更新日:2024.04.15 不動産売却の授業, 不動産売却の基礎講座 築1年の家を高く売却するためのポイント!売却の流れも解説 築1年の物件の売却では、売却価格や売却の流れなど、気になる点がたくさんあります。購入したばかりで住宅ローンもほとんど残っている場合「なるべく高く売却したいけど可能なのだろうか?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。 この記事では、築1年の物件の売却を検討している方に向けて、築1年の物件を高く売るためのポイントや売却の流れをわかりやすく解説します。最後まで読むと、家を高く売るために賢く売却活動を行えます。 家の売却について基礎から詳しく知りたい方は『家を売る完全ガイド』も合わせてご覧ください。 「家を売りたい」と悩んでいる方へ 「何から始めたらいいか分からない方」は、まず不動産会社に相談を 「不動産一括査定」で複数社に査定依頼し、”最高価格”を見つけましょう 「NTTデータグループ運営」のHOME4Uなら、売却に強い不動産会社に出会えます 完全無料一括査定依頼をスタート Contents1.築1年で売却する理由とは?1‐1.ライフスタイルの変化1‐2.イメージしていた物件と違った1‐3.生活環境のトラブル2.築1年の物件を売却するメリットは売却価格2‐1.築年数が浅いほど高値で売却が可能2‐2.築1年を超えると新築扱いにならない3.築1年の家を高く売却するためのポイント3-1.早く売却する3-2.内覧準備に力を入れる3-3.売却理由を買主に伝える3-4.複数の不動産会社に査定してもらう4.築1年の家を売却する流れ4-1.自分で相場を調べる4-2.不動産会社に査定を依頼する4-3.媒介契約を結ぶ4-4.販売活動を始める4-5.売買契約を結ぶ4-6.残代金の支払いと物件の引き渡し4-7.確定申告をする5.築1年の家を売却する際の注意点5-1.住宅ローンを完済しないと売れない5-2.購入してから短期間での売却は税率が高い5-3.一度住んだ家は「中古」扱いになるまとめこの記事のポイント 1.築1年で売却する理由とは? 買ったばかりの家でも、ずっと住み続けられるとは限りません。転勤やトラブルなど、何らかの理由で築1年の家を手放す方もいます。築1年のマイホームを売却する際によくある理由は以下の3点です。 ライフスタイルの変化 イメージしていた物件と違った 生活環境のトラブル 心当たりのある方や「本当に売ってもいいのか」売却を悩んでいる方は参考にしてください。 1‐1.ライフスタイルの変化 築1年で売却する理由として、家族のライフスタイルの変化があります。 住宅購入後のライフスタイルの変化として多いのが、転勤や出産、子育てなどがあります。家を購入した後で、急に転勤が決まってしまったり、出産により子供が増えたことで、部屋が足りなくなったりすることも考えられるでしょう。 その他、築1年の家を売る理由には、離婚や病気などのアクシデントもあります。 結婚を機にマイホームを購入しても、その後すぐに離婚してしまった場合、家の売却を考えなければいけないケースもあります。特に、夫婦共有名義の家は、離婚後の返済トラブルを避けるためにも売却がおすすめです。 また、住宅ローンの返済始まったばかりなのに、ローン契約者が重い病気になればローンの返済ができなくなります。団体信用生命保険(団信)に入っていない場合は、家計のために家を売却することも間違いではありません。 1‐2.イメージしていた物件と違った 購入した新築物件が、イメージしていた物件と違うといったことで売却を検討する方もいます。 間取りや家の仕様、周辺環境などを事前に確認せず購入してしまったというケースです。結果的に、実際に住み始めてから、イメージしていた物件と違うと感じ、売却を考えてしまうようです。 また、住宅が建築されておらず土地だけの状態、いわゆる青田売りで購入した場合には、実物をみていないので、よりイメージとの乖離が起きやすいです。 