【2023年冬】最新のマンション価格推移は?売却タイミングと高く売る方法

【2023年11月】最新のマンション価格推移は?売却タイミングと高く売る方法

2023年11月時点ではマンションの価格推移はまだ上昇しています。しかし「固定金利が上昇しているので住宅市場も落ち込むのでは?」「インフレが進むとマンション価格の今後はどうなる?」などと不安をお持ちの方もいるでしょう。

最新のマンション価格の動向や、マンション売却にベストなタイミング、高く売却するためのポイントを理解しておくと、「相場よりも安く売却してしまった」などの状況を回避でき、充実した売却活動を進められるでしょう。

この記事を読めばわかること
  • 2023年最新のマンション価格推移
  • マンション売却にベストなタイミング
  • マンションを高く売却するためのポイント
「マンションを売りたい」と悩んでいる方へ
  • 「何から始めたらいいか分からない方」は、まず不動産会社に相談を
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1.【2023年最新】マンション価格推移

1.【2023年最新】マンション価格推移

2023年最新のマンションの価格推移は、以下のとおりです。

2023年最新のマンションの価格推移

出典:国土交通省.”不動産価格指数(令和5年6月第2四半期分)”.(参照2023-11-27)

国土交通省が2023年9月末に公表した最新の「不動産価格指数(令和5年6月第2四半期分)」によると、2018年と2020年頃に一時的な下落はありますが、戸建住宅などに比べてマンションの売却額が明らかに上昇しているのがわかります。

2008年のリーマンショックから、2011年の東日本大震災までは価格が停滞気味でしたが、2013年から急激に上昇し、2023年は過去最高の水準を保っています

しかし、マンションなどの不動産は、金利動向や社会情勢に大きく影響されるため、いつまで価格上昇が続くかは不透明です。そのため、マンションの売却を検討しているのであれば、売却価格が上昇傾向にある今が売り時と言えるでしょう。

1-1.新築マンションの平均価格の推移

首都圏・近畿圏における直近20年の新築マンション一戸当たりの平均価格の推移は、以下のとおりです。

首都圏・近畿圏 20年間の新築マンションの平均価格推移

一般社団法人不動産協会.”日本の不動産業”.(参照2023-11-27)」をもとに、HOME4Uが独自に作成

上記の新築マンション1戸当たり平均価格の推移をみると、首都圏・近畿圏ともに新築マンションの価格が上昇しているのがわかります。

特に、2018年〜2022年の5年間は価格が上昇傾向にあり、首都圏の2018年の新築マンションが5,871万円なのに対し、2022年が6,288万円と400万円以上の差があります。

また、注目すべき点は、2022年の首都圏の新築マンションがバブル期の平均価格(6,123万円)を上回っていることです。

1-2.中古マンションの平均価格の推移

首都圏における中古マンションの平均価格の推移は、以下のとおりです。

中古マンションの平均価格の推移

東日本不動産流通機構.”首都圏不動産流通市場の動向(2022年)”.REINS TOWER.(参照2023-11-27)」をもとに、HOME4Uが独自に作成

具体的な価格は、以下のとおりです。

  平均価格
2012年 2,500万円
2013年 2,589万円
2014年 2,727万円
2015年 2,892万円
2016年 3,049万円
2017年 3,195万円
2018年 3,333万円
2019年 3,442万円
2020年 3,599万円
2021年 3,869万円
2022年 4,276万円

東日本不動産流通機構.”首都圏不動産流通市場の動向(2022年)”.REINS TOWER.(参照2023-11-27)」をもとに、HOME4Uが独自に作成

東日本不動産流通機構(レインズ)が公表している首都圏不動産流通市場の動向(2022年)によると、中古マンションも新築マンションと同様に価格が上昇していることがわかります。

2013年〜2021年は約100万円〜200万円ずつ上昇しているのに対し、2021年〜2022年には400万円以上の急激な価格上昇が確認できます。5年前の2018年の3,333万円と2022年の4,276万円を比較しても、30%近い大幅な上昇です。

