賃貸仲介手数料とは

賃貸物件を借りる際に仲介する不動産会社に支払う費用です。
 
本記事は「賃貸仲介手数料」についてできるだけ簡単に理解できるよう、「最低限把握しておきたい」と思う情報に絞って簡潔に解説しています。

この記事のまとめ

  • 賃貸仲介手数料の概要
  • 賃貸仲介手数料の相場や上限
  • 賃貸仲介手数料が無料または値引きされるケース

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1.賃貸仲介手数料の概要と「相場&上限」

ここでは、賃貸仲介手数料の概要と相場、上限を解説します。

1-1.賃貸仲介手数料とは

賃貸仲介手数料とは

賃貸物件を借りる際に仲介する不動産会社に支払う費用です。

物件探しや契約手続きをサポートしてくれる不動産会社に対する報酬とも言えます。

<賃貸仲介手数料の仕組み>

場合によっては物件のオーナーが不動産会社に仲介手数料を支払うケースもあります。
また、仲介手数料を支払うタイミングは契約を締結した際に振り込むのが一般的です。

賃貸借契約が結ばれなかった際は、仲介手数料も発生しません。

1-2.仲介手数料の相場

仲介手数料は、

「賃料の1か月分 + 消費税」が相場です。

仲介手数料の一般的な相場は、法律で定められている「仲介手数料の上限」と同等であることが多いです。

消費税は「商品の販売」「サービスの提供」に対してかかる税金であるため、仲介手数料にも消費税が適用されます。 例えば、賃料が10万円の物件なら、消費税10%分である1万円と合算して11万円が仲介手数料となります。

参考:国土交通省|宅地建物取引業法「第四十六条」

1-3.仲介手数料の上限

賃貸契約における仲介手数料の上限は、

賃料の1.1か月分(消費税を含める)です。

また、当該物件のオーナー(大家)と借主の双方からもらう場合でも、上限は賃料の1.1か月分までとなります。

オーナーと借主から0.55か月分ずつ仲介手数料をもらうケースや、オーナーもしくは借主から1.1か月分もらうケースなどがあります。

参考:国土交通省「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」(第四)

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2.賃貸仲介手数料が「無料&値引き」になりやすいケース

賃貸物件によっては仲介手数料が無料だったり値引きされたりする場合があります。
しかし、それにはメリットもデメリットもあります。

仲介手数料無料のメリット・デメリット

<仲介手数料無料のメリット・デメリット 比較>

メリットデメリット
借主借主の入居時の金銭的な負担が減る家賃を高めに設定している場合がある
オーナー入居者を集めやすい入居者に代わって仲介手数料を負担しなければいけない場合がある

仲介手数料が無料もしくは値引きになりやすいケース

〈賃貸仲介手数料が無料&値引きになりやすいケース 一覧〉

  • 仲介をする会社が貸主となっているケース
  • フリーレントなどで集客するケース
  • 仲介会社の閑散期などのキャンペーン中のケース
  • 貸主オーナーと直接契約をするケース

以降、それぞれのケースについて解説します。

なお、仲介手数料が無料になる背景については、下記記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

賃貸物件の仲介手数料が無料になるからくりは? 無料にする場合の注意点も解説

無料&値引きになりやすいケース1.「仲介をする会社が貸主となっている」

仲介会社が貸主となっている物件では、管理業務による収入があるため、仲介手数料を無料にしたり値引きしたりする場合があります。

特にオーナーが管理業務の全般を仲介会社に委託しているケースで多くみられます。

無料&値引きになりやすいケース2.「フリーレントなどで集客する」

フリーレントとは数か月間の家賃が無料になる契約形態です。
家賃のほかにも入居時の敷金や礼金、仲介手数料を無料にする場合があります。

ただし、共益費や管理費は無料にならないので注意が必要です。

無料&値引きになりやすいケース3.「仲介会社の閑散期などのキャンペーン中」

物件の仲介会社は、入居者を積極的に集めたい時期や閑散期にキャンペーンを実施して仲介手数料を値引きすることがあります。

「オーナーが仲介手数料の全額を負担する」や「通常期の半額にする」といったケースもあるので、入居者にとって、さらなる値引き交渉ができる機会になります。

無料&値引きになりやすいケース4.「貸主オーナーと直接契約をする」

仲介会社を通さず、貸主であるオーナーと直接契約を交わせば仲介手数料がかかりません。

ただしオーナーと借主が直接交渉をする際は、契約内容などでトラブルになるケースもあります。
直接契約では契約上の問題が発生しないように仕組みやルールの取り決めを厳密に行う必要があります。

まとめ

賃貸仲介手数料は、借主やオーナーが仲介会社に支払う費用です。
仲介手数料は上限が決められており、賃貸の場合は賃料の1.1か月分までとなります。

場合によっては仲介手数料が無料だったり値引きされたりすることもあるでしょう。
ただし、借主とオーナーのそれぞれにメリット、デメリットがあります。
仲介手数料の金額だけではなく、中長期的な視点で物件の契約や入居者募集を行いましょう。

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この記事のまとめ

賃貸仲介手数料とは?

賃貸仲介手数料とは、賃貸物件を借りる際に不動産会社に支払う費用です。

・仲介手数料の相場は「賃料の1か月分 + 消費税」
・仲介手数料の上限は賃料の1.1か月分(消費税込み)

詳細は「1.仲介手数料の概要と「相場&上限」」にて解説しています。

賃貸仲介手数料が無料または値引きされるケースは

賃貸仲介手数料が無料や値引きされるケースはいくつか考えられます。

・仲介する業者が物件の貸主になっているケース
・フリーレントなどで集客するケース
・仲介会社の閑散期などのキャンペーン中のケース
・貸主オーナーと直接契約をするケース

詳細は「2.賃貸仲介手数料が「無料&値引き」になりやすいケース」にて解説しています。