更新日:2024.10.17 不動産売却の基礎講座, 不動産売却のノウハウ 小学校入学前の引っ越しに必要な手続きと全体スケジュール、いつまでなら間に合うかも解説 小学校入学前の引っ越しは、いつまでに、そして、どの時期にするのがベストか? 保育園・幼稚園に通う子供がいて、家の購入や住み替えを検討している方なら一度は考える問題です。実際に、小学校入学前の子供がいる我が家も、友達も学校も変わることなく、6年間を過ごしてほしい、と思い、引っ越しのタイミングで悩んだものです。 そこで、この記事では、我が家の体験をもとに、小学校入学前の引っ越しに必要な手続き・スケジュールを、入学準備と住まい準備の2方向から解説。また、急な転勤などで入学直前の引っ越しとなった場合の連絡先や対応方法についてもご紹介します。 なお、引っ越しに決まった期限はありません。ギリギリになっても入学はできるので、記事を参考に、焦らず、引っ越しと入学に備えましょう。 この記事を読むとわかること 小学校入学前に必要な手続きとスケジュール 家を購入・賃貸する場合、物件探しから引っ越しまでにかかる期間 小学校入学直前に引っ越す場合の手続き Contents1.小学校入学前の引っ越し…時期を決める2つのポイントを解説2.家はいつから探せば間に合う?賃貸・購入の場合別で説明3.小学校入学直前、急に引っ越しが決まった時にやるべき3つの手続き4.小学校入学前の引っ越し、3つの不安と解消法まとめ 1.小学校入学前の引っ越し…時期を決める2つのポイントを解説 小学校入学前に引っ越しをするなら、まず考えるべきポイントは2つです。 入学手続き 子供の気持ち 正解はひとつではないため、それぞれの家庭の状況に合わせて考えていく必要があります。 1-1.手続き上の目安は、就学時健康診断のタイミング 翌年4月に小学校入学を控えた子供(年長)の入学前のスケジュールは以下の通りです。 時期 小学校 学童保育(放課後児童クラブ) 9~10月 就学時健康診断(就学前健康診断)通知書の送付 10~11月 就学時健康診断(就学前健康診断) 第一次利用申し込み 12~1月 就学通知書(入学通知書)の送付 1~2月 学校説明会 利用申し込み(一次募集で定員に空きがあれば随時) 4月 入学式 ※公立の場合。自治体によってスケジュールは異なります。 就学時健康診断(就学前健康診断)の通知書は、住民票の住所に基づいて送付されます。 つまり、入学前年の9月頃に住んでいる場所によって、入学予定先の小学校が決まるのです。そのため、引っ越しを就学時健康診断(以下、就学時健診)より前にするか後にするかで、手続きは異なります。 就学時健康診断の前に引っ越した場合 特別な手順を踏む必要はありません。就学時健診の通知書の送付を待ちましょう。 就学時健診や説明会は入学予定の小学校で開催されることが多く、引っ越しが早く終わっていれば、子供も親も、いち早く小学校の雰囲気になじむことができます。 ※就学時健診の直前に引っ越すと住民票の確認が間に合わない場合があります。通知書が届かない場合は小学校へ連絡をしてください。 就学時健康診断の後に引っ越す場合 就学時健診を引っ越し前の学校で受けてから引っ越す場合、下記の手順が必要となります。 就学時健康診断の後に引っ越す場合の対応 引っ越し前の小学校へ連絡 引っ越し先の教育委員会に連絡し、入学先の小学校を確認 入学先の小学校へ連絡 自治体に転入届を提出し、就学通知書を受け取る 多くの場合、就学時健診の結果は、引っ越し先の小学校に引き継ぐことができるため、再度受診する必要はありません。 学校説明会に間に合わない場合は、連絡すれば小学校が個別で対応してくれます。ただ、小学校によっては、引っ越し前でも学校説明会に参加させてくれることもあります。引っ越しの予定がわかったら、なるべく早く小学校に連絡しましょう。 学校選択制の市町村の場合は、さらに早めに確認を 注意したいのは、学区に限定されずに学校を選べる「学校選択制」を採用している自治体です。 学校選択の希望を受け付けるタイミングは自治体によって異なり、就学時健診の前に聞き取り調査を行う場合もあります。そのため、早い段階から確認が必要です。 1-2.子供の気持ちを考えるなら、1年以上前、もしくは入学直前 引っ越しで、手続き以上に配慮したいのは、子供の気持ちです。 保育園や幼稚園に通っている場合、急に友達と別れることになり、子供が悲しい思いをするかもしれません。また、新しい土地に慣れるには、子供によって時間が必要です。 「慣れ」を優先し、なるべく1年以上前に引っ越し 子供を早く新しい環境に慣れさせたいなら、子供が小さい頃の引っ越しを検討したいところです。 入学予定の学区の幼稚園・保育園に通えれば、友達と一緒に進学することができ、スムーズに小学校になじめます。手続きも余裕を持って行えるため、親にとっても負担が少ないタイミングです。 