】マ ンションが売れない15の理由
  • 物件や売却時期などに問題がある場合の解決策
  • 不動産会社選びが理由で売れない場合の解決策

なお、マンション売却の具体的な流れは「マンション売却の流れ9ステップ」で解説しています。ぜひ併せてお読みください。

「マンションを売りたい」と悩んでいる方へ
  • 「何から始めたらいいか分からない方」は、まず不動産会社に相談を
  • 「不動産一括査定」で複数社に査定依頼し、”最高価格”を見つけましょう
  • 「NTTデータグループ運営」のHOME4Uなら、売却に強い不動産会社に出会えます

Contents

1.【診断テスト】マンションが売れない15の理由

マンションが売れないとお悩みの方は、具体的な理由を探る前に下記の診断表に沿って、該当するものがないか確認してみましょう。

【診断テスト】マンションが売れない15の理由
【診断テスト】マンションが売れない15の理由
【診断テスト】マンションが売れない15の理由
【診断テスト】マンションが売れない15の理由

マンションが売れない原因は、環境、売り出すタイミング、売り出し方、そして不動産会社選びの4つのうち、いずれかに問題があると考えられます。

それぞれの問題について、何が原因となっているのかを詳しく解説します。

理由1.管理費・修繕費が高すぎる

マンション購入後の管理費、修繕費が高すぎると売れづらい傾向にあります。

マンションは所有すると、管理費や修繕積立金をはじめとする物件に関わるランニングコストが発生します。どちらも定期的に支払わなければならないコストですので、価格が高いほど購入後、買主にかかる負担は大きくなります。

しかし、管理費や修繕費を支払っていてもマンションは築年数の経過と共に劣化が進みます。マンションの劣化に伴い物件は売れづらくなり、売れたとしても売却価格は購入時より下がる可能性が高いです。

そのため、長く住み続けた後に売却することを視野に入れている方にとっては、管理費や修繕費が高い物件は手が出しづらいと考えられます。

購入希望者は、購入後に発生する費用負担を含め、トータルでマンションに支払う金額のことを考え、お買い得感を計っていることを考慮しましょう。

理由2.エリアの需要が低い

人気がない、立地条件が悪いなど、エリアの需要が低いことが理由で、マンションが売れないことがあります。

居住目的の購入希望者の多くは「長く住めるか」を重要視しますので、マンションを選ぶ際に周辺環境や利便性、立地などの条件を優先して探したいと考えます。

その際、次の条件に当てはまるエリアは、避けられてしまうことから需要が低くなる傾向にあります。

  • 最寄り駅まで15分以上かかる
  • 周辺に生活に必要なスーパー・コンビニなどが少ない
  • 道路や幹線道路に近く、騒音がする
  • 保育園や学校が遠く、子育てに向かない
  • 風通しが悪い
  • 高層建物の影になってしまい、日当たりが悪い
  • 治安が悪い

上記のような環境のエリアは需要が低く、申込も少なくなりがちです。

理由3.近隣に新築の分譲マンションがある

売却中のマンションと同じエリア内に、間取りや設備がほとんど同じの新築分譲マンションがあると、売れにくくなる可能性が高くなります。

基本的に中古マンションを購入予定の方は、新規マンションを候補にいれず探している方が多いのですが、近隣エリアにあって同じように内覧会を行っているのであれば、「ついでに内覧してみよう」という気持ちになりがちです。

新築のマンションは何もかもが新品ですし、間取りも今のデザイン、設備なども最新機種の物がそろっていますので、価格よりも設備条件を重要視して比較されてしまうと、結果として中古マンションが売れない、となる可能性は十分にあります。

