マンションを匿名査定する方法│注意点やメリット・デメリットも解説

マンションを売却したい場合、はじめに「いくらで売れるのか」を査定してもらう必要があります。

査定方法は「一括査定(机上査定ともいいます)」をはじめ、いくつか種類がありますが、なかでも「匿名査定」は、個人情報を入力せずに簡単な基本情報の入力だけで査定額を出せます。そのため、不動産会社からの営業電話を受ける心配がないというメリットがあります。一方で、査定結果の精度が低い、査定結果についての悩みや疑問を、直接不動産会社に相談できないなどのデメリットもあります。

この記事では、匿名査定のメリット・デメリットとともに利用時の注意点についても紹介します。

「マンションを売りたい」と悩んでいる方へ
  • マンションを売りたいけど、どうしたらいいか分からない方は、まず不動産会社に相談を
  • 「不動産一括査定」なら複数社に査定依頼でき”最高価格”が見つかります
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1.マンションの匿名査定とは?

マンションの匿名査定とは?

マンションの匿名査定とは、個人情報を入力せずに匿名で不動産価値を査定できるサービスです。AIデータを基に査定するためAI査定と呼ばれることもあります。

登録する情報は、物件の住所や面積、間取りなどのマンションの階数、築年数などの基本情報のみです。類似する物件の売買実績などをもとにして、マンション売却の査定額を算出します。所有するマンションのアバウトな金額を知りたい際に利用すると便利です。

査定方法は、サイトによって異なりますが、主に下記の2つです。

  • 入力情報をもとに査定を行う
  • AIがビックデータを利用して査定を行う

2.マンション査定で匿名査定を利用するメリット

マンション査定で匿名査定を利用するメリット

マンションの匿名査定は、匿名である利点を生かしたメリットがあります。匿名査定の主なメリットは以下の3つです。

  • 個人情報を入力する必要がない ※メールアドレスが必要なサイトもある
  • 査定額をすぐに知ることができる
  • しつこい営業電話の心配がない

これら、3つのメリットについて詳しく紹介します。

2‐1.個人情報を入力する必要がない

匿名査定の場合、詳細な個人情報を入力する必要がありません。

通常のマンション査定では、氏名や年齢、電話番号などの連絡先と複数の個人情報を入力する必要があります。査定会社によっては勤務先や現在の年収、家族構成などさらに詳しく情報を入力するケースもあります。

多くの個人情報を入力する行為に抵抗感を覚える方も少なくないでしょう。この点、匿名査定は、個人を特定する情報は入力しないため、個人情報が漏洩するリスクをおさえることができます。ただし、メールアドレスが必要となるサイトもあるため留意しておきましょう。

また、少ない入力項目のみでかんたんに査定ができるため、短時間で簡易的にマンション査定をしたい場合とても便利です。

2‐2.査定額をすぐに知ることができる

匿名査定では、インターネット上のフォーマットに入力後、すぐにマンションの査定額が表示されます。AIのビックデータを活用して、類似物件の売買実績などから査定額を割り出すためです。

不動産会社の担当者が査定額を算出する机上査定(簡易査定)や、現地調査によって査定額を算出する訪問査定は、一週間以上かかるケースもあるため、とにかく早く査定結果を知りたい方にとって匿名査定は有益なサービスといえるでしょう。

2‐3.しつこい営業電話の心配がない

匿名査定では詳細な個人情報を入力する必要がないため、不動産会社からの営業電話がかかってこないという利点があります。

マンションを査定する方は売却の見込みがある、と不動産会社は考えます。そのため、査定後に売却プランなどの提案をしてくることがほとんどです。その点、匿名査定は不動産会社と直接接触する機会はないため、売却を迷っている段階でも気軽に査定額を調べることができます。

より精緻な査定を受けられる机上(簡易)査定や訪問査定など、匿名査定以外の家の無料査定の注意点について詳しく知りたい方は、併せて当サイトの記事もご覧ください。

また、「既に売却が決まっている」、「なるべく早くマンションを売りたい」という方は、「不動産売却 HOME4U」の一括査定がおすすめです。

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「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」はカンタンな情報を入力するだけで、全国の優良な不動産会社2,300社のなかから、最大6社を選んでまとめて査定依頼ができます。