そのため、今後も中古マンションの価格は上昇すると考えられます。

2.マンション価格が高騰している理由

2.マンション価格が高騰している理由

マンション価格が高騰している理由は、以下のとおりです。

  • 長く続く低金利
  • 建築資材・人件費の価格高騰
  • 新型コロナをきっかけとした住み替え需要の増加

価格が上昇している原因を理解しておくと、今後の売却計画が立てやすくなるので確認しておきましょう。

2-1.長く続く低金利

長く続く低金利によって、マンション価格は上昇傾向にあります。

2013年の日銀の金融緩和によって、住宅ローンの金利は低い水準を保っています。低金利のため、マンションを購入する方が増えて、需要に伴いマンション価格も高騰しているのです。

金利が落ち着いており、安心して住宅ローンを組める時期なので、マンションに人気が集まっていると言えます。

2-2.建築資材・人件費の価格高騰

建築資材・人件費の価格高騰も、マンションの価格が上昇している原因です。

建築資材は、2015年〜2020年までは比較的緩やかな上昇傾向にありましたが、2021年に一気に価格が上昇しました。理由は、ウッドショックや円安による輸入価格高騰、社会情勢による燃料価格の上昇などが挙げられます。

2023年現在は、上昇傾向が落ち着いてはいるものの、安心できない状況は続くでしょう。

一方で人件費高騰の背景は、建築就業者や建築技能者が年々減少しており、良い人材を雇うには給与水準の引き上げが必要なため、コストがかかることが原因として挙げられます。

また、建築就業者は一定のスキルが必要なので、コストだけでなく育成にかかる時間もかかり、今後も人件費の高騰は続くと考えられます。

2-3.新型コロナをきっかけとした住み替え需要の増加

新型コロナをきっかけとした住み替え需要の増加も、マンションの価格が高騰している理由です。

リモートワークを推奨する企業が増えたことで、より快適な住環境を求める方が増加し、マンション需要が高まったと考えられます。

リモートワークに伴い、仕事部屋の確保や仕事内容によっては機材の準備が必要です。その際に、賃貸であれば部屋をリフォームしたり、リノベーションしたりすることは難しいでしょう。

快適なリモートワークを実施するためにも、カスタマイズしやすいマンションを購入する方が増加し、需要が高まったことが価格高騰の要因の1つです。

3.マンションを売却するベストタイミングを判断するポイント

3.マンションを売却するベストタイミングを判断するポイント

マンションを売却するベストタイミングを判断するポイントは、以下のとおりです。

  • 築年数
  • 金利動向
  • 社会情勢
  • 購入需要が高まる時期

4つのポイントを理解して、スムーズな売却活動を進めましょう。

3-1.築年数

築年数が浅いほど、マンションの売却価格が高く、成約率が高い傾向にあります

新築〜築10年程度であれば、市場での需要が高く売却しやすい傾向にありますが、築11年を過ぎたあたりから、マンションの売却価格は下落していきます。

築年数が経過したマンションが売却しにくいのは、修繕費用の負担が大きくなることや、旧耐震基準で建築された場合は倒壊リスクがあるなどが挙げられ、買い手が敬遠しやすいのが現状です。

なるべく築年数が浅い時期に売却し、売れ残りを回避しましょう。

3-2.金利動向

マンションの売却価格は、金利動向に大きく影響されます。金利が低いと住宅ローンが組みやすくなり、買い手が増えてマンションを高値で売却できる可能性が上がります

欧米諸国では、大幅な金利の値上げが行われており、日本でも固定金利が上昇傾向にあります。一方、変動金利は2023年9月時点で0.5%を切る低い状態を推移しています。