理由4.築年数が古すぎる

築年数が経過したマンションは、物件の状態や管理費用などの面から避けられてしまう傾向にあります。

築年数の経過に伴い、特に次のような点が買い手から敬遠されてしまう原因になりやすいです。

  • 室内や外観の老朽化が目立つ
  • 設備がひと昔前のもの
  • 修理修繕が発生する頻度が高い
  • 水回りの汚れや臭いが目立つ

上記の要因は購入後にこまめなメンテナンスが必要となるだけでなく、管理費・修繕積立金が値上がりする原因にもなりますので、買い手がつきづらいです。

築年数が古すぎるマンションは、古いこと自体が原因というよりも、快適に住む・現状維持のためにお金がかかることが原因で、敬遠されがちです。

また、築年が古いマンションは、住宅ローンが借りにくいという点にも注意が必要です。これは、金融機関が、マンションの資産価値を法定耐用年数で考慮するためです。

法定耐用年数とは、簡単にいえば資産の価値が持続する年数のことで、以下の通り国によって定められています。

■建物の法定耐用年数
建物構造 事業用 非事業用
耐用年数 償却率 耐用年数 償却率
木造 22年 0.046 33年 0.031
木造モルタル 20年 0.05 30年 0.034
鉄骨造 3mm以下 19年 0.053 28年 0.036
3mm超4mm以下 27年 0.038 40年 0.025
4mm超 34年 0.03 51年 0.02
鉄筋コンクリート造 47年 0.022 70年 0.015
鉄骨鉄筋コンクリート造 47年 0.022 70年 0.015

出典:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表

基本的に、住宅ローンは不動産の法定耐用年数内でしか組めません。

例えば、築40年の鉄筋コンクリート造のマンションは、その法定耐用年数である47年目まで、あと7年しかありませんので、7年以内で返済できる返済計画が必要になります。そのため、準備資金などの面から、最初から候補から外す方もいます。

理由5.マンションの管理状態が悪い

売り出すマンションの管理状態が悪いと、せっかく内覧までこぎつけても、売れないことがあります。

管理が悪い状態とは、次のような点に当てはまる場合と言えます。

  • ゴミ置き場が汚れている
  • 廊下など共用部分にゴミが散乱している
  • ポストにチラシがたくさん詰まっている
  • 掲示板が更新されていない
  • 自転車置き場が整理されていない
  • マンション周辺にゴミや枯れ葉がたくさんある

内覧に来た方は、他の管理の良い中古マンションも見てきていますので、比較をしています。本来、売主の責任ではない部分ですが、管理費を支払っている以上、適切な管理がされていないマンションは不信感が生まれやすいです。

また、管理状態が悪いと分かれば安全面もネガティブな印象を持たれやすくなるため、成約されるケースは少なくなるでしょう。

理由6.売却時期が悪い

マンションは売却時期が悪いとどれだけ条件が良くても売れない場合があります。

不動産業界には一年を通してマンションが売れやすい繁忙期と、あまり売れない閑散期があるためです。

閑散期はマンションを探している人自体が少ないため、売り出し情報を発信しても反響が悪く、内覧件数の獲得自体が難しくなります。マンションの売り出しから成約までは、最低3〜6ヶ月間はかかるので、繁忙期に物件が売り出されている状態を目指してスケジュール調整をする必要があります。

理由7.周辺に競合物件が多い

大規模なマンションでは、同じマンションから複数の住戸が売りに出されてしまうことがあります。

また、同じエリアにマンション群がある場合にも、類似した物件が複数、同じようなタイミングで出ることがあります。同じマンションに住んでいる方でも、それぞれバラバラの不動産会社に媒介申込をしますので、前項の売れやすい時期に合わせて、複数の物件が同時に掲載されてしまうこともあります。

理由8.売り出し価格が適正ではない

売り出し価格が相場よりも極端に高いと、マンションは売れにくくなります。

特に中古マンションの場合は、購入希望者が「割高感」を感じるためより売れにくいです。売り出し価格が高いと、興味を示してくれたとしても内覧申し込みに至らず、内覧をしても購入希望者の予算と合わず、成約に繋がりづらいです。

売主からすれば、少しでも高く売りたいと思うのは当然のことですが、ニーズと釣り合っていない価格設定は、見直す必要があります。

理由9.内件数が少ない

内見が少ないと、成約に結びつく可能性が低くなります。

内見者が少ない最大の理由は、不動産会社の広告活動に何らかの問題があることが考えられます。マンションは高い買い物ですので、殆どの方が内覧を見てから購入を検討します。広告活動が適切に行われていないと、買い手に見つけてもらうことができません。

ただし、広告に掲載されていたとしても値段と物件自体に魅力がないと、内見には結びつかないでしょう。

理由10.内覧前に清掃していない

内覧をしてもらった際、部屋が汚すぎることを理由に、購入を敬遠されることがあります。部屋が汚いとは、整理整頓ができていないことや水回りの汚れ、ニオイなども挙げられます。