マイホームは、ライフスタイルの基盤となる存在です。イメージと違う家に住むのはつらいことなので、築1年の家を手放してでも住み替えを考える理由になります。 1‐3.生活環境のトラブル 築1年で住宅を売却する理由として、生活環境のトラブルもあげられます。 「イメージしていた物件と違った」という理由と似ていますが、実際に暮らしてみないと分からかったトラブルで、売却を考えざる負えない状況になるケースです。例えば、近隣住民のことや近所の騒音などがあげられます。 周りのトラブルに巻き込まれてしまうと、たとえ新築でも住み続けるのは難しいでしょう。 2.築1年の物件を売却するメリットは売却価格 築1年の物件を売却するメリットは、購入時の価格に近い高値になる売却価格にあります。築1年の物件は「中古物件」ですが、売却価格が高くなる理由は以下の通りです。 築年数が浅いほど高値で売却が可能 築1年を超えると新築扱いにならない それぞれ詳しく解説しますので、参考にしてください。 2‐1.築年数が浅いほど高値で売却が可能 日本の住宅は、築年数が浅いほど物件の価値は高く評価されます。 国土交通省の「中古住宅流通、リフォーム市場の現状|国土交通省」によると、築年数が経過するにつれて、物件の価格は下がることが分かっています。 出典:中古住宅流通、リフォーム市場の現状|国土交通省 購入後してから1年経っていない物件であれば、元値の9割近い価格で売却できる傾向があるので売却による損失を減らせます。 また、土地や建物に付加価値があれば、元の値段とあまり変わらない値段で売ることも可能です。高く売りたい場合は、周辺地域の値動きや自宅のアピールポイントに注目してみましょう。 2‐2.築1年を超えると新築扱いにならない もしも、築1年を超えてしまうと新築扱いにならなくなるので、なるべく早く築1年以内で売却すると高く売れる可能性があります。 物件は、誰も住まず、築1年未満であれば、「新築」物件扱いをされます。1年以上経ったり、一度でも住んでしまったりすると「中古」物件になるので、注意が必要です。新築物件の方が、売主にも買主にもメリットがあり、需要もあるので高く売れやすいでしょう。 買主のメリットとしては、住宅の設備が最新であったり瑕疵担保責任を問える期間が長かったりという点があげられます。また新築物件への需要の高さから、高額で購入してもらいやすいので売主としてもメリットがあります。 築1年以内であれば、「新築」物件として売却でき、メリットがあると覚えておきましょう。 3.築1年の家を高く売却するためのポイント 築1年の家を高く売るためのポイントは、4つあります。 早く売却する 内覧準備に力を入れる 売却理由を買主に伝える 複数の不動産会社に査定してもらう 家は築年数によって価格が下がっていく傾向があります。できるだけ高く売るには、早く手放すことも大切ですが、早く売却するための工夫が必要です。築1年の家を高く売るポイントについて、順番に解説します。 3-1.早く売却する 築1年の家を高く売りたいなら、なるべく早く売却することが重要です。 前章で紹介した通り、家は時間が経つにつれて価格は下がります。築年数1年未満でも、一度でも人が住んでしまえば新築物件としては売れません。もし人が住んでいなかったとしても、建ててから1年経てば「新築」ではなくなります。(「住宅の品質確保の促進等に関する法律第一章第二条2項」より) 時間の経過による値下がりを防ぎたいなら、スピードが勝負です。 また、不動産の売却では、2月や3月がベストタイミングと言われていますが、築1年の住宅を売却する際はなるべく早く売り出した方がいいので、タイミングよりもスピードを取りましょう。 高く早く売るためには、一括査定サービスを使い複数の不動産会社に査定してもらうことをおすすめします。HOME4Uの一括査定サービスなら、24時間インターネットから申し込みができるため、スピーディーな売却活動が可能です。 