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3.マンション査定で匿名査定を利用するデメリット

マンション査定で匿名査定を利用するデメリット

匿名査定は、メリットだけではなくデメリットも生じます。マンションの匿名査定の主なデメリットは以下の3つです。

  • 査定結果の精度が低い
  • 悩みや疑問を不動産会社に相談できない
  • 匿名査定だけでは売却できない

3つのデメリットについて詳しく紹介します。

3-1.査定結果の精度が低い

匿名査定では、類似の不動産売買の実績データを中心に査定を実施するため、査定結果の制度が低いというデメリットがあります。類似物件は過去の売却価格なので、現在の相場と異なる場合もあります。

また、所有する物件の周辺環境や設備の劣化状況など細かい情報は考慮されないため、正確な査定額は算出できません。査定結果の精度が低いと算出した価格では売却が成立しなかったり、反対に相場の不動産価格よりも安値で売ってしまったりするため、売却するのであれば、現地調査による訪問査定を必ず行う必要があります。

3-2.悩みや疑問を不動産会社に相談できない

匿名査定は、Web上でかんたんに査定の依頼ができる一方で、査定結果について悩みや疑問が生じた際に不動産会社に相談できません。

不動産会社に査定を依頼した場合は、査定額の根拠や他物件との違いについて質問したり、できるだけ高値で売却するためのプランを相談したりすることができます。また、マンション売却をする際は売却計画や手段について考える必要がありますが、それらも不動産会社からアドバイスや提案を受けることができます。

匿名査定では、不動産会社の担当が付くわけではないので、査定後に生じた悩みや疑問を相談できません。マンション売却を進める場合、売買の仲介を依頼するために、信頼できる不動産会社を見つけることは非常に重要です。

3-3.匿名査定だけでは売却できない

マンション売却を目的として査定を行う場合は、匿名査定だけでは売却の手続きはできません。

マンションを売却する場合、不動産売買のサイトに広告を出したり、複雑な売却契約書の作成をしたりするために、不動産会社へ仲介を依頼するのが一般的です。しかし匿名査定では、不動産会社とのやり取りはないため、売却へと手続きをすすめることができません。

そのため、匿名査定後にマンション売却を決めた場合、自分で不動産会社を探してコンタクトをとり、改めて査定依頼をする必要があります。査定依頼時には、改めて物件情報を不動産会社へ伝える必要があるため、二度手間になるとも言えます。

マンション売却を既に決めている方は匿名査定ではなく、「不動産売却 HOME4U」などの一括査定サービスの利用をするほうが、よりスピーディーに売却活動が進むでしょう。

なお、マンションの売却方法(マニュアル)について、さらに詳しく知りたい方は、別途当サイトの記事をご覧ください。

4.匿名査定の依頼方法(手順)

匿名査定の依頼方法(手順)

マンションの匿名査定を行う場合、どのような方法で依頼をすれば良いでしょうか。本章では、匿名査定の依頼する手順について解説します。

STEP1.匿名査定サイトを探す

匿名査定サイトは複数あるため、「マンション 匿名査定」「匿名査定サイト」などのキーワードで検索してみましょう。

ただし、検索結果の中には個人情報の入力が必要となるサイトも含まれて表示されます。また、名前や電話番号は不要でも、メールアドレス(個人情報)の記載が求められる匿名査定サイトもあります。不安な場合は、各サイトに記載されている運用会社の情報を確認してから利用するようにしましょう。

STEP2.物件情報を入力する

匿名査定サイトへアクセスをしたら、査定依頼する物件の情報を入力します。マンションの査定依頼するためには以下のような情報入力が必要です。

  • マンション名・所在地
  • 築年数
  • 家の広さ・間取り
  • 部屋の方角
  • マンションの階数
    など

匿名査定の場合、入力された情報をもとに査定金額がすぐに画面に表示されます。メールアドレスが必要となる匿名サイトは、不動産会社から査定額が送られてくるため、数日かかるケースもあります。