また、部屋の壁が、たばこなどのヤニなどで汚れている、長年、あまり掃除がされていないなど、薄汚れた印象があると、目に見えない部分の汚れや害虫などをイメージしやすくなるため、実際にはいなくても、内覧時のマイナスイメージにつながります。

理由11.内覧対応が雑である

内覧はマンションの売却活動の中で、売主が買主に直接物件の良さをアピールできる貴重な機会です。売主の内覧対応が雑だと、購入希望者の購入意欲が下がり、成約の機会を逃してしまいます。

内覧時、買主は売主に対して室内の状態や設備、住み心地などさまざまな質問をしたいと考えていますが、次のような対応は買主の購入意欲を下げる要因となります。

  • 売主が無愛想、不機嫌そう
  • 態度が悪い、横柄
  • 質問に対して適格な答えができない
  • 物件のデメリットを隠す

買主は物件の状態だけでなく、売主の態度も含めて物件を評価しているため、内覧から成約につながらない場合は内覧状況の見直しが必要です。

理由12.不動産会社の得意分野と売りたい物件の条件が合っていない

不動産を取り扱うと言っても、売買仲介・賃貸仲介・不動産管理・不動産投資・収益ビル物件など、不動産会社によって、さまざまな事業スタイルがあります。

それぞれの不動産会社には得意分野がありますので、マンションに強い会社、一戸建てに強い会社、リノベーションをする物件に強い会社など、不動産会社ごとに個性があるのです。

マンションを売りたいのであれば、マンションの売却に強い不動産会社を選ぶ必要があるため、販売活動が上手く進んでいないと感じる場合は、マンション売却に強い不動産会社かどうかを確認しましょう。

理由13.不動産会社の宣伝力に問題がある

仲介をお願いしている不動産会社の宣伝力は、スムーズなマンション売却に大切な要素です。

宣伝力とは、ネットを利用した広告活動以外に、顧客リストへの情報提供や、チラシ・看板・電話・メールなどによる地道な数による宣伝広告をしっかりしてくれているかどうかです。

しかし、はじめての不動産売却などで、不動産会社の力量を見抜くのはかなり難しいことですので、基本的には、複数の不動産会社に査定申し込みをして、その対応や査定額などをもとに選択することになります。

売主側は、少しでも高く売りたいため、高い査定額を出してきたところに興味を持ってしまいがちですが、査定額の高いところが、宣伝力があるとは限りません。

万が一、そのような会社を選んでしまった場合、最も売れやすい最初の3ヶ月を棒に振ってしまう可能性があるばかりか、その後も、売れない状態が続いてしまうことがあります。

理由14.不動産会社の担当者の営業力に問題がある

会社選びも大事ですが、営業担当をしてもらう担当者の営業力も大事です。

販売活動がスタートすると、広告活動の状況や内覧実施についての調整など、頻繁にやり取りをするのが担当者ですので、コミュニケーションが問題なく取れる担当者を選ばなければなりません。

大手のネームバリューを信頼して不動産会社を選んだものの、担当者が全くの新人、またはあまり営業に熱心ではないタイプであるなどで頼りにならなければ、マンション売却をお任せするのは考え直しても良いかもしれません。

マンション売却では、価格決定と売却活動以外にも、ローン手続き・税金面などのお金の相談などをするシーンがたくさんあり、担当者の経験や知識の差が、売却額や利益の大きな差を生みます。

理由15.囲い込みを受けている

物件・エリア・条件・価格とも問題がないのに、いつまでたっても内見申込も、問い合わせすらもない状態が続いている場合は、「囲い込み」を疑いましょう。

囲い込みとは、仲介をお願いしている不動産会社が、他の不動産会社に情報提供を広く行わないで、売却活動をしていることを指します。

囲い込みとは

例えば、他の不動産会社から物件に関する問い合わせがあっても「商談中です」「売主都合で内見ができません」などと言って、売却につながる他社からの顧客紹介をしようとしないことです。

他社からの紹介案件を全部断ってしまいますので、当然、購入希望者の分母が少なくなり、その結果、マンションが売れない状態になっていきます。

売り出してから長い間物件が売れない場合は、広告活動の見直しと合わせて、囲い込みに遭ってないか確認してください。

2.物件や周辺環境に問題がある場合の5つの解決策

物件や周辺環境に問題がある場合の5つの解決策

物件や周辺環境に問題があることが分かれば、次の5つを実施してみてください。

  • 管理費の調整
  • 販売計画の見直し
  • 新築マンションの内覧会の時期を外す
  • 築20年以内の売却を目指す
  • 管理会社の変更を検討

解決策1:管理費の高さは販売価格で調整する

管理費の高さが理由で買い手がつかないのであれば、販売価格を調整しましょう。

前述したように、管理費や修繕費は売主が個人で調整できないため、販売価格で調整しなければなりません。販売価格が下がれば買い手も手が出しやすくなるので、成約に繋げられる可能性が広がります。