【無料】一括査定依頼スタート 3-2.内覧準備に力を入れる 販売活動の中でも、特に内覧準備には力を入れましょう。物件を高く買ってもらうためには、購入希望者に気に入ってもらう必要があります。そのためには、内覧時の印象を良くすることが大事です。 内覧準備を行う際のポイントは、以下の項目を参考にしてください。 掃除や片付けをしておく 不要な家具は減らしておく 室内の匂い対策をしておく 購入時の資料を準備しておく 内覧時には室内の電気をすべてつける 内覧では、室内の第一印象は特に重要です。部屋の照明をすべてつけ、明るい印象にしておきましょう。室内の掃除はもちろんのこと、匂い対策や不要なものを置かないように気を付けてください。 購入希望者が物件の隅々まで確認できるように、掃除や片付けをして配慮しておくことが大切です。 また、購入希望者からの質問に迅速に答えられるように、物件の魅力や詳細をまとめた資料を準備しておきましょう。 購入希望者はお部屋の印象だけでなく、売主との関係性も重要視しています。購入後にトラブルがおきないかを心配しますので、内覧時に売主が誠実に対応してくれることで、購入意欲も高まります。 内覧は、購入希望者の意思決定に関与する重要なイベントです。物件を早く、高く売るために念入りに内覧の準備を行ってください。 3-3.売却理由を買主に伝える 築1年の物件を購入しようとする買主は「築1年なのに売却するのは、誰にも言えない重大な理由があるのでは?」と不安に思うものです。 1年しか経っていないのになぜ売却をするのか、という売却理由をしっかり買主に伝えるようにしましょう。 物件を売るときに瑕疵(不具合)を隠して売ることは許されないのですが、瑕疵には雨漏りなどの物理的な瑕疵だけではなく、心理的な瑕疵も含まれます。 家で誰かが亡くなった場合や、近隣トラブルがある場合は、買主に正直に伝えなければなりません。 売却後に瑕疵が発覚した場合「契約不適合責任」を問われ、契約解除や損害賠償請求をされるケースもあります。 そのため、売主の方から嘘偽りなく、売却理由を買主に伝えることが大事です。 買主の不安を解消することは、物件の購入意欲が高まるだけなく、売主の好感度アップにもつながります。 3-4.複数の不動産会社に査定してもらう 築1年の家を高く売るためのポイントとして、不動産査定は複数の会社にしてもらいましょう。 不動産の査定額は、築年数やエリア、家の規模、土地の面積、周辺環境など、さまざまな要因を総合的に加味して算出されます。また、不動産会社の担当者の知識や経験にも左右されるので、必ずしも同じような査定額になるわけではありません。 ですので、不動産査定を依頼する会社を1社に絞ってしまうと、比較することもできず、適正価格がわかりません。そのため、複数の不動産会社に査定を申し込みます。 複数の会社に不動産査定を依頼する際は、一括査定サイトを使うと便利です。一括査定サイトでは、エリアなどのかんたんな情報を入れるだけで、複数社から同時に査定してもらえます。 一括査定サイトでおすすめなのが「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」です。 「不動産売却 HOME4U」は、一括査定サイトとして20年以上運営しており、55万件以上の不動産査定をしてきた実績があるので、安心して査定を依頼することができます。 物件の住所や物件の間取りなど、資料を調べなくてもわかる情報を入力するだけで最大6社から査定価格を取り寄せられます。なるべく早く売却に進みたいと考えている人は、この機会にまずは「不動産売却 HOME4U」をご活用ください。 4.築1年の家を売却する流れ 築1年の家を売却する流れは、大きく7つに分けられます。築浅物件だからといって、ほかの中古物件の売却と手順は変わりません。 順番にわかりやすく説明します。 4-1.自分で相場を調べる 不動産会社に査定を依頼する前に、自分で相場調査を行います。 