STEP3.査定額の確認~売却する場合は不動産会社を探す

匿名査定で算出されたマンション査定額は、類似物件の売買実績を基にシミュレーションで算出された査定額になります。あくまで概算金額であるため、アバウトな査定額であることを踏まえて結果を確認しましょう。

また、査定結果が出た後、マンション売却を進めたい場合は、売買の仲介をお願いする不動産会社を探す必要があります。

匿名査定だけでは売却の手続きを進めることはできません。相談したい不動会社を探して連絡をとり、さらに詳細な現地調査(訪問査定)を行って、売却手続きを進めていきます。

不動産会社へ売却相談をするには、自分で検索し直接連絡をする、もしくは「不動産売却 HOME4U」などの一括査定サイトで不動産会社を選び依頼を出すなどの方法があります。NTTデータグループが運営する「HOME4U」は、官公庁や銀行などの日本最高クラスのセキュリティで培った安全なシステムで、個人情報を確実に保護します。安全に利用できるサービスを効果的に利用し、適正価格でスムーズな売却を目指しましょう。

5.マンション査定を匿名で依頼する際の注意点

マンション査定を匿名で依頼する際の注意点

匿名査定はかんたんで個人情報を入力する必要がないといった便利な点がある一方で、注意すべき点もあります。本章では、マンション査定を匿名で依頼する際の主な注意点を3つ紹介します。

5‐1.匿名査定の結果だけで売却の判断をしない

匿名査定の場合は、物件の大まかな情報のみを入力し査定を行います。そのため、匿名査定の結果だけで売却の判断をしないことが大切です。

査定の結果は、入力されたマンションの情報をもとに検出した類似物件から算出されます。物件や所有者の個別事情は、情報として反映されないため査定結果の精度は高くありません。

例えば、

  • 物件の一部分が傷んでいる
  • 周囲の環境が騒がしい
  • 大幅にリフォームをしており築年数に比べて内装が新しい

などの各物件の固有情報や、重要な判断材料となる項目は査定結果に含まれていません。

匿名査定の結果だけを参考に、売却を決めると想定していた金額では売却が進まず、新しい物件が購入できない、ローンが組めないなどのトラブルに発展する可能性があります。

マンション売却は、匿名査定だけではなく不動産会社の査定依頼を行ってから、判断することをおすすめします。

5‐2.既に売却することを決めている場合は不向き

匿名査定は、既に売却先を決めている方にとっては不向きなサービスです。

匿名査定はあくまで、おおまかな物件の査定額を算出するサービスなので、匿名査定のみの利用では、正確なマンションの査定額は出せません。

また、個人情報を提供しないため、結果が出た後に不動産会社と売却にむけて仲介契約を結んだり、査定結果や売却プランについて相談したりすることはできません。既にマンションを売却しようと決めている方は、匿名査定ではなく訪問査定を依頼しましょう。

5‐3.売却を決めたら不動産会社に依頼する

匿名査定後、もしくはする前に売却を決めた場合は、まずは不動産会社へ査定を依頼しましょう。不動産会社へ売却依頼をすると、そのマンションがいくらで売れるのか、より正確な価格を算出するために改めて不動産査定が行われます。

匿名査定時よりも詳細な物件情報や売却実績をもとに査定額を算出しますし、場合によっては、実際に現地調査で建物をチェックして価格を決定する訪問査定を行います。その後、査定結果をもとにどのくらいの売却値で、どのようなスケジュール、プランで売却を進めていくかを担当営業と相談しながら決めていきます。

不動産会社に依頼をすることで、マンション売却の相談ができるだけではなく、売却先を探したり仲介手続きを行ったりなどの業務を不動産会社が担ってくれます。また、マンションの売却に得意な不動産会社を選ぶことで、より高値で売却できる可能性が高まります。

多くの不動産会社では無料で査定を行っています。無料査定で売却時の様々なトラブルを避けられると考えると、売却を決めたら早々に不動産会社への依頼をすることが望ましいといえるでしょう。

マンション売却を決めたら、匿名査定を行うだけではなく、不動産会社に依頼をするのがベストです。
不動産会社への査定依頼方法について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

不動産査定はどうやって依頼するの?不動産会社選びで失敗しない方法を解説!