管理費含め、ランニングコストの相場は建物のスペックやエリアによっても違いがあります。同エリアの同スペック・同築年と比較して、少し高い程度であれば、あまり問題にはなりません。

また、次のような理由からランニングコストが高くなるのであれば、買い手に説明することで納得してもらえる場合もあります。

  • 低層階少住戸であるため、一軒あたりの負担額が多い
  • 美しい共有庭や便利な施設の費用がある
  • エレベーター設置が多く、待ち時間がない
  • いつもきれいに清掃されていて、気分よく過ごせる
  • 入居審査が厳しく、同じような生活様式・生活水準の人が暮らしているのでストレスがない
  • セキュリティが万全である

上記のような理由がある場合は、訪問査定の際には不動産会社の担当者に説明し、問い合わせの際に明解に応えらえるようにしておきます。
内覧時には、売主自らも、回答できるようにしておきましょう。

解決策2:売却までの期間・計画を見直す

エリアなどの環境要因は個人の力で変えられませんので、売れるまでに時間がかかる前提で、長期的な売却計画を立てるようにします。

一般的には3ヶ月〜6ヶ月程度かかるとされていますが、6ヶ月〜1年ほどかかることも想定しておく必要があるかもしれません。

物件の条件によっても異なりますので、仲介を担当する不動産会社と相談して決めましょう。

また、住み替えを予定している場合には、ローンが重なる期間が発生する前提で住み替え計画も合わせて立てましょう。
売主がマイホームとしてお住まいのマンションだった場合には、住んでいる方にしかわからない、そのマンションの長所があるはずです。例えば、

  • 車通勤が前提だったので、幹線道路に近い方が便利だった
  • 地域バスが縦横無尽に走っているので不便さは感じなかった
  • 駅からは遠いが、道が広く整備されていて、子供の通学も安全である
  • 学区が良いので生活環境が静かである
  • 大通りにバスが頻繁に走っているため、駅までの時間は意外と短い
  • エントランスに大きな宅配ボックスがあるので、買い物は宅配で済ませられる

など、ご自身がこのマンションを選んだ理由や、住んでみて初めて分かる良さをしっかり伝えることができれば、同じようなニーズを持つ方にとっては価値のある買い物となります。

また、現時点で売却にはプラス働かないエリア条件でも、将来、賃貸需要が見込める立地であれば、売却がすんなりと進むこともありますので、不動産会社にエリア情報を精査してもらいながら決めていくようにしましょう。

エリア全体の将来の展望などは自治体で公開している情報もありますので、合わせて確認してみましょう。

解決策3:新築マンションの内覧会の時期を外して売り出す

新築マンションの内覧会と時期が被っているのであれば、タイミングをずらして売り出しを開始することをおすすめします。

特に、マンション売却に大切な初動3ケ月の期間に重なる場合は要注意です。
ただし、まだ新築マンションが建築中で、モデルルームがエリア外に設置されている場合には、この限りではありません。

また、売り出し中に運悪くタイミングが重なってしまった場合は、新築マンションの「角部屋」「南向き」「最上階」などの人気の集まる部屋が完売してから、オープンルームを開始するなどの対策を取り、少しでも売主にとって有利に働くようにタイミングをずらして対応します。

これらの情報は、不動産会社の担当者に確認をして、相談をしたうえで計画をたてます。

解決策4:築20年以内の売却を目指す

マンションを少しでも高く売るなら、築20年以内の売却を目指しましょう。

中古マンションの価格は、以下のグラフの通り、築10年で2割下落し、以後、ずっと下がり続けます。
これは不動産業界全体の傾向ですので、ご所有のマンションの築年が古い場合は、なるべく早く売ってしまうことを前提に動くようにします。

レインズトピック築年数から見た首都圏の不動産流通市場

東日本不動産流通機構.”築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2017年)”.REINS TOWER.(2024-04-17)」をもとに、HOME4Uが独自に作成