そのため、今後大きな政策変更がない限り、しばらくは住宅購入の動きは活発に続くと考えられます。

3-3.社会情勢

マンション売却を判断するポイントとして、社会情勢に注目することも大切です。

新型コロナウイルスや東京オリンピックなどの影響により、マンションの売却価格は変動しました。また、マンション価格だけでなく、土地の価格や建材、人件費なども変化し、様々な要因が重なり売却価格に影響を及ぼします

最新のニュースを取り入れ、情報収集に努めることで、マンション売却のタイミングを逃がすことが減ります。

3-4.購入需要が高まる時期

マンションの売却には、購入需要が高まる時期があります。

1年を通して、新生活シーズンの2月〜3月頃が最も購入需要が高まる時期です。マンション売却の取引が多い時期は、値引き交渉される確率も低くなるので、高値での売却に期待できます。

また、早期で売却できる可能性も高くなるので、できる限り購入需要の高い時期に売却することがおすすめです。

4.マンションの売却にベストなタイミングはいつ?

4.マンションの売却にベストなタイミングはいつ?

マンションの売却にベストなタイミングを、以下の5つの観点から解説します。

  • 金利動向
  • 築年数
  • 社会情勢
  • 購入需要が高まる時期
  • 早期売却を目指すなら買取も検討する

タイミングを見極めて、高値での売却を成功させましょう。

4-1.金利動向

2023年現在、マンションを売却するなら変動金利が低い今が売り時と言えます。

なぜなら、低金利が続いている今であれば、買い手がマンションを購入しやすく、購入希望者が増えるため、早く高値で売却できる可能性が上がるためです。

2022年12月の日銀金融政策決定会合では、長期金利の上限と下限を0.25%〜0.5%に引き上げられ、住宅ローンの固定金利が上昇しました。今後は買い手が減少するかと思われましたが、2023年4月に植田日銀新総裁が金融緩和の継続を発表したため、変動金利に限っては低金利を維持しています。

しばらくは変動金利が上昇する可能性は低いと考えられるので、今が売り時と言えるでしょう。

4-2.築年数

築年数が10年〜20年以内のマンションだと、売却しやすいのでおすすめです。

なぜなら、新築や築浅だと価格が高すぎて売れにくいこともあり、築20年以上のマンションだと売却価格と成約率が急激に下がるためです。

また、一般的にマンションは、12年程度の周期で大規模修繕が行われます。大規模修繕後のマンションは、点検や補修が済んでいるので、安心感を与えるだけでなく、費用を抑えられるため買い手が見つかりやすい傾向があります。

売却額や成約率が低下する前のタイミングで売却して、マンションを高値で売りましょう。

4-3.社会情勢

社会情勢について、2023年5月に新型コロナウイルスが季節性インフルエンザと同等の5類に引き下げられたことで、マンション売却を考えるタイミングになったと言えます。

新型コロナウイルスの影響で、収入が不安定になった方も大勢おられます。ローンを組んで購入しても、収入が減少しローンの支払いが困難になるのではないかと、マンション購入を躊躇した方も多いでしょう。

しかし、新型コロナウイルスが収束傾向にある現在は、今後感染が拡大しても緊急事態宣言などの社会活動を制限させる政策が発表される可能性は低いです。そのため、ローンを組んでマンションを購入する方が増加すると考えられます。

新型コロナウイルスが落ち着き、買い手が増えている今の状況が、マンションの売却を検討する良いタイミングと言えます。

4-4.購入需要が高まる時期

前述しましたが、マンションの購入需要が高まる時期は、新生活シーズンの2月〜3月頃です。

次いで、9月〜11月頃も転勤シーズンなので、購入需要が高い傾向にあります。

一方で、不動産売却の取引が少ないのは8月頃です。8月頃は気温が高く、天候が不安定なこともあり、買い手の活動意欲が下がります。

多くの購入希望者を集めて、高値での売却を成功させるためにも、購入需要が高まる2月〜3月頃を狙って、売却計画を立てましょう。

4-5.早期売却を目指すなら買取も検討する

早期売却を目指すなら、買取も検討するのがおすすめです。

買取とは、一般の買主を探す「仲介」と違い、不動産会社が直接物件を買い取ってくれる方法のことです。仲介手数料が発生せず、短期間での売却に期待できます。

注意点として、売却額が仲介と比べて、相場の7割程度の価格で取引される可能性があります。仲介での売却活動が思い通り進んでいない場合や、素早く現金化したい際は、買取を検討するのがおすすめです。