卒園~入学のタイミングでギリギリに引っ越し 今の幼稚園・保育園を卒園させてあげたい、と考えて、卒園後~入学前の3~4月に引っ越す方も少なくありません。区切りが良いので、子供も親も新生活への心構えがしやすいでしょう。 ただし、手続きの時間が短く、引っ越し業者が混む時期でもあるため、綿密な計画を立てておくことが重要です。 2.家はいつから探せば間に合う?賃貸・購入の場合別で説明 引っ越したい時期が決まったら、次は家を考えなければいけません。賃貸に住み替えるのか、注文住宅を購入するのか。どんな家を選ぶかで、準備期間は変わってくるため、入学に間に合うよう動き出す必要があります。 【物件を探し出してから入居までに必要なおおよその期間】 物件 期間 賃貸 1~2か月 分譲戸建て、分譲マンション 数か月~1年 注文住宅 9~15か月 ※物件探し、土地探しなどがスムーズにいった場合の目安です。 2-1.賃貸なら、1~2か月 賃貸の場合、物件さえ決まれば、入居までに必要な期間は2~3週間程度です。 ただし、ほとんどの賃貸物件は予約や仮押さえができません。物件を探し始めるのは、入居予定日の1~2か月前からが一般的です。 2-2.分譲戸建てや分譲マンションは、数か月~1年 分譲戸建て(建売住宅)や分譲マンションであれば、契約から入居までは最短で1か月程度です。ただし、実際にはローンの審査や物件を探す期間が必要です。物件探しから入居まで、少なくとも数か月~1年は見ておきましょう。 また、建物の完成時期には十分注意を。特に新築分譲マンションは建設前から販売することも多く、契約から入居まで1~2年かかることもあります。 リフォーム・リノベーションにかかる期間 中古住宅を購入し、リフォームやリノベーションをする場合は、分譲戸建て同様、「物件」を購入し、そのあと、さらに設計と工事の期間が必要になります。 期間は、設計に2か月、工事に2か月程度見るのが一般的です。分譲戸建ての期間に、4~5か月追加で引き渡しと考えておきましょう。 マンションから戸建ての住み替えで後悔しない秘訣!メリットや注意点は マンションから戸建てへ住み替える場合は、マンションの売却と家の購入もし 2-3.注文住宅は、9~15か月 一般的に、入居までの期間を最も長く必要とするのが、注文住宅です。 土地探しに始まり、ハウスメーカーや工務店の決定、設計、建築、引き渡し、と、手順が多くあります。全体で9~15か月程度、もし土地探しやプラン設計などに難航すれば、2年かかる場合もあり得ます。 家探し・家づくりは、とにかく早めがカギ 注文住宅は、引っ越しまでに長い時間を要します。 そのため、重要なのは、極力早く動き出すこと。もし、入学までに時間がない場合は、いったん希望の学区の賃貸に引っ越し、そこから時間をかけて注文住宅にとりかかるのも一つの手段です。 また、ネットの相談サービスを利用すれば、注文住宅で最も時間がかかる、予算決めと土地・ハウスメーカー探しが、短時間で効率よく行えます。自宅にいながら相談できるので、小さな子供がいる方におすすめです。 一番手間がかかる、家づくりの情報収集を最短60分でクリアできる! 専門アドバイザーの無料オンライン相談はこちら 3.小学校入学直前、急に引っ越しが決まった時にやるべき3つの手続き 小学校入学も家の購入も、手順とスケジュールを把握し、しっかり計画立てていれば、焦ることはありません。 ただ時に、急な転勤などのために、やむなく引っ越しを迫られる方も少なくないでしょう。我が家も結局、夫の転勤が2月に決まり、4月1日の引っ越しでした。そんな時にすべき、3つの手続きをご紹介します。 3-1.直前の入学手続き 小学校と教育委員会へ連絡 就学時健診も学校説明会も終えたのに、急に引っ越ししなければいけなくなった。そんな場合の入学準備の流れは、前述した就学時健診後の引っ越しの時と基本的に同じです。 直前で引っ越す場合の入学手続き 引っ越し前の小学校に連絡 引っ越し先の教育委員会に連絡し、入学予定の小学校を確認 入学予定の小学校に連絡 自治体に転入届を提出し、就学通知書を受け取る 引っ越し先の小学校には3月までに届け出るのが原則ですが、4月を過ぎる場合も、教育委員会に直接連絡すれば、入学式に間に合うよう対応してくれることがあります。 また、引っ越しが入学式に間に合わなければ、特例で学区外からの通学を受け入れてくれる場合もあるようです。 何事も相談次第なので、引っ越しが決まったら、早めの連絡を心がけましょう。 3-2.直前の学童保育申し込み 定員オーバーなら選択肢を広げて 公立の学童保育(放課後児童クラブ)も民間も、空きがあれば、随時申し込みが可能です。 ただし、公立は、自治体によっては定員オーバーで受け入れられないことがあります。2022年の厚生労働省の調査では、新1年生の待機児童数は全国で2,117人(※)でした。 