6.マンションを売却するなら一括査定サイトを利用しよう

マンションを売却するなら一括査定サイトを利用しよう

5‐3.売却を決めたら不動産会社に依頼する」で解説した通り、マンション売却を本格的に検討している場合は、匿名査定ではなく、不動産会社へ直接査定依頼することが望ましいです。

しかし、たくさんある不動産会社から、どこに依頼をすればよいか的確に判断をするのは難しいでしょう。また、査定額は不動産会社の査定基準や得意な物件に応じて、算出額は異なります。そのため、最低でも3社程度の不動産会社に依頼を出すことが望ましいですが、複数の会社へそれぞれ依頼するのは時間と労力がかかります。

そうした悩みを解決するのが、「不動産売却 HOME4U」などの一括査定サイトです。

「一括査定サイト」は、Web上のフォーマットに物件情報を入力するだけで複数の不動産会社へ査定依頼をかけられるサイトです。Web上に提示される不動産会社の情報やマンション売却に得意か否かなどの特徴をもとに査定依頼する会社を選ぶことができます。

また、査定額が出てから、信頼できると思った不動産会社にのみ、より具体的な相談をすることも可能です。

なお、一括査定サイトの場合は匿名査定と異なり、電話番号や氏名などの個人情報を入力しますが、査定依頼する不動産会社以外には個人情報を伝えない一括査定サイトを選べば、不特定多数の不動産会社から営業電話がかかってくる、といったトラブルを防ぐことができます。

NTTデータグループが運営する一括査定サイト「不動産売却 HOME4U」は、物件の情報を入力するだけで、時間をかけずに最大6社の不動産会社に査定を依頼できます。

HOME4Uマンションプライスの売却査定

大手企業から地域密着の企業まで、様々な得意分野を持つ約2,300社の不動産会社と提携しているため、査定結果を比較し自分に合った会社を見つけることができます。

また、運営元であるNTTデータが個人情報について適切な保護処置を講じており、査定を依頼した不動産会社以外にあなたの情報が公開されることは一切ありません。マンションの売却を検討されている方は、ぜひ「不動産売却 HOME4U」をご活用ください。

まとめ

本記事では、マンションの匿名査定サイトについてメリットやデメリット、注意点を紹介しました。匿名査定は、匿名でマンションの査定依頼ができるため個人情報が不動産会社に伝わらないなどの利点がある一方で、算出される査定額の精度が低いなどの注意点もあります。

できるだけ正確な査定額を知りたい、査定額をもとに不動産会社へ売却相談をしたい等の要望がある方は、匿名査定よりも机上(簡易査定)や訪問査定が複数の不動産会社にまとめて依頼できる「不動産売却 HOME4U (ホームフォーユー)」などの一括査定が向いています。

マンションを早く売却したいのか、ざっくりとした査定額だけ知りたいのか、今の状況を鑑みて、匿名査定サイトと一括査定サイトを上手に使い分けることをおすすめします。

マンション売却全体の流れを知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。

この記事のポイント

マンションの査定で匿名査定を利用するメリット

匿名査定の主なメリットは以下の3つです。

  • 個人情報を入力する必要がない
  • 査定額をすぐに知ることができる
  • しつこい営業電話の心配がない

詳しくは「2.マンション査定で匿名査定を利用するメリット」をご覧ください。

マンションの査定で匿名査定を利用するデメリット

匿名査定の主なデメリットは以下の3つです

  • 査定結果の精度が低い
  • 悩みや疑問を不動産会社に相談できない
  • 匿名査定だけでは売却できない

詳しくは「3.マンション査定で匿名査定を利用するデメリット」をご覧ください。

マンションの査定を依頼する際の注意点

匿名査定の主なデメリットは以下の3つです

  • 匿名査定の結果だけで売却の判断をしない
  • 既に売却することを決めている場合は不向き
  • 売却を決めたら不動産会社に依頼する

詳しくは「5.マンション査定を匿名で依頼する際の注意点」をご覧ください。