築20年前後の物件は、リノベーションやリフォームをして自分好みの内装にするために、あえて築年数が経過した物件を選ぶ方もいるので、売主側ではリフォームせずに売り出しましょう。

少しでも高く売りたいがために、売主側でリフォームしてから売り出してしまうと、買主の好みから外れてしまった場合に売れなくなってしまいます。

また、リフォーム費用がかかる分だけ売り出し価格をあげなければならないため、価格が高いことを理由に成約まで結びつかないケースも多いです。

中古マンションは価格交渉を受けることを前提に考えますので、交渉の末値下げとなれば、より利益は小さくなってしまいます。

ですので、室内の印象を良くしたい場合はリフォームではなく、ハウスクリーニングを入れて、古さを清潔感で補うことを検討しましょう。

値段は数万円程度で、担当している不動産会社にお願いすれば、別途費用でやってもらえることが多いでしょう。

築20年以上の物件で状態が良くない場合は、一括査定サイト「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」を活用して不動産買取の依頼を検討しましょう。

NTTデータグループが運営する不動産一括査定依頼サービス「不動産売却 HOME4U」なら、厳選した全国約2,100の不動産会社の中から、最大6社を選んで査定依頼できます。

不動産買取希望の場合は、査定依頼時の備考欄に「買取希望」とご記入ください。

解決策5:管理状態が悪い場合は管理会社の変更を検討する

専有部分の管理状態に問題がある場合は、管理会社の変更を検討しましょう。

管理状態を変更することで、室内の環境が改善する可能性はあります。
また、共有部分の管理状況に問題がある場合は、建物の管理会社に対して改善を促す必要があります。
その際、所有する部屋の管理会社から連絡してもらうのが望ましいため、コミュニケーションが取りやすく、素早く対応してくれる管理会社を選びましょう。

ただし、管理費の値段設定の範囲でしか管理作業はできませんので、管理費が相場よりも安い場合は、管理の悪さよりも、値段の安さをアピールしましょう。
近隣の方々が良識の範囲内で生活していて、特に今までも問題がないのであれば、生活自体に支障が起きていないことも説明しておく必要はあるでしょう。

3.売却するタイミングに問題がある場合の2つの解決策

売却するタイミングに問題がある場合の2つの解決策

売却時期やタイミングに問題がある場合は以下2つの対策を実施してみてください。

  • 購入需要が高まる2月~3月を狙って売り出す
  • 競合物件とは売り出しのタイミングをずらして販売する

解決策6:購入需要が高まる2月~3月を狙って売り出す

中古マンションが売りやすくなる時期を狙って売り出すなら、最も購入需要が高まる2月~3月を狙いましょう。

対して、売れにくくなる1月と8月は避けるようにしてください。

タイミング 具体的な時期 理由
売れやすい時期 2月~3月
9月
子供の新学期、入学、社会人の転勤を理由とした引っ越しが多い時期
売れにくい時期 1月・5~6月
9月
ピーク前後のため、閑散期にあたる

2月〜3月、9月は新入学や転校・転勤などに合わせて、新居へ引っ越しをするタイミングです。

特にお子さんがいるご家庭では、新生活が始まる3月末から4月頭には、引っ越し・学校手続きなどもすべて終えて、万全の体制で新生活への準備をしておきたいと考えるため、多くの方は、2から3月中旬ごろまでに購入をしておこうと考えます。

9月は転勤が発生しやすいタイミングですので、2〜3月同様に明確な期日設定と条件で探しているため、予算が合えば、即決する可能性も高い時期です。

対して、1月と8月が閑散期になります。1月は年末年始で売買に使える時間が売主、買主共に減ってしまいますし、また、2月〜3月がピーク時期ですので、物件が動きづらい傾向にあります。

上記のような理由から、閑散期の時期を避けて、売却活動が行えるようにしましょう。

解決策7:競合物件とは売り出しのタイミングをずらして販売する

同じマンションで競合物件がいる場合は、新築マンションに対する対処と同様に、タイミングをずらして販売しましょう。

基本的に、階数が高い・角部屋・日当たりなどの、人気のある条件を備えた物件から売れていきますので、競合物件に条件が劣る場合は、売れ行きを見てから売り出すタイミングを決めるのも良いかもしれません。