我が家の場合、公立学童は空きがあるものの、逆に民間学童が人気でキャンセル待ちの状態でした。どちらも入れない可能性も考えて、習い事やファミリーサポートなど、類似サービスの利用も視野に入れておきましょう。 ※令和4年(2022年)放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況 3-3.直前の引っ越し手配 間に合わなければ仮住まいの検討を 入学や学童の手続きと同時に、引っ越し先の住まいも確保しなければいけません。 賃貸であれば、引っ越しまでの期間を短く抑えられます。前述しましたが、契約から入居までは、最短で2~3週間程度です。もし、これを機会に購入を考えたいという場合も、いったん賃貸に入居し、じっくり時間をかけて物件を探すとよいでしょう。 ただし、3~4月は引っ越しシーズンのため、引っ越し業者の手配も同時に行うようにしてください。 急な引っ越しで、意外と困る!今住んでいる家、どうする? 賃貸契約がすぐ切れなかった、など、引っ越し前の家の対応は意外と問題になりがちです。特に、前の家が持ち家だった場合、売るべきか、貸すべきか、それともそのまま残すべきか、対応に困ることでしょう。 今は、引っ越し後でもネットから売却査定や賃貸の依頼が可能です。まずは焦らず引っ越しを終え、ゆっくり前の家の対応を考えましょう。 あなたの売りたい地域に強い不動産会社が見つかる! 一戸建ての簡単査定はこちら 【無料】一括査定依頼スタート マンションの簡単査定はこちら 【無料】一括査定依頼スタート 期間限定で家を貸したい方へ 留守宅賃貸の査定と無料相談はこちら 4.小学校入学前の引っ越し、3つの不安と解消法 手続きはしっかり終えたとしても、親として不安なことは尽きません。よくある3つの不安と対策をご紹介します。 4-1.知らない土地で、一人で通学できるか心配 よく知った土地であっても、新1年生の一人での通学には、不安がつきものです。 小学校によっては、集団登校や、通学マップの配布をしてくれる場合もあるため、ぜひ事前に確認を。 また、通学のピークタイムが何時頃かも、学校へも聞いてみると良いでしょう。時間とルートさえわかっていれば、周りの子供たちに混じって登校できます。 そして、引っ越してすぐは、親も土地勘がありません。必ず家族全員で、通学路を実際に歩いてみて、危険なポイントや避難場所を確認しましょう。 4-2.-学校指定用品があるのに、すでに買ってしまった場合 学校によっては、体操服や通学帽など、学校指定用品の購入を求められることがあります。文房具も柄や形状を指定(推奨)される場合があるため、購入前の確認は必須です。 ただ、学校指定用品を購入した後に引っ越しが決まった時は、一からすべて買い直すとなると、かなりの出費となってしまいます。我が家の場合、引っ越し先の小学校に相談したところ、学用品によって、そのまま使用してかまわないと言ってもらえました。焦ってすぐ買い直さず、一度確認するのがおすすめです。 4-3.-子供が友達や学校になじめるか、不安 子供の柔軟性や適応性は、親の想像以上に高いものです。実際に我が家の子供は、驚くほどすぐに、新しい環境に順応できました。 ただ、ひとつだけやっておいてよかったと思うことがあります。それは、学区エリア内での習い事です。 習い事のほとんどは、小学校に比べて少人数制です。しかも、ピアノやサッカーなど、興味関心が近い子供たちの集まりなので、ぐっと仲良くなりやすい環境が整っています。 息子も引っ越し後すぐに野球チームに入り、そのおかげで学校の友達が増えました。 習い事でなくても、公園などで見かけた友達への声掛けでも構いません。最初のきっかけ作りをサポートしてあげると、きっと子供も心強いはずです。 まとめ もし、小学校入学前ギリギリの引っ越しになっても、多くの場合、学校や教育委員会は柔軟な対応をしてくれます。焦らず、必要な手続きを正しく終えるようにしましょう。 しかし、子供も親もストレスなく新生活を始めるには、早い段階から準備を進めておいたほうが良いのは確かです。「まだ子供が小さいから」と油断せず、特に家探しは、早め早めに動くことをお勧めします。 家づくりは、早めに動いて損はなし! 注文住宅には、土地探し、ハウスメーカー探し、設計…と、長い期間が必要となります。 そのため、大切なのは、とにかく早い動き出し。予算をいくらにするか、どんな家を建てたいか、考えることはたくさんあるので、スタートが早いに越したことはありません。 そこでおすすめしたいのが、オンラインの相談サービスです。注文住宅で最も時間がかかる、予算決めと土地・ハウスメーカー探しが、短時間で効率よく行えます。小さな子供がいても、自宅から相談できるので安心です。 子供の小学校入学前こそ、家づくりの考え時! 専門アドバイザーの無料オンライン相談はこちら