家の売却を成功させるために大事なことは、適正価格で売り出すことですが、不動産会社の査定が適正かどうかは、自分自身で相場を知っておかないと判断できません。 自分で相場を調べられる、おすすめの3つのサイトをご紹介します。 サイト 特徴 レインズマーケットインフォメーション 築年数や間取りなどの不動産の条件において、類似した不動産の成約事例を調べられる。 不動産情報ライブラリ 実際の不動産の取引価格だけではなく、地価公示も調べることが可能。地価公示とは、国土交通省の土地鑑定委員会が、適正な土地価格の指標にするために決めている価格のこと。 中古住宅HOME4U 実際に売りに出されている家の価格がわかる。地域別に検索可能で、駅からの距離や間取り、広さなど物件の条件がわかりやすく、自宅と比較しやすい。 4-1-1.レインズマーケットインフォメーションとは 不動産流通機構が運営するレインズは、国土交通大臣から指定を受けているサイトです。物件の成約価格や取引された内容などをまとめています。 レインズマーケットインフォメーションの使い方は以下の通りです。 トップページで、「都道府県」と「地域」を選択 次に「追加条件検索」のところで、築年数など分かる範囲で入力 4-1-2.相場を調べるときの注意点 一戸建には、まったく同じ条件の物件がありません。同じ地域でも、築年数が違う、間取りが違うなど、物件ごとの個性があるため成約価格も異なります。 レインズや土地情報システム、中古住宅HOME4Uなどのサイトを使って相場を調べるときは、自分の家と条件が近いものを参考にすることがポイントです。 相場の調べ方に関する詳しい内容は、以下の記事をご覧ください。 【2024年3月調査】最新の家売却相場はいくら?相場の調べ方と築年・エリア別の動向 家を売る際には、「所有物件がいくらくらいで売れるのか」という相場を知っ 家の売却相場の調べ方!築年数で変わる相場と失敗しないための5つのコツ 家を売却する際にまず行うことは「家がいくらで売れるのか」相場を調べるこ 4-2.不動産会社に査定を依頼する 不動産相場を自分で調べた後は、不動産会社に査定依頼をします。 査定依頼には「簡易査定」と「訪問査定」の2種類があります。簡易査定は、物件の築年数や土地の面積、エリアなどの情報から簡易的に査定額を算出する方法です。 対して訪問査定は、簡易査定をもとに、担当者が実際に現地を確認して査定額を算出する方法です。 マイホームの価値を正しく知るためには、簡易査定だけでなく、訪問査定も受けることをおすすめします。訪問査定では、資料だけではわからないアピールポイントを見つけてもらうこともできるかもしれません。不動産のプロである不動産会社に、自宅をじっくり見てもらってください。 査定に関する詳しい内容は以下の記事をご覧ください。 不動産の訪問査定内容と申し込み時に注意すべき8つのポイント 不動産を売却しようかと考えたとき、「いくらくらいで売れるのかな?」に応 4-3.媒介契約を結ぶ 査定結果や不動産会社の対応を見て、マイホーム売却のパートナーになってもらう不動産会社を決めたら、不動産会社と媒介契約を結びます。 媒介契約とは、不動産仲介会社と売主の間で、不動産売買の仲介をしてもらう際に結ぶ契約です。媒介契約には、以下の3種類があるのでそれぞれの特徴を確認してみてください。 一般媒介契約 専任媒介契約 専属専任媒介契約 複数社との契約 可能 不可(1社のみ) 不可(1社のみ) 買主を自分で見つけること 可能 可能 不可 売主への報告頻度 報告の義務なし 2週間に1回以上 1週間に1回以上 レインズへの登録義務 報告の義務なし 7日以内に登録 5日以内に登録 初めての不動産売却で、不動産会社からマメに連絡がほしい場合は専属専任媒介契約がおすすめです。不動産会社と媒介契約を結んだら、いよいよ販売活動が始まります。 不動産会社と契約をすれば、個人売買と違い仲介手数料が発生しますが、複雑な手続きを自分で行う必要がないというのはメリットです。 