ライバル物件が良い条件を持っている場合は、比較的、早い段階で売れる可能性が高いので、それほど待たないで済むことが多いでしょう。ただし、タイミングをずらしたい場合は不動産会社の担当者とよく相談をしたうえで判断するようにしてください。

4.売り出し方に問題がある場合の4つの解決策

売り出し方に問題がある場合の4つの解決策

売り出し方に問題がある場合は、相場や室内の状態、内覧環境の見直しが必要です。

解決策8:相場が適正か見直す

売り出し時期も適切で、特に物件に問題がないのに売却中のマンションが売れない場合は、相場の見直しが必要です。

相場よりも極端に高いと買い手は手が出しづらいので、内覧問い合わせに繋がりません。まずは相場を基準として適正な価格設定が出来ているのか確認しましょう。

適正な価格設定は、「相場+1割程度」を目安にしてください。

周辺相場は査定申し込みをした時点で不動産会社が把握していますので、相場より少しだけ高い価格でスタートをして様子を見るのは、やってみても問題がないでしょう。市場の反応を見て、価格調整を行いましょう。

価格設定は独断ではなく、不動産会社の担当者と相談のうえで決めましょう。また希望売却価格がある場合は、ローン完済ができるかなど、ご自身の条件も合わせて相談してください。

解決策9:不動産会社の広告活動を見直し、内件数アップを目指す

内覧件数が増えない場合は、広告活動の見直しが必要です。

広告活動の具体的な改善方法としては、次のようなものがあります。

  • マンションの魅力を分かりやすく、シンプルに書きだす
  • 近隣のスーパーや特売のあるお店などを紹介する
  • 公園・緑地などの周辺環境も細かく紹介する
  • 有名な学区や文化施設などがあれば紹介する
  • 余裕があれば、気に入っているカフェやレストランも紹介する
  • 少しでもきれいな写真を撮れるように、天気や角度を工夫する
  • 室内は様々な角度から撮影し、できるだけたくさん載せる
  • 動画も使えるなら撮っておく

広告を見た買い手が「物件の中を見てみたい」「より詳しく知りたい」と思うような内容であるかが大事です。

また、売主が実際に住んでいたからこそ分かる物件の魅力なども積極的にアピールしましょう。広告内容の他、情報発信している媒体からどれだけの反響があるのか、問い合わせ内容なども確認し、活動状況を細かく報告してもらいながら改善を図りましょう。

解決策10:室内の汚れがひどい場合はハウスクリーニングを依頼する

あまりに汚れた水回りは、自力で頑張るよりも不動産会社が提携しているハウスクリーニング業者にお願いしてきれいにしてもらいましょう。

内覧の際、買い手が重点的に見ているのがお風呂やトイレ、キッチンです。費用はハウスクリーニング業者によって差がありますが、賃貸物件を原状回復させるときにするクリーニングと同じですので、費用は3万円前後です。

オプション費用を足して、窓や玄関も掃除をしてもらうと、築年が古くても、部屋全体的に清潔感が漂います。多くの買主は、引っ越した後には、部屋全体にクリーニングを入れる、またはリフォームやリノベーションをする予定ですが、「清潔に使われていた」という印象が購入を左右することがあります。

このようなプロのクリーニング以外にできる対策としては、部屋の中にあるファブリック(クッションカバー・カーテンなど)で洗えるものは自分で洗濯をするだけで、室内にこもっていた生活の匂いが消えて、清涼感と清潔感が増します。

その他、売却後に処分する予定のゴミや家具類は、内覧前に処分をして、できるだけ部屋が広く清潔に見えるようにしておきましょう。

解決策11:内覧時に想定される質問を予め整理しておく

内覧までに、買い手から受けるだろう質問をまとめておきましょう。内覧時に多い質問としては、部屋の状態や水回りなどのチェックはもちろん、住み心地や周辺環境などについてです。

購入者にとっての内覧は、そこに住んでいる人から直接、メリット・デメリットの両方の情報を得て、買うか買わないかを判断するための材料です。質問に対して適切な情報を丁寧に伝えるだけで、買い手からの印象はアップするはずです。