不動産買取で売却するなら、一括査定サイト「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」を使って査定を依頼するのがおすすめです。

HOME4Uマンションプライスの売却査定

運営実績20年の「不動産売却 HOME4U」なら、マンションを売るための的確なアドバイスをしてくれる不動産会社も見つかります。

買取を希望される方は、問い合わせの際、備考欄に「買取希望」であることを記入することで、買取を目的とした査定を受けられます。

不動産売却 HOME4U」では家の所在地や広さなど必要最低限の情報を入力するだけで、最大6社の不動産会社から、査定価格をまとめて取り寄せることができます。

マンション売却を検討されている方は、ぜひ「不動産売却 HOME4U」を利用しましょう。

5.マンションを高く売却するためのポイント

5.マンションを高く売却するためのポイント

マンションを高く売却するためのポイントは、以下のとおりです。

  • 築20年以内に売却する
  • 売却スケジュールに余裕を持つ
  • 複数社に査定を依頼する

焦って安い価格で売却しないためにも、3つのポイントを理解しておきましょう。

5-1.築20年以内に売却する

築20年以内に売却することで、高値での売却に期待できます

マンションの価格は、築20年を超えたあたりから急激に下落します。

築20年を超えたマンションの買い手が減少する理由は、建物の老朽化により修繕費用がかかったり、住宅ローン控除が利用できなかったりする可能性があるからです。

少しでもマンションを高く売却したいのであれば、築20年以内の売却をおすすめします。

5-2.売却スケジュールに余裕を持つ

売却スケジュールに余裕を持つことで、焦って値引きすることが減ります。

一般的に、マンション売却にかかる期間は、3ヶ月〜6ヶ月程度と言われており、不動産会社を選ぶ準備期間も含めると、1年程度かかる場合もあるでしょう。

マンション売却は、不動産会社の選定から販売活動、売買契約の締結や引き渡しなど、多くのステップがあります。時間に余裕がなく、急いで売りたいと感じると、価格を下げてでも売却したいと考えるかもしれません。

高値での売却を成功させるためには、事前にマンション売却の流れを把握して、スケジュールに余裕を持って計画的に進めることが大切です。

5-3.複数社に査定を依頼する

複数社に査定を依頼すると、高値での売却に期待できます。

複数社に査定依頼することで、マンションの相場感を把握できるだけでなく、高く売却してくれる不動産会社を見つけやすいです。

不動産会社によって査定方法が異なるため、1社のみの査定だと売却価格が安いのか高いのか判断できません。不動産会社によっては数百万円以上の価格差が出るので、複数社から比較しなければ、損をする可能性があります。

高値での売却を成功させるためにも、最低3社以上社からは査定を依頼するとよいでしょう。

まとめ

2023年最新のマンション価格の推移や、売却のベストなタイミングなどについて解説しました。2023年現在は、マンションの価格が上昇しており、変動金利も最低水準で買い手が多く存在するため、売却するなら今が売り時と言えます。

ただし、マンションの価格は、社会情勢や金利動向に大きく影響されるため、今後も世の中の動きを注意深く観察する必要があります。

マンションを高値で売却したい方は、「不動産売却 HOME4U」を使って信頼できる不動産会社を見つけるところから始めましょう。マンションを売却する際は、売却スケジュールに余裕を持たせ、複数社に査定依頼することがおすすめです。

時間に余裕があれば、安い価格で焦って売却する必要なくなり、複数社に依頼することで、信頼できる不動産会社を見つけられて、高値で売却できる可能性が上がるでしょう。