売却のトラブルを避けたい方は、できるだけ不動産会社と契約して売却を進めましょう。 媒介契約の詳しい特徴やメリット・デメリットについては、以下の記事をご覧ください。 【図解】一般媒介契約のメリット・デメリットとおすすめの人 一般媒介契約は、複数の不動産会社に売却の仲介依頼ができる契約方法です 4-4.販売活動を始める 媒介契約が完了したら販売活動を開始します。販売活動では、主に不動産会社が不動産サイトに登録をしたり、チラシを配ったりします。 売主は、販売活動ですることは特にありませんが、内覧希望者が出てくる可能性があるので、いつでも内覧できるように掃除や片付けをしておきましょう。 また、築1年の住宅の場合は、汚れは目立たないかもしれませんが、購入希望者が気持ちよく見学できるように丁寧に対応するようにしましょう。 4-5.売買契約を結ぶ 販売活動を通して、買主が見つかれば売買契約を締結できます。購入希望者が現れて、金額面や条件面でお互い納得をしたら不動産売買契約を結びます。 売買契約では、不動産仲介会社に間に入ってもらい、契約書の確認と押印をするという流れです。またこの時に、買主から契約手付金を受領します。売主としては、この時点で、不動産会社へ仲介手数料の50%を支払うので、まとまったお金を用意しておきましょう。 4-6.残代金の支払いと物件の引き渡し 物件の引き渡しは、売買契約を締結してすぐには行われず、約1ヵ月で引き渡しが完了します。 売買契約を締結してから、所有権移転などの手続きや買主が住宅ローンを利用する場合には、銀行とのやりとりで、1ヵ月ほど時間がかかります。決済と物件の引き渡しが完了すると、買主の所有物になるので、売主は決済までに引っ越しを済ませましょう。 4-7.確定申告をする 家を売却した後、忘れてはいけないのが確定申告です。不動産を売却すると、譲渡所得が発生します。 譲渡所得とは、土地や建物などの不動産や資産を譲渡した際に発生する所得のことです。譲渡所得税は、以下の計算式で算出します。 譲渡所得 = 譲渡価額 − 所得費 − 譲渡費用 譲渡所得を計算して、利益が出たら税金がかかり、損失が発生すれば税金はかかりません。 もし利益が出たとしても、「3,000万円の特別控除」などの特例があるので、譲渡所得がプラスになることは少ないでしょう。注意点として、「3,000万円の特別控除」を利用した際は、たとえ譲渡所得がマイナスでも確定申告が必要です。 不動産売却のより詳しい流れは、以下の記事をご覧ください。 【初めての家の売却】基本の流れ7ステップ|相場の下調べから確定申告まで解説 「初めての家の売却で、何から始めたらいいのかわからない。」 ほとんど 5.築1年の家を売却する際の注意点 築1年の家を売却する際の注意点には、以下の3つがあります。 住宅ローンを完済しないと売れない 購入してから短期間での売却は税率が高い 一度住んだ家は「中古」扱いになる それぞれについて、詳しく解説します。 5-1.住宅ローンを完済しないと売れない 住宅を売却する際に、住宅ローンが残っていると売却できないので、注意が必要です。 住宅を購入する際に住宅ローンを活用する方も多いですが、築1年以内であれば、借り入れをしたほとんどの方が完済できていないと考えられます。 そして、住宅ローンを組む際は金融機関が抵当権を設定するので、ローンを完済しないと抵当権を抹消できない仕組みです。 抵当権がついた状態では売却できませんが、住宅ローンが残っている状態でも売りに出すことは可能です。ですので、売却後に売却資金を住宅ローンの返済に充てて、その後抵当権を抹消すれば問題はありません。 しかし、物件の売却額で、住宅ローンや仲介手数料、抵当権抹消費用などの全ての費用を賄うことは難しいでしょう。 土地相場が高騰している場所であれば、物件の売却額で賄えるかもしれませんが、多くの場合で査定額をもとに自己資金を用意することになります。 5-2.