また、売主にとってネガティブな内容であっても、買主にとってはさほど気にならない情報な場合もあるので、正直に伝えてください。

5.不動産会社の営業活動に問題がある場合の4つの解決策

不動産会社の営業活動に問題がある場合の4つの解決策

不動産会社の営業活動に問題がある場合の解決策は以下の通りです。

  • 不動産会社を見直す
  • 複数社に査定を依頼する
  • 担当者の変更を依頼する
  • 媒介契約を変更して囲い込みを回避する

解決策12:不動産会社を見直す

不動産会社に問題があるのであれば、別の会社へ選び直すことも検討しましょう。

不動産会社を選び直した方がよいケースとしては、以下の通りです。

  • 不動産会社とのコミュニケーションがとれていない
  • 問題を指摘したが改善されない
  • 担当者との相性が合わない
  • 不動産会社の得意な物件種別と売りたい物件の種別が違う

不動産会社を選び直す場合は、上記の内容が改善されるかはもちろん、「売りたい物件のエリアに精通しているか」「不動産会社の売却実績」なども合わせて確認してください。

また、すでに売却から6か月以上経過して「売れない」状態になってしまっている場合も、中古マンション売却を得意とする会社へ変更し、仕切り直しをしたほうが良いでしょう。

解決策13:複数社に査定を依頼する

宣伝力のある不動産会社を選ぶには、複数の不動産会社への査定申し込みをし、査定結果を比較しましょう。

不動産会社が行う査定は、それぞれの会社で独自の査定基準を設けていますので、査定結果にばらつきがあります。査定額はもちろん、査定の根拠や不動産会社が得意とする物件、エリア、担当者との相性など比較した上で仲介を依頼する会社を選びましょう。

宣伝力のある不動産会社を吟味するためには、不動産会社をひとつひとつ調べるのではなく、複数の不動産会社が一度に最大6社まで比較できる、NTTデータグループが運営する不動産の一括査定サイト「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」をご活用ください。

HOME4Uマンションプライスの売却査定

日本全国の大手企業から地元で信頼されている不動産会社の中から、売却予定のマンションと相性の良い不動産会社をピックアップしてご紹介します。

不動産売却 HOME4U」で査定額を比較した後は、いくつかの不動産会社に訪問査定をしてもらい、より精密な査定額を比較してから不動産会社を決めましょう。

解決策14:担当者の変更を依頼する

担当者の営業力に問題があると判断した場合は、担当者の変更を依頼しましょう。

大手企業の場合は多くの人材がいますので、基本はすぐに担当者を変更してくれるでしょう。ただし、中小の不動産会社の場合は、人員の問題で人を変えてもらえない場合もありますので、変更が出来ないとなったら不動産会社自体の変更を検討しましょう。

媒介契約の期限は3ヶ月(一般媒介は制限なし)ですが、途中で止めてもペナルティは発生しません。不動産仲介の報酬は、あくまで成功報酬であることを前提に、お金を喜んで支払いたいと思える、積極的で誠実な売却活動をしてくれる不動産会社に変更するのは、当然と言えます。

解決策15:媒介契約を変更して囲い込みを回避する

囲い込みを受けていると感じたら、媒介契約の変更を検討しましょう。

一般媒介契約であれば、契約の社数に制限がないため、囲い込みを回避できます。

専属専任媒介契約 専任媒介契約 一般媒介契約
複数社との契約 1社のみ 1社のみ 制限なし
自己発見取引 ×
契約期間 3ヶ月以内 3ヶ月以内 指定はないが、3ヶ月以内が基準とされている
レインズへの登録義務 あり
(媒介契約から5日以内)
あり(媒介契約から7日以内) なし

専属選任媒介契約、専任媒介契約どちらかで契約していて、物件の売り出し条件は良いのに問い合わせ件数が明らかに少ない場合は、囲い込みを疑い不動産会社への状況確認と合わせて一般媒介への変更を提案しましょう。

また、囲い込みをされていることが明らかとなった場合は、媒介契約の変更ではなく不動産会社自体を変更した方が良い場合もあるので、媒介契約の変更だけで解決できるのかを見極めることが大事です。

まとめ

マンションが売れないとお悩みの方は、まずは環境や売り出し方、売り出し時期などに問題がないかを見直してみましょう。

要因が分かれば更に「管理費が高いのか?」「広告活動が適切に行われていないのか?」など、細かい原因を洗い出し、本記事でご紹介した解決策を実施してみてください。

また、不動産会社に問題がある場合は思い切って他の会社に切り替えることで、状況が改善される可能性もあります。

不動産売却 HOME4U」で査定を依頼して、マンションが売れない要因を一緒に解決し、売却成功へ導いてくれる不動産会社を探しましょう。