購入してから短期間での売却は税率が高い 築1年以内の住宅売却では、売却して得た譲渡所得に対する税率が高くなるという注意点があります。 譲渡所得税は、不動産売却をした際に発生する譲渡所得に対してかかる税金で、売却した年の1月1日での保有期間によって税率が異なります。 保有期間 区分 税率 保有期間が5年超 長期譲渡所得 譲渡所得に対して20.315%(所得税と復興特別所得税で15.315%+住民税5%) 保有期間が5年以下 短期譲渡所得 譲渡所得に対して39.63%(所得税と復興特別所得税で30.63%+住民税9%) こちらの表を参考にしてもらうと分かるように、築1年以内の住宅は短期譲渡所得にあたり、39.63%の譲渡所得税がかかります。 譲渡所得については、4章「1年の家を売却する流れ」で詳しく解説しています。 5-3.一度住んだ家は「中古」扱いになる たとえ築1年以内の住宅でも、一度でも住んでしまうと「中古」物件扱いをされてしまうので注意が必要です。 国土交通省の「住宅の品質確保の促進等に関する法律(第二条第2項)」に、以下のように新築住宅の定義が記載されています。 この法律において「新築住宅」とは、新たに建設された住宅で、まだ人の居住の用に供したことのないもの(建設工事の完了の日から起算して1年を経過したものを除く。)をいう。 出典:「住宅の品質確保の促進等に関する法律(第二条第2項)」|国土交通省 このように、「新築」物件と「中古」物件は明確に定義づけされています。 自分が住んでいる家を売る場合は、たとえ築1年でも「中古物件」を売るという認識で売却活動に臨んでください。周辺の地価が上がりでもしない限り、新築物件と同じ価格がつくことはほとんどありませんので注意しましょう。 中古物件は、時間の経過とともに査定額は下がっていきます。 築1年でも家を売りたくなったら、物件の価値をできるだけ下げないように、丁寧に家を使うことが査定額をキープするコツです。 また、できる限り早く、不動産会社の査定を受けて家を売却しましょう。 【無料】一括査定依頼スタート まとめ 今回は、築1年の住宅を売却する際のポイントや流れ、注意点を解説しました。築1年で売却するとなると、住宅ローンが残っている人が多く、金銭面で不安を抱えている人も多いでしょう。 そこで、大切なのは、なるべく早く売却するということです。築1年であれば、新築物件とあまり変わらない価格で売却できる可能性もあります。売却を検討している人は、本記事を参考に売却活動を進めてみてください。 築1年の家を売りたい方は、HOME4Uの一括査定サービスがおすすめです。HOME4UはNTTデータグループによる20年以上の実績があり、個人情報の保護も行っています。 一括査定サービスというと、たくさんの不動産会社から連絡が来るイメージがありますが、HOME4Uは最大6社まで、自分で選んだ不動産会社から連絡が来ます。 また、全国に対応しているため、地元に強い不動産会社を探すことも可能です。査定は無料なので、家を売りたい方はぜひご活用ください。 【無料】一括査定依頼スタート この記事のポイント 築1年の家を売却する理由は? 築1年で家を売却する理由は以下の通りです。 ライフスタイルの変化 イメージしていた物件と違った 生活環境のトラブル 詳しくは「1.築1年で売却する理由とは?」をご覧ください。 築1年の家を高く売るポイントは? 築1年の家を高く売るためのポイントは以下の通りです。 早く売却する 内覧準備に力を入れる 売却理由を買主に伝える 複数の不動産会社に査定してもらう 詳しくは「3.築1年の家を高く売るためのポイント」をご覧ください。 築1年の家を売る時の流れは? 築1年の家を売却する流れは以下の通りです。 自分で相場を調べる 不動産会社に査定を依頼する 媒介契約を結ぶ 販売活動を始める 売買契約を結ぶ 残代金の支払いと物件の引き渡し 確定申告をする 詳しくは「4.築1年の家を売却する流れ」をご覧ください。 Facebook twitter feedly